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止められない発狂 やがては変化 または、切ないほどに風化

異端審問官による執拗なまでの追及に、嘘と真実が混じり澱んだ正義が溢れ出す。

傷口をいくら強く抑えたところで無駄だ。

一度捕らえられてしまえば、そこにわだかまった濁りは強引に押し出されて抵抗もできずに溢れ出してしまう。

 

海底火山から漏れ出す情熱によりつんざくような産声を上げながら新大陸が浮かび上がるがごとく、真実が上昇気流で吹き上げられ月にハイタッチし、嘘とアイロニーがいやらしく腰を振りながら地面をはいずり回る。

 

僅かながらに生きながらえた冷笑主義者が、血塗られた湿地帯から埋もれていく我が身すら関心を寄せずに、ただ鮮やかに輝く月夜に最後の下卑た微笑みを届けようとしていた。
それを見たウサギが、あわれるわけでもなく、のんきにうまくもないダンスで送り出すのだ。
そんなことで、魂が浄化されることはないのだが。

 

デラッパッパッパッパッパパーパパパー

 

今、何かが弾け飛んだ。

 

そう。

 

全てが変わろうとしている。
全てが消え、全てが再生される。
今日で全てが、始まろうとしている。

 

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9月の満月を写真に撮り、赤く加工したのがタイトルロゴになります。

その月とモコモコとした雲が印象的であり、インスピレーションをいただいてできたのが上の散文です。

裡から湧き出るエネルギーとも違う圧倒的な力を持った何かが溢れ出して支配していく様を、思いつきの言葉とともに表しました。

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