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永山から聖蹟桜ヶ丘まで カントリーなロードを桜を愛でながら散策
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カントリーロード〜♪
このみ〜ち〜♪
ず〜う〜と〜♪
い〜けば〜♪
どうも、横須賀の文句をちょいちょい書いているので、嫌なやつ! 嫌なやつ! と思われてるかもしれない筆者です。
春になりましたが、みなさんお元気でしょうか?
女子中学生くらいに嫌なやつと思われる程度ならかわいいものですが、力を持ったおじさん連中に目をつけられるのは避けたいものです。
まあ、八方美人な態度も問題あるので、難しいところではありますが。
50も見えてきて、年度末も超えてゆっくりとしたいところですが、落ち着いていられないのが筆者でもあります。心だけは女子中学生に負けない若さを持ってます。杉村くんは心のライバルです。
そんな筆者、街歩きという趣味を持っています。
説明不要な趣味、街を歩いてそこでお目に書かれた光景を写真に収めるだけです。
そんな趣味と心の若さを携え、先日は東京の西郊外にある多摩市まで出向いてきました。
多摩市といえば、多摩ニュータウンです。
https://www.city.tama.lg.jp/cmsfiles/contents/0000014/14342/4-1.pdf
上記リンク先は、多摩市のHPにあった『多摩市の歴史(多摩ニュータウン開発から)』です。多摩市開発の過程がよく分かります。
ここを覗くと、多摩の開発の歴史がよく分かります。貴重な写真付きのため、開発される前の農地だった風景が確認でき、現在の風景との違いに驚かされます。実際に歩いた後からこの写真を見たのですが、その違いに本当に驚きました。今では面影もありませんね。多摩市を知らなかった人も現在の多摩市しか知らない人も一見の価値ありですね。
筆者は、多摩市には多摩映画祭やハロウィンイベントで出向いたことがありましたが、こうしてじっくりと歩くのは初めてです。
なによりも、この季節。
そう、桜の季節です。
多摩市は、様々なところに桜の見どころがあります。
そして、何よりあの名団地映画として名高い
『耳をすませば』
の聖地でもありますね!
自分が19の時に映画館で観た作品ですから、1995年の作品ですか。(原作は89年)
約四半世紀前の作品になるんですね。
四半世紀も経って、なぜ今さら? と思うかもしれませんが、別に大きな理由はありません。
耳すまが好きだから、多摩郊外を歩いてみたかったから、桜の季節だったから、そんなところです。
そんな曖昧な理由で歩くからこそ、意外な発見があって心ときめくのですよ。それが、街歩きというものです。
それでは、写真中心に京王永山から聖蹟桜ヶ丘までの風景と耳をすませばの聖地を楽しんでいきましょう。
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降り立ったのは、多摩映画祭でもお馴染みな京王永山駅。ここも、周囲には桜の見どころがありますね。
横須賀住まいの筆者は、川崎から南武線に乗り、稲田堤で京王に乗り換える経路でした。
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駅前には、グリナード永山というショッピングセンターや、アミューズメント施設なども。隣の多摩センターには、サンリオピューロランドや大学などもあり、結構な賑わいがある街です。
新宿までなら、京王線で40分弱。
今時、リモートワークならこの辺りの環境が抜群ではないでしょうか。
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駅から南下すると、山を崩した切り通しの道が綺麗に伸びています。丘陵地隊を切り開いてできた宅地というのが分かります。
駅から南に進むと、緩やかな登り坂。丘陵地隊というのが実感できます。
また歩車分離の形状がくっきりとしているのが特徴的です。70年代に宅地開発された郊外によく見られる形状ですね。
広めの公園も点在し、そこでも桜を楽しめます。
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この辺りは団地も多いです。
ここは、URの永山団地。
駅から15分程度南下しながら歩いていたのですが、正直な感想としては寂しげだなと。歩車分離しているので、車道沿いを歩いていると特に感じられます。
どこか、綺麗に整備されすぎてる印象が。何もかもクッキリと分け過ぎていて、変な話で「住まされている」地区の印象。
10年近く前、同じ東京郊外ニュータウンの稲城市を歩いたことがありますが、そこは80年代に入ってからの開発であり、あえて住宅地を縫うように車道を通したみたいです。そのためなのか、寂しげな印象はありませんでした。
70年代の歩車分離宅地開発上の問題として聞いていましたが、本当に実感するものですね。
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京王永山駅まで戻り、逆に北上。駅からちょっと歩くと乞田川(こったがわ)に出ます。
乞田という地名は、領民が領主に田を乞うたことに由来しているという説がありますが、冒頭で紹介した多摩市の資料を眺めると、開発前のこの一帯は田畑が広がり、まさに農村地帯だった区域だったのが分かります。しかし、今ではすっかりと整備され住宅地の風景が広がっているだけです。しかし、ただの住宅地ではありません。
この時期に川沿いを歩けば、そこにはピンク色に染まった景観が。
ここは、まさに桜の名所。
川沿いにずらりと桜の木が並び、訪れた者を暖かく落ち着いた気分にさせてくれます。
川面に落ちた桜の花びらを眺めていると、時間さえ忘れそうですね。
普段は何の変哲もない光景、それこそ、コンクリートロードならぬ、コンクリートリバーな様相を、桜色に染め上げることにより、春とはいえまだ冷たい水面も心なしか穏やかな温もりで包まれているようにも感じられます。
晴れた土曜日ということもあり、川沿いを歩く親子やカップルもたくさん見かけました。
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こんな階段登るシーンがあったような
『耳をすませば』といえば、名作団地映画としても有名です。
主人公の月島雫は団地住まい。生粋の団地っ子。
さて、そんな雫が住んでいた団地のモデルとされているのが、上記写真の愛宕2丁目住宅です。永山駅から乞田川沿いを西に進み、そこからやや北上したところにあります。
団地を囲むようにして、一息坂という急な坂が伸びてるのが特徴的です。
側には鉄塔、団地内には給水塔もあり、団地マニアは訪れるのが必須な場所ですね。
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愛宕2丁目住宅から今度は北上しました。157号線沿いを少し北上すると、落川公園という、小さめな公園に出ます。
そこの少し先に、上記写真の地下道があります。
地下道を抜け、反対側に出ると、いろは坂という住宅地に入っていく坂の麓に出ます。
ここから先は、団地などの集合住宅地ではなく、いわゆる一戸建てを中心とした『閑静な住宅地』ゾーンになります。
雰囲気も変わっていきます。
そんな住宅地を貫く坂を頑張って登っていくと……
初めてなのに、どこか見覚えがあるような場所に。
綺麗な桜が咲いているとはいえ、何の変哲もなさそうな円形のバスロータリーです。
円形……。
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そうですね。作中で見た光景。バロンの人形や不思議な細工が施された壁時計があったアンティークショップ『地球屋』があったロータリーとそっくりです。
作中では、ロータリーの現実世界から地球屋の異世界へ紛れ込んだかのような錯覚に陥る場面が印象的でした。
今ではアンティークショップなどありませんが、過去にはモデルとなるお店があったとか。現実は、ご覧のような世界であります。
ここも、耳をすませばの重要な聖地です。
映画公開から四半世紀以上経った今でも、訪れるファンは多いようで。
桜の季節も合わさり、この日もそれらしきお客さん何人かとすれ違いました。
お店の前に置かれた雫と聖司の顔出しパネルも、なぜだか利用している人が多く好評のようですね。
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このあたりは、件の通りで坂を上ってたどり着く丘の上。
当然ながら、開けた場所からは街を一望できます。
バスロータリー近くには上記写真のような階段もあり、爽快に街を見下ろせます。
こんな光景を眺めていると、雫のように空へ駆けあがっていくような空想が広がってもいきますよね。
地球屋といい、この広がる光景といい、雫が空想の世界へと誘われるのもわかります。
街を眺めながら頭の中で別の世界観が広がっていくのは、その街の雰囲気が非常に良い証です。
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バスロータリーから聖蹟桜ヶ丘駅方面へ向かいます。
桜ヶ丘いろは坂という急でヘビのように曲がりくねった坂を下りていきます。
とはいえ、歩行者用のショートカットできる階段がいくつもあるので、実際は曲がりくねる坂を沿って下りはしませんが。
そして、ここでは多くの桜を写真に収めようとする人も見かけました。
桜ヶ丘という名にふさわしいほどに、桜の名所であることがうかがえます。
何よりも驚くのは、カメラを持った若者が多いこと。
大抵、この手の花を目的としたカメラマンというのはわりかし年齢高めなイメージがありましたが。都心部から行きやすい環境のためでしょうか?
川沿いでは、桜をバックに撮られる若いモデルさんとカメラマンのおじさんという構成も見かけました。
桜を撮るのは聖蹟桜ヶ丘というイメージがあるのでしょうか?
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桜で覆い尽くされました
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ポストが設置されてある
そうこうしている内にも平坦な道へと変わり、駅までもうすぐとなりました。
駅へ続く通りも桜並木となっております。
この辺りは、この時期はどこへ行っても桜が追いかけてくるのでしょうな。
駅前までくると、かなり賑やかなのがわかります。
京王百貨店もあり、こちらも40分弱で新宿までいける利便性ある土地。賑わうのもわかります。
ふと見ると、駅前にはなにやら洒落たオブジェが。
よく見かけると、地球屋を模した『青春のポスト』です。
10年前に設置されたようですね。
ポストとはいえ、ハガキなどの一般郵便を投函するそれではないようです。
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そして、京王線 聖蹟桜ヶ丘駅に着きました。
(ここも映画の聖地です)
いかがでしたでしょうか。多摩住宅地を巡る散策は。
半ば桜鑑賞と耳すま聖地巡礼記録になっていますが、多摩ニュータウンの雰囲気もわかっていただけたのではないでしょうか?
綺麗に整備されている街並みがよく分かります。
ただ、街歩きが趣味な人間からすると、その綺麗に整備されている様が逆に面白さをザックリと削ぎ落としてもいる印象も受けますが。整備されすぎると、街から得る想像性も削ぎ落とされていることにもなります。
雫が、もう少し入り乱れて不規則な街に住んでいたらどうなっていたでしょうか。
そういう話も見てみたいですね。
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