
令和の学校
小学校2校と中学校1校を建替え、新たな学校がこの4月からオープンします。昨年末に完成した校舎を議会で視察しました。
私達が通っていたいわゆる昭和の学校は、廊下沿いに教室が1列に並び、前後に扉がある教室は廊下とは完全に分離されており、トイレは各階に1か所といったレイアウトでした。
建替えによって生まれ変わった学校は、廊下というよりワンフロアをぐるっと周回できる移動スペース兼憩いのスペース、各教室の間仕切りは全開可能、トイレは各フロアに分散して配置など、これまでの学校とは全く違う空間です。
トイレの床はドライ方式で、便器はウォッシュレットを使用しており、清潔感があります。
体育館も含めて空調を完備していますが、断熱性もあり冷・暖房効果も上がっています。
小学1・2年生の教室の入口はベランダにも備えており、登下校の際には、高学年や中学生とは別に教室に出入りできます。
また、校舎内には放課後児童会や地域活動の部屋が設けられていますが、出入口は別に設けてあり、低学年の児童の安全や校舎のセキュリティなどにも配慮した設計となっています。
これらは、あくまで従来の学校との違いの一部で、百聞は一見にしかず、実際校舎内を見れば従来の学校から大きく進化しています。
決して贅沢な仕様にしたわけでなく、これが令和の学校です。
残りの学校の老朽化対策について、市は今後20〜30年改修で対応するとしています。
確かに、改修は建替えよりも費用を抑えることができますが、やはり、建替えによって学校環境は飛躍的に向上します。
築年数や老朽化の度合いによっては、改修よりも建替える方が学校の機能や性能は大きく向上し、改修費用を建替え費用に充てることができます。
この20〜30年改修で対応するとしても、その後、建替えの時期を一気に迎えることになり、課題の先送りともなりかねません。
財政状況を踏まえることは当然ですが、建替えは改修とは比べものにならないくらい学校環境を大きく向上させるだけでなく、地域の活性化にもつながることを踏まえて、単なる学校施設の維持という考え方だけでなく、将来への投資という視点も持ちながら、学校の老朽化対策を進めていくべきだと思います。




























