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ミジンコの上手な増やし方・飼育法

ミジンコの飼育に必要な道具
【飼育容器】
水量が大きいほど水質と水温が安定するので5L以上があった方がいいです。エアーポンプや濾過器なども使わないので空気にふれる面積の広いバケツなどが理想的です。
【スポイト・玉網】
ミジンコのエサやりや移動に使います。
*玉網とは目の細かい小型の網です。
【ミジンコのエサ】
ミジンコのエサはドライ・イースト、クロレラ、エビオス錠、未発酵の乾燥鶏糞などです。手軽さと再現性の高さから初心者にはイーストの使用をおすすめします。*スーパーなどで販売されているパン焼き用の「普通のドライイースト」のことです。以下はイーストを使った飼育法の説明です。

飼育の始め方

【飼育水の準備】
飼育を始める前に飼育に適した水を用意する必要があります。水道水にはミジンコにとって有害な塩素が含まれているので、飼育を始める2日以上前から日光に曝して塩素を抜きます。*観賞魚用の塩素中和剤(カルキ抜き)を使う場合は省略可。このときに水が極薄く濁る程度にイーストを溶かしておくと尚いい。

【ミジンコの準備】
水田や流れの無い用水路などを目の細かい網で掬って採取します。採取したミジンコの中にはヒドラなどミジンコにとって有害な生物が混じっていることが多いので、スポイトを使って分別する必要があります。捕まえる数はそれほど多くは必要ありません。1L当たり10匹もいれば十分で、あまり多すぎるとエサ不足や水質の悪化で失敗しやすくなります。

野外で採取できるミジンコは主に次の3種類。
ミジンコ (学名:Daphnia pulex)
普通にミジンコと言えばコイツのことを指す場合が殆ど。他種と区別する必要がある場合はダフニア・ミジンコとも呼ばれる。

オオミジンコ(学名:Daphnia magna)
他種よりも大型。金魚の生産地などで養殖場から逃げ出すことがあり運が良いと捕まえられます。

タマミジンコ(学名:Moina macrocopa)
殻が軟らかく繁殖力が旺盛で、金魚やメダカのエサに最も適しているとされます。やや高水温に弱くて夏場に全滅させやすいのが難点です。ミジンコやオオミジンコと区別するためにモイナと呼ばれることもあります。外見的にはダルマのような丸い形をしているのが特徴です。

その他にケンミジンコ(Cyclops属)やカイミジンコ類などがあります。野外でミジンコ採取を行うと、この2種が高確率で混ざっているのでスポイトを使って取り除きましょう。運が良ければヒドラという淡水性のイソギンチャクが混ざっていることもあるで、これを飼育しても面白いかもしれません。ただしヒドラはミジンコを食べてしまうので分けて飼育しましょう。

採取してきたミジンコを飼育容器へ入れる
採取してきたミジンコをスポイトで選別したら予め用意しておいた容器(飼育水)に入れるのですが、このときに急激な水温や水質の変化があるとショックで死んでしまうので注意してください。用意しておいた飼育水をミジンコが入っている容器に少しずつ足して新しい水に慣れさせます。新しい飼育水に慣れたらところでミジンコを何回か洗浄してやると、汚れや有害生物の混入を防げます。

餌やり
プリンカップなどの小さい容器で飼育水と少量のイーストを混ぜてダマになっていないか確認してから与えます。与える量は半日~数日で濁りが取れる程度として、与えすぎないのが重要です。

#ミジンコ #飼育 #イースト菌 #アクアリウム

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