千代田区の地面から富士山は見えるか!(1)
九段坂上からの富士山
さてみなさん、東京の千代田区内から富士山が見えると思いますか? 高層ビルなど見えて当然の場所は除きます。地面の上から、足を地につけて見える場所です。詳しくは能書きをご参照ください。
あるんですねえこれが。
東京メトロを九段下駅で降りて九段坂を登ります。靖国神社や北の丸公園の入り口に早稲田通りと靖国通りのT字路交差点、「田安門交差点」があります。ここに歩道橋がかかっていますので登ってください。
登ったら、やや靖国神社寄りの場所から、九段坂上・市ヶ谷駅方面を眺めてください。一直線に続く靖国通りの向こう側、「雪印メグミルク」の看板の横に大きな富士山が見えます。看板は同社の四谷にある本社ビル屋上のものです。左隣のビルは司法書士会館。この裏は住宅地で高さ制限があるので、この景観が消える心配はなさそうです。
歩道橋の上なので、地に足をつけて、と言う点からは文字通り下駄を履いていますが、実は歩道橋を降りてもその橋脚あたりから富士山のてっぺんは見えます。あまりいい写真が撮れなかったので写真は載せませんが、この靖国通り沿いに九段坂上あたりまで見ることができます。
靖国通りは関東大震災の復興道路として建設されましたが、何もないところに造ったわけではなく、それまであった道を拡幅して繋いだ場所も多くあります。この九段坂の部分は江戸時代からの通りがあり、それを拡幅しました。
ですから江戸時代も富士山は見えていたはずです。靖国通りから靖国神社を挟んで北側には、法政大学の裏に靖国通りとほぼ平行に走る富士見坂があります。こちらではもう富士山は見えませんが、かつては富士山がよく見えたことからこの坂名になり、さらに坂名が明治になってあたりの町名になり、今もこの坂の北側の地名は千代田区富士見です。
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