orchstral the ambient carnival U②
こんにちは、おこんばんは。
関東は台風前夜でヒリついております。
コロッケ買わなきゃ。
さて、前回の予告通り「おれはV系をやめたい」について書いていきます。
なんやかんやあって、初ライブを終えた我々。
興奮は冷めることなく
「あれ、これ地道に曲出したら売れるんじゃね?」
と息巻く面子。
いやいや、売れるわけないだろ今までどんだけ難しさを身に染みてきたか…「やろうやろう」この男二つ返事でOKをした。馬鹿じゃないのか。
それはこのバンドについてメイクはすれど、V系でなくていいんだなと思えたから。
曲もいわゆるV系の枠にはまっていなかったし、自分が自由に曲が作れる環境であることが純粋にうれしかった。
それからもスピードメイキングで有名な私、ゾーンに入れば一日2曲くらいは平気で持ってくる。
そんな中で、もう一人の作曲者であるアキが至極V系然としたデモを作ってくる。(あとなんかギターがペケペケしてる)
人知れず苦悩した、俺はもう曲を聴いてV系って思われることはしたくない、なんならメイクなんてしたくない。
これというのもV系で散々よくないところを見てきたからである。
もやもやとした気持ちは抱えながらも、その曲を編曲し、ギリギリシューゲイザーが好きな人がやるロックまでもっていった。
そして、地道なリリースは続いた。
しかし、そこである事件が起きました。
とある曲がなんとタイアップに起用されたのです。
(地下アイドルのネット番組のエンディング)
これは僥倖とばかりにはしゃぐアキと私。
一日千秋の思いでオンエアを待った。
そして当日、淡々と進む番組、そしてエンディング。
「くるぞ、くるぞ、、!!・・・は?」
我々は怒り狂った。
内容は伏せますが、意図しない使われ方をしてしまったということです。
これにはアキもすっかりおかんむり。
それこそ、ここには書けないほどの罵詈雑言の数々であった。
ここぞとばかりに僕も名言の数々を残し、未だにバンド内で頻発するワードとなっている。
このままでは終われない…この怒りは曲にぶつけるんだ!
なんて純粋なロッカーなのでしょう、そうやって出来たのが
「garbage idol side up」
ライブでおなじみのあれです。
負けたなんて認めたくなくて小ばかにしたくて、少しでもマウントを取りたい我々。
そういった曲を聴きまくった。リファレンスです。パクリじゃないです。
それで出来たらなんと、誰が聞いてもV系じゃないですか。
でもしっかり気持ちはこもってるじゃないですか。
そこでもやもやしていた気持ちが少し晴れたのです。
もうアキが歌ったら、おれが弾いたらもうorchstral the ambient carnival Uじゃん。
サウンドだってフレーズだってそういう畑で育ってきたんだもん仕方なかろう。
別にこれ以外のアプローチもできるし、もうこだわんなくって良くね。
そんな気持ちになったのでした。
アキがライブの曲入り前に必ず言う
「あのネットアイドルは気に入らねぇ」
至極個人的で個人に向けた怒り。これもまたボーイミーツガール。セカイ系である。
もうスマッシュヒット間違いなしだななんて言ってましたが、もちろん売れませんでした。
なぜなら端的に知名度がないから。
そこでくじけないのが我々、いけるぜこりゃ、風は吹いてる。
ラスボスの一言。
「君たち、曲たくさんあるんだからアルバム出せばよくね?」
こいつサポートの癖に生意気言って…「やろうやろう」我々は完全に本調子だった。
そして、そんなこと言うんだったらメンバーになってよ→いいよ。
快諾。
みぎーにも同様の誘い→快諾。
そう、我々は基本話が早いのです。
そして4人体制となった我々は奇跡の名盤、あのピンク色のアルバム
「ALICE IN WORLD END」
に着手を始めるのでした。
今思えばこのアルバムでorchstral the ambient carnival U ファーストシーズンはしっかり幕を下ろしていたのです。
現在が延長線上にあることは間違いないけれど、このアルバムを境にリリース、活動がなくなりました。
そんな話はまた次回。
そういえば、1stシングルについて書き忘れたな・・・
下記動画の2曲目、grave showcaseがそれです。
時系列的には初ライブ前ですね。名曲です。
それでは次回「空白の6年間」にて。