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地震のときに思ったアレコレ

また地震がありましたね。私は北陸在住なのでけっこう揺れました。
震源地付近の能登も今回はあまり被害が出ていないようなのでほっとしました。
時間が経つと忘れてしまうので揺れているときに感じていたことを書いておこうと思います。ただの日記のようなものです。防災など役に立つものではないのでご注意ください。


お風呂上り、部屋でドライヤーをかけていると、ドライヤーよりも大きな音が鳴り響いた。緊急地震速報だった。猫がびっくりしていた。地域の放送も大きな地震が来ることを告げていた。うちの猫は突然攻撃的になることがある。大きな音に驚いて噛みついてくるのではと思ったが杞憂だった。すぐに地震が来た。体感ではけっこうな揺れだったが物が落ちることもなかった。猫はテーブルの下に逃げ込んでじっとしていた。学生時代の避難訓練で習った通りだ。本能的に安全な場所がわかるのだろうか。私が留守のときでもちゃんと逃げられるといいな。地震は数十秒だったと思うがとても長く感じられた。

元日は四国に旅行に行っていたので地震には遭わなかった。テレビを付けたらどこも地震のニュースで、家と猫が心配だったが、翌日帰ってみると物が2,3個落ちているだけで平穏だった。ありがたいことだ。
その後もしばらく余震があった。軽い揺れなので被害はないのだが足元がふわふわする。そのうち、いつも地面が揺れているような錯覚を起こすようになった。私は高い所が苦手で、スカイツリーの展望台に登ったときはめまいのようなとにかくふわふわ、ふらふらとした感覚に襲われた。地に足を付けていたい!といつも思っているが、地面が揺れているのでは全然安心感がない。安全な場所なんてないんだなと感じていた。

数ヵ月何事もなく過ぎたので忘れていたが、今回の地震でまたしばらく不安になるだろう。以前、韓国人男性と話したことを思い出す。韓国では若い男性に兵役の義務がある。数年に1回程度、訓練中に死亡事故が起こるそうだ。男性は兵役を終え、日本人女性と結婚し当時は日本に住んでいたが、韓国に戻る予定らしい。子供もいずれ徴兵される。もしかしたら事故で死んでしまうかもしれない、兵役のない国に行こうとは思わないのかと聞くと、地震が起こるからといって日本を出ようとは思わないだろうと返された。地震は天災だが事故は人災、別の問題では?と思ったが、確かに日本を出ようとは思わない。むしろ防ぎようのない天災に見舞われる国に住み続けるほうが異常なのかもしれない。
地震が起きるから日本が嫌だということではない。地震が起きて不安になったり、次は被害に遭うかもしれないと思っても、私はここに住むことを選択しているんだなと気付いた。もちろん海外に住むのは現実的ではないができないこともない。やらないのは普段の生活に満足してるからだ。
まだ死は遠くに感じているが地震のときには思う。ああ、このまま家が潰れたら死ぬんだな、まだ死にたくないな。普通の生活を送れることが幸せだと感じるのはこんな瞬間なんだな。
家も家族も無事であることに感謝しよう。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
恐怖を感じると日常の幸せに気付きます。それを忘れないために書きました。
それに地震に限らず事故や病気など、いつ死んでもおかしくないですね。
後悔のないようにやりたいことをやって楽しく生きていこう!と改めて決意した日でした。


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