猫と腎臓病と治療薬 (AIMの話の簡易まとめ)
猫の多くは、5歳ごろに腎障害を起こし、15歳あたりで腎不全と亡くなると言われています。
猫は他の生き物(人間や犬)とは異なり腎臓に受けたダメージを回復させる事が出来ません。そのため腎臓を悪くして亡くなる猫が絶えないのですが、言い換えれば、そこさえどうにか出来れば、猫の寿命を大幅に延ばす事は可能です。
では、何故猫だけが腎臓を壊しやすいかと言えば、「体内のここにゴミがあると知らせる札のような働きをするタンパク質(AIM)」、これが機能していないからです。そのため、腎臓の中にゴミ(死んだ細胞)が溜まり・詰まり、腎機能がどんどん失われるという事態を招きます。
つまり、「しかるべきAIMを猫に投与してやれば、猫の腎臓病は克服出来るのでないか?」という話です。
このテーマを研究してくれたのが宮崎教授。AIM製薬が完成すれば「予防的に注射として投与するほか、腎機能の低下したネコにも効果が見込め、寿命が15歳から30歳に延びることも不可能ではない」との事。
とは言え、AIM製剤はまだ市場に登場しておりません。(そもそも実用化は最速で2023年秋頃の見込み、認可まで時間もかかりますし)
その代わりに、一足先にサプリとしての立ち位置の製品が登場します。
宮崎教授によると、慢性腎臓病が進行した猫さんにはAIM製剤が必要になるが、早期の段階ならAIM30で進行を抑える事が期待出来るとか。
どうなんでしょうね?経口で何処まで効果はあるのでしょうか?
どんな形であれ効果があって欲しいと、そう願うばかりです。
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