ギャンブル嫌いがギャンブル依存になりました⑥
※この内容は、2000年に書いた記事の書き直しになります。
オンライカジノで10万円を失って、焦りはありました。焦りといっても、金銭的な問題は感じていません。貯金はそこそこありましたから。
ただただ、意味のないものにお金を使ったことが家族にバレると面倒だなという考えが多かったです。
私は、基本的に投資について長期の視点がありません。短期・超短期で利益を出すことしか考えていません。
株に手をだせば短期の利食いを狙って勝負して失敗ばかり。ライブドア株で初めて4万円ほどの含み益を得て決済するつもりでいた日に寝坊して昼起きたらライブドアショックのニュースでした。
ビットコインにも手をだしてある程度含み益をだしましたが暴落して含み損状態になったときに慌てて損しかない取引を繰り返して元金を失いました。
思えば、ビットコインで含み益を出したあたりから、動く数字に夢中になり、何よりも利益を得ることばかり考える傾向がつよくなりました。
ビットコインで元金の数十万円を失った後に、追加で入れた数万円を元手に資金を復活できないかという考えに取りつかれていたので、ギャンブル依存の入り口は見えていたのかもしれません。
そんな私が、オンライカジノで失った10万円について、どうするかを考えて「オンライカジノを辞める」という考えよりも、「ムカつくから取り返してから辞める」を選ぶのは自明の理だったのかもしれません。
一応の自己弁護ですが、失敗を自覚して数日間は辞めていました。
ただ、負けたことを思い出すと、自分の失敗を反芻するとイライラするんです。そして、その事実を消したい衝動ばかり浮かんできます。
そして「オンライカジノみたいなものに手を出したのがバカだった」という考えよりも「あのYoutuberはうまくいってる。なら、同じルールを守ればどうにかできる。一気に取り返なくていい、少額でいい」そんなことを考えながら『一気に取り返そう』として『高額の賭け』を狙うようになります。
結果として、取り返さないといけない金額が増えていき、取り返すのは難しいと無意識の自覚が芽生えて来ます。そして、自分自身のバカさ加減と失敗が山積みになった状況に対しての自暴自棄の感情が強くなっていきます。
当初の「お金を取り返す」という目的が薄れ、自分自身をごまかして時間をつぶして失敗の山を増やすために入金額をすべて失うまでゲームを繰り返すようになりました。