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【完全版】ニューバランスが欲しいと悩む方へ… ブランドと代表モデルの紹介
若い方から高齢の方まで、幅広い世代に支持されているNew Balance。
この記事では、『全人類にNew Balanceの良さを知って欲しい』というコンセプトで、New Balanceの歴史や品番の特徴をご紹介します。
これを見ればニューバランスの基礎はバッチリです!
ニューバランスの歩み
ニューバランスは、ナイキよりも長い歴史を持つ、老舗のメーカーです。その始まりは1906年に遡り、当時はインソールの会社として始まりました。現代においても足に優しいと言われるニューバランスの所以が感じられます(ニューバランスは今でも多数のインソールを販売しています!)。
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1906年-創業-
履いた人に”新しい(new)、バランス(balance)”感覚をもたらす
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ウィリアム・J・ライリーにより創業され、「ニューバランス・アーチ」としてブランドがスタート。
マサチューセッツ州ボストンに居を構え、労働者の足の痛みの解消のため、「鶏の3本の鉤爪」の完璧なバランス感にヒントを得て、足の3点をサポートするアーチサポートインソールを開発した。
1938年
地元のランニングチームのために初のランニングシューズを作成。このころからフィット感に定評があったそうだ。
1960年-カスタムメイドのランニングシューズの製造を開始-
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足の解剖学的な知識、整形外科や運動生理学への深い理解をもとに、初の一般向けシューズとして、「トラックスター」が誕生。世界初の「ウィズ(横幅)」を選択できる仕組みにより、フィット感の向上、足への負担も軽減させた。
1972年-ジム・デイビス就任-
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ジム・デイビス氏がオーナーに就任。マーケティングにも注力することで、販路を拡大していった。
1974年-ニューバランスの代名詞Nロゴの登場-
今ではニューバランスのアイコンとなった「Nロゴ」、シューズ性能の判別システム「ナンバリング」が考案された。
1980年-キーカラー「グレー」が620で登場-
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ニューバランスのキーカラー「グレー」を初搭載し、市場最軽量モデルでもあったM620が発売。グレーの歴史のはじまりとなった。
ニューバランスといえばグレー!
グレーといえばニューバランス!
1982年
現在のムーンスターと共同開発し、当時としては高級価格帯の100ドルで、M990が発売。その価格以上の高性能が評価され、話題に。
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1988年
ニューバランスジャパンの設立。
【コラム】ニューバランスの企業理念
・INTEGRITY 誠実さ
・TEAM WORK チームワーク
・TOTAL CUSTOMER SATISFACTION お客様満足
2006年
創設100周年を記念して、M992が発売。スティーブ・ジョブズが愛用したことで有名に。
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ニューバランスの特徴① | ウィズサイジング
通常、スニーカーはサイズをcmで選びますが、ニューバランスの一部モデルは、cmの縦サイズに加えて、横サイズの「ウィズ」を選択でき、横に足幅が広い人が多い日本人にもマッチするよう作られています。それゆえに、自分に合ったサイズを選ぶことができ、足に負担をかけない作りになっています。
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ウィズはB~2Eまで4種類あり、店頭にあるものは標準とされる”D“が多いです。
ニューバランス直営店では、店頭で足のサイズを測ってくれる機械もあり、適切なサイジングができるようになっています。
ニューバランスの特徴② | 生産地
ニューバランスはアメリカの企業ですが、生産地は大きく「USA産」「UK産」「アジア産」の3つに分かれます。
特にUSA産は「made」シリーズと呼ばれ、ほとんどの工程が職人の手作業であり、ニューバランスの中でも高級ラインとなっています。
USA
USAモデルは、フラッグシップモデルの990をはじめとして996、1700など、ニューバランスの中でも最先端技術が詰め込まれた人気の品番が多いです。
価格も3万円前後と高いものが多いですが、それに見合った質を確保しています。所有感にも浸れる間違いなしのコレクションです。
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UK
UKモデルは、通常スポーツシューズには使われないような、上質なヌバックやレザーを使ったものが多い特徴があります。
「チビN」が人気の1500や、機能性に優れた991などが代表モデルです。
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アジア産
アジア産は、ABCマートなどの量販店でも常に展開されている、比較的手に入りやすいモデルです。多くの方は、このベトナムや中国などのアジア産を持っているのではないでしょうか。
574や996などクラシックなモデルが定番ですが、最近ではもはやニューバランスの顔となった2002の台頭など、目が離せないモデルもあります。
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主観of主観 〜それぞれの比較〜
私が持っている、それぞれの生産地ごとのモデル(990、1500、801など)を比較してみました。
生産地ごとの比較
【履き心地】
USA≒UK>Asia
【質感】
USA>=UK>>Asia
【値段】
USA≒UK>>Asia
【入手難易度】
USA>UK>Asia
正直、どれも最高なんですけどね。
ちなみにアジア産の中でも、”2002″だけは、お値段がお手頃で、履き心地がグンと向上します。
ニューバランスの特徴③ | クッショニングシステム
ニューバランスの飽くなきクッショニングの追求により、多くのソールテクノロジーが生まれました。
C-CAP
1980年代に開発されたC-CAPは、996や1400などのクラシックモデルに搭載されています。EVA素材(サンダルなどに使われる水に強い合成樹脂)を圧縮形成してクッション性・耐久性を向上し、さらに軽量化した技術です。
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ENCAP
衝撃吸収性のあるEVA素材ポリウレタン素材で包んだ技術で、「雲の上を歩く履き心地」と称される1300などに搭載されています。安定性に優れていますが、ポリウレタン素材は加水分解しやすいです。
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ABZORB
足の着時の衝撃をほぼ100%吸収し、その反発を足にリターンさせるクッション素材で990V2や801などに搭載されています。他の素材よりもクッション性にはすぐれていますが、重量は他の素材よりも重いです。
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REVLITE
リラックス感のあるモデルでもよく見掛ける、クッション性と軽さに優れるミッドソール。レブライト以前にあった、アクティバというミッドソールよりも、約30%の軽量化を実現し、耐久性と心地よいクッション性をキープしています。
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ぶっちゃけ 〜ソールの違いはどう影響する?〜
私は上記全てのテクノロジーを体験しましたが、履き心地はアッパーや素材など総合的に決まるため、どれがいいと単純にまとめることができません。
そして、素人にはソールの違いは完全にはわからないものです。クイズ出されてもわかりません。ただ、どれも履き心地はいい。それは間違いないです。なのであまり気にしなくていいかも。
ただ、割とクラシックな硬さが好きな方はC-CAPやENCAP搭載モデル(574や996など)、ハイテク感が好きな方はABZORB搭載モデル(990、1700)などがいいかも、ということは言えそうです。
ニューバランスの特徴④ | ナンバリング
「990」や「1500」など、これまでたくさんの数字が出てきましたが、このようにニューバランスは、モデルごとにナンバリングをしており、それぞれコンセプトや作りが異なるというおもしろい特徴があります。ここでは、代表的なナンバリングをご紹介します。
900番台 | ニューバランスのフラッグシップナンバー
900番台は、ブランドを代表する990・996や、ストリートでも人気の992など、まさにニューバランス最強の品番となります。
990〜進化を続けるマスターピース的モデル〜
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990は、1982年に初代モデルが発売されて以降、V1→V2→V3→V4→V5と進化し続けている、made in USAのモデルです。「1000点満点で、990点」という売り文句通り、990は上質なファーストクラスの体験を提供してくれます。
私も990V5グレーを所有していますが、所有欲を満たしつつ、デザインも履き心地も兼ね備えた、ニューバランスにおけるトップラインのスニーカーだと思っています。
2022年には最新作V6も発売され、話題の尽きない990。ぜひプレミアムな体験を味わってください。
992〜ストリートにうけた、ニューバランスブームの火付け役〜
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スティーブ・ジョブズが愛用した、ニューバランス創設100周年記念モデル。
特に2020年に復刻したグレーのカラーは、それまでニューバランスが得意としてはいなかったストリートのヘッズに人気となり、フェイクが出回るまでになりました。
Nのサイズ感がちょうどいいです。
996〜語り継がれる永遠のCLASSIC〜
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ニューバランスといえばこれを思い浮かべる方も多いのでは?
しかし、日本の量販店でよく見かける996、実はほとんどがアジア産なんです。USA産を見かけたら、ぜひ見比べてください。その質感の違いに驚いてボストンまで飛んで行っちゃいますよ。
500番台 | オフロードでの走行安定性を追求した丸みのあるモデル
500番台は、砂利道をはじめとした舗装されていない道路での使用を想定して開発されたオフロード仕様。そのため、丸っこいフォルムが特徴で、安定したゆとりのある履き心地が楽しめます。代表品番は574と576。街並みにもとける万能モデルを見ていきましょう。
574〜世界で一番履かれているニューバランス〜
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「ニューバランスを初めて買うなら何がいい?」と聞かれた時、私は574と996を薦めます。
入手しやすいことはもちろん、カラーバリエーションも豊富で、足馴染みが良いためです。
574はどんな服装にも合うし、996よりも幅広のため転びにくくリラックスできます。
お手軽にニューバランスを楽しむなら574!覚えておきましょう。
576 | オフロードを開拓した歴史的名作
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1988年に登場。ソールにENCAPを使用し、悪路での走行を想定した装備が多く搭載されています。
熟練の職人が集まるイギリスのフリンビー工場で生産されています。
アッパーにスムースレザーを使用するモデルもあり、大人の嗜みと呼ぶにふさわしいモデルに仕上がっています。
1000番台 | 大人なあなたに。
1000番台は、これまでのシリーズよりさらに上のプレステージシリーズと言われています。大人の嗜みとして触ってみてはいかがでしょう。
1300 | 5年に1回発売される最高峰モデル
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1985年に初の1000番台として発売され、初めてENCAPが搭載された1300。“スニーカー界のロールス・ロイス”や“ラルフ・ローレンが「まるで雲の上を歩いているようだ」と大絶賛した”などの逸話があります。1300は、1995年に復刻されて以降、5年に1度発売されているモデルです。アメリカの工場で丁寧に手作りされるからこその、復刻周期となっているようです。
1500 | 英国育ちの、スタイリッシュかつ、ほんのりドレスライクな1足
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アッパーは高品質なレザーや通気性に優れたメッシュなど、複数の素材で構成されています(※一部オールレザーモデルもあり)。
また、サイドには刺繍で表現された“チビN”ロゴが付属。
996や1300などに見られる大きな“N”も良いですが、これぐらい小ぶりだと大人っぽいコーデにも合わせやすいです。
ミッドソールには、エンキャップを採用し、クッション性&安定性を高次元で両立。長時間着用してても疲れを感じにくいです。
1500では細身の靴型を採用し、無駄なボリュームのないすっきりとしたフォルムを実現しています。
ドレッシーに履きこなしたいなら、1500はベストチョイスかもしれません。
2000番台 | 今やニューバランスの顔「2002」に注目
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2000番台は品番が少なく、2001、2040など比較的マニアックな顔ぶれが並びますが、その中で一際目立つのが2002。
最近では量販店でも見かけるようになってきた2002は、多くの支持を得ています。
2002は当初は2010年にUSA製で発売されました。それが2020年にアジア産で復刻されると、大フィーバーを巻き起こしました。
その理由は、USA製に引けを取らないデザイン・履き心地でありながらも圧倒的コスパの良さ(主要モデルは2022年時点で17,600円)。カラーバリエーションも豊富です。
特に上記画像のプロテクションパックと呼ばれる切りっぱなしのデザインモデルでは、プレミアがつくものもあります。
ニューバランスの楽しみ方
ニューバランスは、「ナンバリングの違いを楽しむ」という唯一の楽しみ方ができるブランドです。それぞれコンセプトが異なるので、日常生活で使い分けてもいいし、これ!と決めて履き続けるのもいいし…。いろいろなナンバリングを履いて、自分のマスターピースを探してみてください。
結局おすすめは?
まずは996か574から入るのをお勧めします!その次は2002に挑戦してみましょう。
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その頃には、あなたもニューバランス沼にハマっているはずです…!
まとめ
今やニューバランスは、全世代から支持されているスニーカーを代表するメーカーです。
しかし、ニューバランスが鶏の爪に着想を得たインソールから始まっていることや、ナンバリングの種類の豊富さなどを知っていくと、より奥深くニューバランスを味わえるはずです。
「ニューバランスは沼」と言われます。あなたも1度足を通すと、他の靴は履けなくなるかもしれません。ぜひ、あなただけの「My New Balance」を見つけてくださいね。この記事がそれをサポートしていきます。
それでは、今日も楽しいスニーカーライフを!