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Day1 ラムとの遭遇

今からキャバクラでの出来事を書きます。お酒を飲む場所で法律上は風営法の規制対象のスペースでの話です。
そのような話が苦手な方は、ブラウザバックをお願いします。
キャバクラで働きたいけど、とんな感じかわからんという女性や都内のキャバククラってどんな感じやなんというオジサン向けの記事です。
#なんのはなしですか

最初にお断り

 優子は忙しくなり、なかなかスケジュールがあわない。新宿で早めの夕飯をとり、
歌舞伎町を歩いていた。すると、キャバクラの大手Gグループの店を見つけた。

 Gグループは業界トップクラスであり、ラグジュアリークラブから在籍3ヶ月間限定の素人専門店まで幅広く世間のニーズに応えている。コロナ禍であっても働きたい女性と桃源郷でヒトトキを過ごしたいオヤジたちに支持されている。

「何年ぶりかなぁ。」
と思いつつ、素人専門店を謳う店に入ってみた。
そこには、見覚えのある先輩が二人もいて、つい微笑んでしまう。

先輩を仮にX氏とY氏とする。

 X氏はまるでヨットでも持っていそうな日焼けした紳士である。ただし、同伴時にカラオケ屋に行き、高等テクニックを駆使するとキャストから聞いたことがある、
なるほど最近はこの子が好みなのね、とインプットする。

 Y氏は指名しないし、ドリンクも出さない。そして、常に新しいキャストを求めることで有名だ。私も特に指名せずにY氏近くの長椅子に座る。

40分ほど経ったころ、Y氏が動く。
 「〇〇さん指名で!」
そうか、最近は指名されるのかY先輩とおもいつつ、時の流れを感じる。
すると、
「指名ありがとう」
と綺麗かわいい系のキャストがY氏の席につく。

なるほど、プロが選ぶだけあるわ、
と思っていると。

「いや、別の子を指名しているんだよね」とY氏はつれなく申し渡す。
「そうなんだ。」
そのキャストは一瞬、顔が曇るがすぐに笑顔になり、再会を喜んでいた。

「健気やな。」と思った。

近くのボーイを読び、そのキャストの名前を知った。そして、指名がないことを確認した。そこで、そのキャスト「ラム」さんを指名した。

20分ほど待ってラムさんが私の隣りに座った。
入店して3回目の出勤だそうだ。
ラムさんは21歳。大阪府から4月に東京にでてきて、つい最近まではアイドル活動をしていたそうだ。

ちょいちょい飛び出す関西弁がたおやかである。
どちらかというとミヤコに近いアクセントに好感をもった。
顔は綺麗系だが可愛らしい。
身長は150cmに足らず、バレーボールはリベロだったという。
口下手な私の発言もうまく拾ってくれる。

たまに、こういう偶然があるからキャバクラは楽しい。


Day2に続いていいもんでしょうか。



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黒田裕
恋愛エンディング小説として体験したことや思ったこと等々を記しています。 共感してくださる方やオトコのココロの内をのぞいてみたい方がいたら とってもうれしいです。チップしていだけると励みになります。 よろしくお願いいたします。