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刻んだ軌跡は、永遠であり新たな始まり ─Roselia -Ewigkeit-

BanG Dream! 5th☆LIVE@幕張メッセDay2(2018.5.13)、Roselia -Ewigkeit-にライブビューイングで参加しました。

同グループ3度目のワンマンライブにして、一つの集大成となったステージ。

2017年2月5日のPoppin'Party 3rdライブにて鮮烈なデビューを果たした5人が、1年強という短い時間ながらも残してきた確かな軌跡を、肌で感じました。

ライブを振り返り、心に浮かんだことを書き留めておきたいと思います。




⚠以下、セットリストや内容に関する言及を多数含みます!⚠
↓↓↓




Roselia -Ewigkeit- セットリスト

〈OP ACT by THE THIRD(仮)〉
OP-1. That Is How I Roll!
OP-2. しゅわりん☆どり〜みん
OP-3. Don't be afraid!
OP-4. R.I.O.T

M-1. ONENESS
M-2. Determination Symphony

〈Cover Medley〉
M-3. 魂のルフラン
M-4. Hacking to the Gate
M-5. ETERNAL BLAZE

M-6. 深愛

(幕間映像1)

M-7. LOUDER
M-8. 熱色スターマイン
M-9. 軌跡
M-10. Re:birth day
M-11. −HEROIC ADVENT−

(幕間映像2)

EN-1. Neo-Aspect
EN-2. BLACK SHOUT
EN-3. 陽だまりロードナイト


やっぱりみんなしゅわどり大好き

THE THIRD(仮)のオープニングアクトは、Day1から1曲セトリを変えてきました。

2曲目の倉知さんボーカル曲が「えがおのオーケストラっ!」→「しゅわりん☆どり〜みん」に変更。

曲名を言った瞬間、会場が異様に沸いてましたよね。みんなしゅわどり大好きか!
そして完全に曲を自分のものにして歌い切る倉知さんは凄い。

軽快にステップを踏みながらポニーテールを揺らし楽しげに演奏する姿を見て、倉知玲鳳さんのオタクになった人も多いのでは?と思ってTwitterで検索したら案の定でした。オタクはチョロすぎる。

7月の2ndワンマンにあみた(前島亜美さん)のゲスト出演が発表されましたね。しゅわしゅわしてきた。


転換なしでRoseliaにバトンパス

M-1. ONENESS
M-2. Determination Symphony

前日のポピパに倣ってキャラ紹介のOPムービーが来ることを予想していたのですが、THE THIRD(仮)のオリジナル曲「R.I.O.T」の熱い余韻を引き継いだままインターバルなしで「ONENESS」へ繋ぎ、Roseliaパートへ突入。

これ以降も細かい演出を1日目とは変えてきています。

イントロのユニゾンから雰囲気抜群に幕を開け、Bメロでのアカペラ演出、そしてサビへとなだれ込む力強いボーカル。

ラストの引き画→徐々にあいあいに寄るカメラワークに圧倒されました。


「Determination Symphony」、イントロのリフが印象的な曲ですが、初披露時よりもくどはるの運指も表情も柔らかくなっていた気がします。いやほんとこれ相当神経使うよ…。


"新しい試み"に見たバンドの進化

〈Cover Medley〉
M-3. 魂のルフラン
M-4. Hacking to the Gate
M-5. ETERNAL BLAZE

M-6. 深愛

「Roselia初の試み」宣言でオーディエンスの期待も高まる中、初登場のポピパ3rdでも披露した「魂のルフラン」でカバーパートへ突入。ノンストップのメドレー形式で3曲を演奏しました。

あけこも言ってましたが、メドレーは音色やリズムが目まぐるしく変わるので、それを吸収できるだけの「安定感」が必要なんですよね。

一曲演じ切るよりもむしろ集中力を要する、繊細な音合わせ。変則的だからこそ求められる不変性。

バンドとしてのパフォーマンスの幅が格段に広がっているのを肌で感じました。

メドレーの後はガルパでもおなじみ水樹奈々さんの「深愛」をライブ初披露。ETERNAL BLAZEに続き水樹奈々さん作詞、そして作曲はバンドリ界の神、上松氏。

バンドアレンジでドラムビートが際立ったことで、かなり原曲と印象が違いますよね。編曲ってすごい。

歌詞のエピソードを知ってると心に来るものがあります…


後半戦、気迫のドラムソロでスタート

M-7. LOUDER
M-8. 熱色スターマイン

「キャラ設定をくずしちゃいけない!格付けクイズ」と題し、お笑い芸人と化した5人の幕間映像で場の緊張が解けたのも束の間。
突如耳に走ったのはシンバルの甲声とバスドラムの重低音。

スティックを振りかざし不敵な笑みを見せためぐちぃのドラムソロに応じるように、キーボード、ギター、ベースが次々合流。

そしてあいあいの「この曲が聞きたかったんでしょう!」の煽りとともに「LOUDER」のイントロへ。

はい、すみません。聴きたかったです!!(ガルパライブでもこのくだりあった気がする)


次いで、曲名通り熱量たっぷりに演奏した「熱色スターマイン」。
あーゆりしぃがモニタースピーカーに片足を乗せてベキベキ弾いてるのがすこなんだ。

無事に頂点へ狂い咲きました。


全体的にそれぞれの楽器の音が目立つ演出が増えましたよね。

技巧派バンドの看板を背負う以上、キャストのプレッシャーは計り知れないですが、個々の音をよく聴けるのはとても嬉しいです。


振り返る軌跡と、未来への新しい光

M-9. 軌跡
M-10. Re:birth day
M-11. −HEROIC ADVENT−


あけこの繊細なキーボードの音色に続き、どこか物憂げなあいあいの歌声が胸に刺さる…
ゆりしぃを見つめながらのやさしい“ありがとう”は、反則だって…

棹隊の2人がステージに座ってしっとり演奏する心憎い演出も素晴らしかったです。

「軌跡」は正直アンコールで来ると思ってました。

しかしこのあとの曲の流れで気付きましたが、過去を振り返るのはここで終わりで、未来に向けたスタートへ舵を切ってるんですね。

MCで一通りこれまでのライブを振り返ったあと、お互いの決意を確かめ合うように顔を合わせ歌った「Re:birth day」。

「決して負けない」という力強く前向きなメッセージを表明する「−HEROIC ADVENT−」。

会場が一体となったシンガロングで、華やかにアンコール前ラストを飾りました。


"彼女たち"のステージ

EN-1. Neo-Aspect
EN-2. BLACK SHOUT
EN-3. 陽だまりロードナイト

おそらく多くの人が気になってたと思うんですが、幕間映像全編通してテロップが「ランクDAWN」と出てたんですよね。何故誰も気付かなかったのか。それとも気付いた頃にはもう修正できない制作スケジュールだったのか。

なお「DAWN」は「ドーン」と発音し、「夜明け」という意味です。なるほどRoseliaというグループの新たな夜明けを示唆していたのか…(絶対に違う)


閑話休題。

幕間明け、攻撃的なディストーションサウンドとバックモニターの新作MVで今日イチの歓声を巻き起こした「Neo-Aspect」。

畳み掛けるようなサビのフレーズと、「奏でたい」のコーラスが大好きです。


MCで会場の笑いも誘いつつ、次の曲へ。
「今の私たちにしかできない曲」と称して演奏されたのは、真骨頂「BLACK SHOUT」!

イントロがギターアレンジになっていてドチャクソ高まりました。


そしてラスサビ前の無音。

あれ、いつもより長い…

緊張が走り、息を呑むオーディエンス。

暗転ののち、ステージライトが照らし出したのは予想外の光景でした。

リサ姉が二人いる!

このタイミングでの新キャスト発表は流石に想定していなかったので、うまく状況が飲み込めませんでした。

新たな今井リサ役として紹介されたのは中島由貴さん。ESDで名前を見たことはあったのですが、ステージで見るのはお初でした。


リサ姉が二人…


─ここから考察─

Roseliaのライブスタンスにはポピパとの明確な方向性の違いがあります。それは「キャラクター」としてステージに立っているということ。

ポピパも当初はそうでしたが、今回のライブのDay1を見るに、キャスト5人が1ガールズバンドとしてステージに立つという方向性にシフトしたように思えます。
生アフレコパートもなくなりましたし。単純に演れる曲数が増えたのもあると思いますが。
(というより、"キャラクターとの境目がなくなった"の方が適切かもしれない。シンクロ率100%になったってことです。)

もちろん演奏するのはキャスト自身ですが、Roseliaの場合は主従関係でいうとキャラクターが「主」でキャストは「従」です。というかそもそもキャストが全く表に出てこない。

いわゆる2.5次元コンテンツのステージではキャラクターとキャストが同居する現象がよく起こりますが、彼女たちの場合は頑なにキャストの部分を見せないスタンスです。

ライブ中のMCでもキャラクターとして会話していますよね。
だからこそ、幕間映像の「キャラ設定をくずしちゃいけない!」というコンセプトが成り立つわけです。

(そう考えると、キャスト交代に際して新キャラクターを登場させるという選択肢は最初からなかったのだと思います。それはもうRoseliaではなくなってしまうから。)

─考察終わり─


つまり、今この瞬間、ステージ上には「今井リサ」が二人いるわけです。

あれ、それってライブスタンスを揺るがしかねない状況なのでは…?


深読みオタクなので変にモヤモヤしてしまいましたが、その後のゆりしぃMCの「遠藤ゆりかとして喋ります」発言ですべてが氷解。

そうか、この瞬間は「キャスト6人」のステージだったのか!

「今の私たちにしかできない」っていうのはつまり、キャスト6人でキャラクター5人の音を奏でるということだったのか!

やられました。


今井リサの「引き継ぎ」を終えて、彼女たちのライブはフィナーレへ。

「陽だまりロードナイト」、来るとは思ってたけどやっぱり大トリでこれはずるいよ…泣いてしまう……
くどはるの涙につられてボロ泣き。

モニターに映し出される歌詞はキャストの手書き。デザイナーがキャラに寄せて書いたものではなくて、キャストの手書きなんですよ…

ゆりしぃに顔を寄せて一緒に歌うあいあい、真っ赤なペンライトに照らされる会場。

この景色は永遠…


あいあいが「リサ!」ではなく「ゆりしぃ!」と叫んでいたのが忘れられないです。

でもあの時のゆりしぃは「遠藤ゆりか」ではなく確かに「今井リサ」でした。

それほどの覚悟を持って、彼女はステージに立っていました。


永遠であり新たな始まり。EwigkeitでありAnfang。

今井リサというキャラクターは、遠藤ゆりかという人間にしか務まらないのではないか?

キャスト交代が発表されたとき、そんな疑問が頭に浮かびました。

後継のキャストさん、物凄いプレッシャーだろうな…大変そうだな……
そんな思いがありました。

もちろんこれまでの1年強(練習期間を含めたら2年近く)の時間を埋め合わせるのはとても大変なことだと思いますが、最後のMCでめぐちぃが口にした「Roselia11人」という言葉通り、今井リサがゼロにリセットされるわけではありません。

むしろ、キャラクターの個性として新たな一面を発見できる、くらいのポジティブな気持ちで見守っていきたいと思いました。

そしてその個性を自分のものにできたら、もうそれは正真正銘の「今井リサ」ですから。それでオッケー!

ゆりしぃ、今までお疲れ様でした。あなたは確かに「今井リサ」でした。

ゆっきー、これからの新しい「今井リサ」を、そして6人目のメンバーとして「Roselia」をよろしくお願いします。

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