気まぐれ日記2021.12.4 (3/3)
【2人旅・感謝編】
前回の続き。
遺跡説明会に大満足した後は、夫にとってはメインの神社参拝へ。
予定より少し遅くなってしまったが、明るいうちに参拝できそうだったので向かうことにした。
今回行ったのは”長床”と”大銀杏”で有名な『新宮熊野神社』。
先日11/22のニュースでは大イチョウが見頃と言っていたので、そろそろ散った頃だろうか。
到着すると車は数台。日曜日なので大混雑していることを覚悟していたが、意外なことにほぼ貸し切り状態。
社務所で拝観料を払う際、「ゆっくり見ってて」という有難いお言葉もいただいた。
なんというタイミング。お導きに感謝。
息を飲むような美しさ。
もう「すごい」という言葉しか出てこない。
この景色が貸切状態で楽しめるなんて…
『感謝』の気持ちでいっぱいだ。
【新宮熊野神社】
天喜3年(1055年)、源頼義・義家親子が陸奥征討に赴く際、武運を祈って紀州熊野から、熊野堂村に勧請創建したのが始まりと伝えられている。
御祭神:熊野三山
家都御子大神・熊野速玉大神・熊野夫須美大神
拝殿になっている長床は、歴史も古く国の重要文化財に指定されている。
正確な建立年次は不明だが、平安末期の建立と見られ少なくとも鎌倉初期は下らないとのこと。寛治3年(1089年)の建立とすると、中尊寺金色堂や白水の阿弥陀堂よりも古く、東北では一番古い建物となる。
1尺5寸(45.4㎝)の円柱が44本、10尺(303㎝)の等間隔に5列並び、各柱上には平三斗の組物が置かれ、中備には間斗束が用いられている。
四方が吹き抜けになっているもの特徴で、イチョウの黄色も含め、そこから見える景色はまさに荘厳そのものだ。
ひとしきり感動したあとは『宝物殿』へ。
正直まったく期待していなかったが、拝観料300円払ったし、次はいつ来れるかわからないということで一応覗いてみることにした。
行って正解。
というか、”ここに来るだけでも価値がある”と言っても過言ではない。それくらい私は感動した。
仕事柄仏像などには縁があり見慣れた風景ではあったが、優しい菩薩様のお顔と迫力ある獅子に目が釘付けになってしまった。
この時は、ぼーっと見とれていて深く考えていなかったが、会社の先輩に写真を見せたら教えてくれた。
「文殊菩薩だから智慧の象徴だね。『三人寄れば文殊の知恵』って聞いたことあるでしょ。向かって左側に象に乗った普賢菩薩居なかった?よくお釈迦様の両脇に居て『釈迦三尊』っていうんだよ。」
なるほど!
文殊菩薩様の獅子が少しだけ左側を向いていたのは、元々右側に居たからだったのか。
獅子の顔が正面を見てなかったので、少し不思議だなと思っていた。
衰退した時にだいぶ荒らされてしまったようなので、文殊菩薩様だけが残ったのか、元々お一人だったのか…
小さな展示施設だったが、他にも見応えのある展示物がありとても楽しめた。神社参拝の際は、ぜひ宝物殿にも足を運んで欲しい。
私は今すぐにでも行きたい。
今日1日ゆっくりしたスタートだったが、内容の濃い素敵な1日になった。本当に感動と感謝の1日。
基本引きこもりだが、やはり外の世界も捨てがたい。
喜多方へは、また近いうちに訪問してみようと思う。
お時間のある方はこちらをどうぞ↓
自分用に撮影したので、きちんと撮ればよかったと少し後悔。でももったいないから公開!