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OLYMPUS OM-D E-M1X というカメラについて
「自己紹介」の続きというか、僕が現在使っているカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1X」のことについて、どんなカメラか、どんな思いがあって手に入れたかを書き綴ってみようと思います。ただし、ほぼ偏愛っぽい事を書いてしまいそうな気がするので、途中で読むに堪えなくなったら、どうぞ無理せずスルーでお願いします(^^;
OLYMPUS OM-D E-M1X の購入まで
実はこのカメラ、今年2024年の1月に中古購入したばかり。まだ使い始めて1年弱。
それまでは、Canon EOS 7D MarkII(一眼レフ)を使っていました。レンズも2本だけ、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMと、EF70-200mm F4L IS II USM、それに1.4xテレコン。
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ちなみにこれまでに使ったことがあるカメラは、PENTAX K10D・K20D・K-7、OLYMPUS E-3、Canon EOS 7D・6D、FUJIFILM X-T2・X100T 等…。散財し過ぎですね(^^;
EOS 7D MarkIIは、モータースポーツ写真に丸5年と5か月余り酷使した結果、シャッターカウントはとうに20万回を超え、背面の垂直配置のダイヤル(Canon使いの方ならわかりますよね?^^)の動作がいよいよ怪しくなってきました。でも小傷はありましたが、外観はまだまだ綺麗だったんですよ!(“ジャジャ馬”でしたけどね!)
それでももうさすがに「一眼レフカメラ」の新製品は開発されず、レンズも当然、新製品が今後出てくることはありません。オーバーホールも考えましたが、「さすがにもう潮時、今がその時か?」と観念し、ミラーレスへ乗り換える事に。
しかしここで、通常ならCanonのミラーレスへ手を出すべきところなのかもしれませんが、どうにもカメラボディもレンズも“高価過ぎ”て、特にレンズは相変わらずその価格も含め「重厚長大」で、どうにも僕が求めているものとは違う世界観。全然、そんなカメラやレンズを欲しいと思えない。そして、それまででとっくに気づいていたことだけど、どうにもCanonのカメラって、趣味性が感じられないというか楽しさみたいなのが物足りないというか、なんでか愛着をイマイチ持てなかったりするというのもある(^^;
そこで、以前より気になっていたOLYMPUS(OM SYSTEM)、それも2019年の発売当初から「目を付けていた」これ、「OLYMPUS OM-D E-M1X」に照準。OLYMPUSは、レンズも素晴らしいレンズがそろっているように見えていて、これも以前から気になっていたポイント。
中古価格を調べれば、発売開始時のE-M1Xボディ価格相当の30万円強で、欲しいレンズ2本を含めてセットで購入出来そう!
Canon一式の下取り価格と差し引き、それこそ「EOS 90D」の新規購入費用と同等の金額を負担すると思えば、一式入れ替えが出来るじゃん!…しばし悶々と悩んだ挙句、ついに実行へ移しました。
発売当初から目を付けていたと書いた通り、当時、近くのヨドバシカメラで展示実機をさんざん触りまくっていたので、ネット購入だったけど全然不安は無し!(購入したのもマップカメラさんだったしね。^^)届いたカメラを手にし、そのしっかりとした造りと塊感のあるボディに、「これこれ!」と嬉しさが隠せませんでした(^^)
OLYMPUS OM-D E-M1X というカメラ
発売開始となった2019年当時、OLYMPUS初のプロ仕様機と謳われていました。
縦位置グリップ一体型のボディは1kg近い重量があり、ある意味OLYMPUSらしくなく、「マイクロフォーサーズの良さが消えた」なんて意地悪なことを言われたりしてましたね。でも当時モータースポーツを追っかけていた僕からは、望遠レンズ等の重量級レンズを付けた時の安定感、操作性の良さが明らかに想像できるし、実際そのボディの剛性感の高さ、ボタン・ダイヤル類の配置に余裕ができた事による操作性の良さ等、その年のCP+にも出向いて実機を触り、とても感動したことを覚えてます。
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「遂に、僕が買うべきOLYMPUSがキタ!!」って思ったんですよね、その時(^^)
でも発売当時、前述のとおりボディだけで30万円超の価格設定に、さすがに手が出ないやとあきらめていました。その時まだEOS 7D MarkII 一式を購入して、半年余りしか経っていなかったしね(^^;;
で、時は過ぎ、5年経った2024年1月に自分の手に。中古購入とは言え、いやだからこそ、お買い得感のある価格で入手することができ、なんだか感慨深いものがありました。そして… 5年間ブレずにいた自分を褒めてやりたい!(^_^)
良いところ
なんと言ってもその縦位置グリップ一体型の大型ボディならではの操作性の良さ、シャッターを切った時の気持ち良さ、安定感。まさにこのカメラは、OLYMPUSのちょっと大きめな「PROレンズ群」を味わい尽くすためのカメラなんじゃないか?とさえ思える(^^)
そして、映像エンジン2基積みからくる、高機能であり、かつレスポンスの良い操作感。
僕は基本JPEG撮りなのですが、もうずーっと連写しっぱなしでも息切れしません。僕の使い方では、バッファ詰まりみたいなのも発生したこと無し。
使い始めの頃、「え?これ“ミラーレス”だったよな?」と思わず手元のカメラを二度見してしまったほど(^^;
そしてシャッターを切った時の、その音響・振動を内部に抑え込んだような繊細な使い心地、ミシリとも言わないボディの剛性感・塊感。ボタン類も安っぽさなど皆無で、きちんと抑制の効いた押し心地。使い心地がとても気持ち良いのです。(この辺り、“フォーサーズ”だった時の「OLYMPUS “E-3”」の使い心地を思い出しました。)
あとはバッテリー周り。2個積みなのでそもそも安心感が違うのと、そしてUSB PB充電・給電に対応しているので、少し大きめなモバイルバッテリーさえ持っていれば、屋外でもバッテリー切れの心配が無い。これは実際に使ってみて、その快適さに嬉しくなりました。
モータースポーツ写真を夢中で追いかけていた自分には「まだまだミラーレスなんて...」と、正直それまで思っていたのですが、使ってみてビックリ。AIによる自動被写体認識機能とか、OLYMPUSならではの強力な手振れ補正、軽快な連写まわりの十分な機能性、全く何も不満が無いどころか、ああ、ミラーレスってこういう事か!って思えて納得してしまった。高解像の動画なんかもサクッと録れちゃうし、なんだか急に「一眼レフ」が過去のものに見え、ああ、やっぱりあれはデジタルカメラの「過渡期」の形態だったんだなあ、なんて思えてくるから不思議(^^)
でもそれくらい、実際にミラーレス一眼を使ってみて、この「E-M1X」という所詮5年前のデジタルカメラをフィールドで使ってみて、とてもビックリ、カルチャーショックを受けたと言っても言い過ぎではありません。
最後に、出てくる絵の自然さについて。これは個人それぞれの好みもあると思いますが、出てくる絵が非常にリアルな色彩で、線も細く繊細。変な誇張がないとでも言えばよいのか、今まで目の前にあった景色そのままを絵にしたようなリアルさ、自然さが好感触。僕はこれ、Canonの絵より気に入ってます(^^)
ここはイマイチと思うところ
なんて、舞い上がってしまいましたが、冷静に考えれば、それでも「5年前のデジタル機器」です。
そこそこがっかりポイントが... あるはずなのですが、「僕にとっては」あまり欠点という欠点に思えないのです(^^;
唯一、製品の仕様として残念なのは、その当時でも「時代遅れ」と言われていた、EVF(236万ドット)と背面液晶(104万ドット)の貧弱さ。さすがに「プロ機」を謳うなら、もう少し見栄えのする、高詳細で贅沢なものを付けて欲しかった。でも、個人的にはEVFはその見え具合を含めて実はあまり不満は無く、また背面液晶も、とりあえずタッチ操作には対応しているし、ポストビューで写真を確認するにもそんな困るほどの粗雑さではない、かえって撮った写真の印象を掴むのにわかりやすいとさえ思ってしまう。…あれ?なんか僕、だいぶ偏った見方になってるかも?(^^;
そして欠点と呼べるのはここ、操作性の良さとトレードオフですが、いかんせん「大きく、重い」こと。こればっかりは仕方なし!
でもこれもモータスポーツ撮影とかでは、これくらいの大きさがあった方が操作性が良く、使い勝手が良いんですけどね!(^^)
ただやっぱり、どこでも場所を選ばず持ち出せるカメラかと言うと、それはちょっとね、シチュエーションによっては「悪目立ち」しそうで、持っていくのを躊躇します。まあ、そういう時は違うカメラとか、それこそスマホでも良いんですけどね。
あとは未だに「SDカード」であること。救いはデュアルスロットでUHS-II対応なところだが、いかんせんそろそろSDカードと言うのも足かせになりそうではある。このカメラでは弱点にはなっていないし、メディアの入手性の良さも含め「良い点」であるかもしれないが、最新OM-1でも変えていないところを見るに心配になってくる。そろそろ高速メディアにも対応した方が良くないですか?(^^;
一緒に揃えたレンズ類
一緒に揃えたレンズは以下のとおり。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14
「12-100mm F4.0 IS」は、E-M1Xの“キットレンズ”か?と思うほど相性バッチリ。大きさもぴったりでとても使い心地が良い。もちろんレンズ内手振れ補正(ボディ内補正と協調動作する)もあり性能も文句なし。24mm~200mm相当の画角と、普通の撮影ならこれ1本あれば困りません(^^)
そして「40-150mm F2.8」と「MC-14(1.4xテレコン)」は、これは僕にとっては必須の“モータースポーツ用”セット。40-150mm F2.8 はとても良く写りAFも速い、その高性能ぶりに驚く、1.4xテレコンとの相性もよい。この1.4xなら、テレコンを付けることによる性能劣化がほとんど感じられない。
2本とも、E-M1Xとの装着時のバランスもよく、大変使い易くて、お気に入りです。
今のところこのセットで、自分の撮りたいものはほぼ撮れている感じ。欲を言えば、もう少し長いのが欲しくなる場面があるので、それこそPROレンズの中でも別格の写りと評判の「300mm F4.0 IS PRO」とかを試してみたい。まあ、換算600mmの単焦点が、どれだけ出番あるか?って話しですが(^^;
まとめ
とにかく、思い切ってマウント替えまでして手に入れて、僕としては「大満足」という結論に(^^)
カメラを手にし、構え、使っていてこんな風に気持ちがいいと思ったカメラは初めてかも。5年前のカメラですが、中古である事も含め、そんなことを全然感じない使い心地の良さ、ストレスのない操作レスポンス。こんな風に後になっても、ジワジワと購入の嬉しさがこみあげてくるなんてのも初めて(^^;
多分このOM-D E-M1Xというカメラ、そしてOLYMPUS(OM SYSTEM)というフォーマットが、僕に合っているのかもしれない。
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まあそれでも恐らく、ソニーとかキヤノンとか、それら最新のカメラと比べれば、それは明確に性能にも写りの良さにも「差がある」のは承知ですが、でもそれが何か?特に実益的に困るようなことが発生するわけではないし、みんながみんなそんなに高解像で高詳細な写真をホントに必要としているのかな?なんて思えて仕方ないんですよね。(悔し紛れに聞こえても、別いいいけど)
それこそその代償に、非常に高額な購入代金を求められるわけだし。そんな風にカメラだけに数十万、それこそ100万円近いお金なんて、少なくとも僕は出せない。もしも独身ならそれも厭わなかったかもしれないが、家族も居るのに、自分の「遊び」の為だけにそんな大金は使えない。(よね?)
まあまあ、所詮は趣味の道具、自分が出せる金額で楽しめて、それで満足できてるわけだからいいじゃない?そんな感じ(^^)
という事で、この後に、そんな直近の写真含め、その僕の愛機である「E-M1X」で撮った写真を公開していこうかな、なんて思ってます。
乞うご期待?!(^^;
【OLYMPUS】誉れ高きフラッグシップ OM-D E-M1X(Map Camera)
https://news.mapcamera.com/maptimes/【olympus】誉れ高きフラッグシップ-om-d-e-m1x/