好きなものを好きと言える友達
大学時代、映画系の学校に通っていると、この辺の作品を見て、この作品すごいいいよね、と言えるとかっこいい風潮みたいなのを感じるようになって。
それが私の好きな作品はほとんど子供向けなものだから授業中発表するにも格好がつかないわけですよ。
小津安二郎とか語れたら、黒澤明とか語れたら、海外のいい感じの監督が出てこないあたりもうやばいなって思うところですが、そんな感じでかっこつかないわけですよね。
学校の中にいる間はそれがコンプレックスだったりして、映画好きが周りにいっぱいいるのになんだか好きな映画の話がしづらい。
「ショーシャンクの空に」とかをかっこよく語れない。笑
熱く語ってしまうのは、例えばピクサー作品の「カーズ」。
大人になって主人公に頑張れって語りかけられるほど、キャタクターに心を寄せられる凄さと、ラストですよ、クライマックスですよ。
自分の夢や勝利よりも、誰かの誇りを守るって、それを映画を見ている子供達に見せるってもう本当にすごい!
と、私自身の趣味趣向で見る世界と好きな世界っていうのが確実に存在していて。狭まっていってしまうのですが、一度ちゃんと狭めておきたいと言いますか。それを大学時代、周りから線を引いても「私はこれがすきなんです!」と守り通したから、なんだかんだ、だんだんとそれが自分の個性のようになって。周りからもバカにされるというよりも、個人カラーのように受け取ってもらえるようになって。
そこまでがなんとも大変でしたけどね。アウェイを感じて過ごしていましたからね。その話はまたまとめたいですね。忘れずどこかに残しておきたいですからね。
そうして自分の好きな世界を知ると、今度は人の好きな世界を素直に聞けるようになって。そうすると、自分では見つけられない世界を見れるようになる面白さを知れて。
私は戦争系、ホラー系、社会派系、ドーンっと重いものは数日引きずって日常生活に支障をきたすのであまり見れないのですが、、、笑
先日、大学時代の友達と最近見た作品の話をして。
「私これ好きだった」「あなたこれ好きそうよね」ってもう本当に自然に自分の趣向も相手の趣向も否定することなく、そして意見が違ったものをお互いの視点を借りるように、そういう見方もあるんだ面白いねって建前じゃなく本気で言える。それがなんとも居心地が良くて楽しくて。(月一くらいで開催してほしいと思ったくらい。笑)
忘れていた感覚でしたがあの時間は大学の学食でしたね。
大学の学食が羨ましいです。あの時間は特別だったと今になってすごく思います。グダッと座っていると、授業終えた誰かが来て、くだらないことを話していたら、次に授業の人が抜けていって、終わって戻るとメンバーが増えてまだいたりして、散々一緒にいたのにそのまま夕ご飯食べに行ったりして。なんていい時間。
そういう好きなものを好きだと言い合える友達っていいなぁ、ありがたいなぁと思ったお話でした。
大学の学食のような場所を本気で作りたいな、作れないかなと考え始めた今日この頃です。
それに合わせて短編映画の企画を思いついたりしたのですが、これをどうやってまとめていこう、形にしていこうと、悩む毎日です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?