敵国にトドメを刺すには(戦争を終わらせるには)
第二次世界大戦で連合軍がドイツ、日本を降伏に追い込んだのはそれぞれ、前者には戦略爆撃と首都攻略、後者には戦略爆撃に加え原爆投下と言われています。しかし、それは結果に過ぎず原因は別にあると私は考えています。戦争を終わらせるには敵国の継戦能力を削ぐことに尽きます。実際にはドイツの場合、圧倒的に優勢な海軍による海上封鎖(これは第一次世界大戦も同じ)と戦略爆撃(これは、都市部に対する爆撃というより)で鉄道とベアリング工場への爆撃です。鉄道への爆撃はブロック工法を採る戦車、潜水艦の最終組立を阻止しました。ドイツの戦車は分散して生産、潜水艦も分割して造船所で最終組立でした。ベアリング工場への爆撃の意味は言うまでもありません。回転部を持つ数多の機械に使われるからです。車両、航空機、発電機等など。日本に対しては、都市部を含む戦略爆撃は確かに大打撃ですが、決定的なのはB29による機雷封鎖です。爆弾だけでなく港、海峡に機雷撒いていたのです。更に潜水艦で港は見張られていたのです。軍部は、本土決戦を叫んでいましたが、原爆投下がなくても日本は餓死者を出し降伏です。ですから、原爆が原因ではなく海外からの輸入が止まったからです。話が長くなりました。本題はこれからです。ではウクライナ戦争を終わらせるには、どうするのか。ロシアの継戦能力を奪うには、弾薬、燃料、食料の前線への補給を止めると同時に国民に厭戦意識を植え付けることだと考えます。製油所への攻撃、弾薬集積所への攻撃は既に進行中です。食料は既に枯渇していると見ており、数日食べていない捕虜の証言もあります。飲水が無く、ペットボトルに雨水を集める兵士もいるようです。後はロシア本土へのミサイル攻撃の制限解除ですが、ロシアを追い詰めると核攻撃に出るのではという西側の心理を最大限に利用しようとするでしょう。クリミアにある長距離通信設備をウクライナ軍が攻撃に成功したという話もあり、この設備はロケット、滑空爆弾の誘導に利用されるようですが、それらの用途から、私は密かに核ミサイルの軌道修正にも利用されるのではと考えています。何故ならロシアのミサイル兵器の精度が西側よりかなり劣る上に今の物資枯渇が更に追い討ちをかけていると考えているからです。そうなると切り札も封じられる事になります。何とか占領地を全て放棄させた上で国境まで下がらせたいものです。
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