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この世に「敵」は(そうは)いない
日本で普通に働いている限りだと、仕事上の「敵」って、そうそういないものだ。
普通に、というのは、戦争でもしてない限り、という意味。
ウクライナみたいに本気の戦争してたら、そりゃ敵は敵だろう。が、今の日本でそんな状況は、ない。
それに、本業とは関係のない所で権力闘争みたいなことしてたら、それも敵になるかもしれないが、少なくとも私の周りで、そんな争いはない。よほどの大企業や政治の場ならともかく、今どきの普通の職場でそんな悠長なことをしてはいないだろう。
例えば入札になって、それに自社が応札する場合、他の応札してくる企業はライバルというか、競争相手には違いにないが、それは「敵」とは違う。
「敵」というのは、自分の妨害をしてくる存在のことだ。
私の本業はシステム屋で、簡単に言えばプログラムを作ってシステム構築しているのだが、その限りにおいて「敵」はいない。
もちろん、面倒なことを言い出す人や、責任を押し付けてくる人はいないではないが、「プログラムを作れないようにしてやろう」とか「システムが構築できないようにしてやろう」などと考えている人は、幸いにしていない。
私の経験でも、過去に「何とか難癖をつけて費用を削ってやろう」という魂胆が見え見えのユーザ企業担当者もいたが、そういう人はユーザ企業でも敬遠される存在だったりするものだ。要は敵として認識しなくても支障はない。敵ではないのである。
みんなそれぞれ立場があって、守るべきものがあって、それ故に意見や利害に食い違いがあったりはするが、それはそれ、誰も「このプロジェクトを潰してやろう」などとは考えていない。どこかで妥協点や落としどころがあるはずなのである。
仕事をしていれば困ったことや悩めることもあるが、決して周囲は敵ではないし、自分を妨害しようとはしていない。例えそんな人がいたとしても恐れるような存在ではない。
概ね世界は、私に(そしてあなたにも)好意的なのである。
そう思うだけでも、少しは気分が違うのではないだろうか。