【令和も】日本は多神教の国である【昭和も平成も】
日本は多神教の国である。
キリスト教やイスラム教、ユダヤ教は典型的な一神教で、神様は絶対的に1人しかいない。それ以外の神というのは認めれれない。が、日本では「八百万(やおよろず)の神」などというように、神様はたくさんいる。古事記にも多くの神様が出てくる。
かつて昭和の時代には、生きたまま神様となった人が何人もいた。別に天皇のことではない。経営の神様(松下幸之助)、打撃の神様(川上哲治)、麻雀の神様(阿佐田哲也)といった人々だ。昭和にあっても日本は多神教だったのである。
アメリカなどではこうはいかない。「鉄鋼王」カーネギ-、「自動車王」フォードなどのように王様はたくさんいるが、神様とは呼ばれない。
日本では平成にあっても「ロマンスの神様」や「トイレの神様」など、事欠かないこととは対照的である。
いや、実はそんな過去のことを掘り返すまでもない。
今、ネットを見ると芸能人の「神対応」やテレビ番組の「神回」など、神様はむしろ溢れかえっているのではないか。
私は「入れなきゃ損!iPhone対応神アプリ12選!!」などと派手に謳った広告を見るたび、日本古来の多神教の伝統を感じている。全く持って古式ゆかしい広告であると、どこか神聖な気持ちにすらなるのである(笑)。
日本は現代にあっても多神教の国である。決して日本の宗教的伝統を軽く見てはいけないのである。