レヴィ=ストロースさんに共感
哲学に興味をもち、名のある哲学者さんたちが何を言っていたのか、大雑把に見ていくと、どれを見ても、たしかにそうだよな~!としか思えず、哲学者さんたちに惚れ惚れしていました。
その中でも一番好きな考え方だったのが、レヴィ=ストロースさんでした。
哲学者さんたちは、どうやら真理を追究しています。
『誰かが考えた真理を、次の誰かが塗り替えて、新しい真理を考えて、そうやって歴史が進んでいき、人々の考え方も進化していく。そうやって進んでいけば、本当の真理にいつか辿り着ける。』
という、わりと哲学の大前提かな?と思う様な事に対して、
『えっ?本当にそうなの?』
と言ったのがレヴィ=ストロースさんなのかな?と思います。
人類学者として、色々な民族と触れ合いながら研究し、
一般に発展途上といわれるような民族が劣っていて、西洋人が進んでいる,
わけでもない。彼ら(発展途上といわれるような民族)は彼らの生き方があり、優劣はない。彼らがいつか、発展したら、西洋人のような生活スタイルを望み、そうなっていく、と考えるのは傲慢で僭越だ。という事を言ったんだろうと思います。
素敵な考え方だな~。と思いました。
そもそも、人間が発展しているのかも怪しいと思います。
野生動物が、発展していない生き物、と考えない方がいいし、
植物も命があると認識した方がいいと思います。
そういう当たり前で一番大切な事を置き去りにして、便利さや楽さを追求している人間が多くいるならば、
人間が発展しているのかも怪しいと思います。
とはいえ、僕自身も現代の平均的な日本人の生活のど真ん中に浸かっていると思うので、偉そうなことは何も言えませんが、
レヴィ=ストロースさんの問題提起を心にとめて、
出来る範囲で、謙虚に静かに穏やかに、生きていきたいものです。
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