脳内メタバースという造語

樹脂粘土関連で初めてアップした動画のタイトルは

「KURI-VERSE 〜わたしの小さな世界〜 #1 Halloween (ハロウィン編)
樹脂粘土で作る脳内メタバースの世界」

わたしの脳内だけにひっそりと存在していた平和な世界線を、リアルの世界とリンクづけた最初の一歩だった。

メタバースを少しもじって「クリバース」
栗栖田魔時男くんがいるから栗(クリ)バース。
Crystaが創っているからクリバース。

メタバースがなんなのかよくわかっていないくせに、わたしはTwitter上でもよく
「Kuri-Verse」
「クリバース」
「栗バース」
とつぶやいていた。

樹脂粘土作品で栗栖田くんやCowフレンズを作っているうちに、こういう世界が本当にわたしの脳内に出来上がっていた。

思い出してみれば、わたしは想像力豊かな子ども時代を過ごした。
物語やアニメの中の「妖精の世界」とか「魔法の世界」「小人の世界」とか、そういう系が大好きで、いつもふわふわと現実感のない世界に対して夢見がちだった。
小学校の担任にまで「夢見る少女Crystaちゃん」と言われるくらいで
リアリストの両親とも、その点はかなり心配していたらしく、ことあるごとに現実世界で生きるすべや、現実的にしっかりと生きることを諭された。
それでも、持って生まれた性分はなかなか直らずに、夢見がちのまま、大人の年齢になってしまった。
「想像力豊かすぎるのは良くないこと」・・そんなふうに、ずっと自分に劣等感もあった。

でも、樹脂粘土などをやっていると、こういう「想像力豊かな自分」が少しは、活かされている気がする。
樹脂粘土にしても、YouTube動画にしてもそうだが、どちらも最初に作品に対しての一つの世界観があって、ストーリーが存在する。
そんな世界を粘土で、動画で、表現していくのがハンドメイドの世界。

現実のことを見ていないわけではない。
わたしにもリアルの生活があり、世界情勢も、経済ニュースも一応知るようにはしている。

でも、それだけでは、ちっとも楽しくなく・・。

わたしにとって、樹脂粘土ドールで自分の世界観を表現するのは、趣味とかストレス解消以上に、何かの使命感を帯びていたのだ。