【5cコンHistory-002収録】”魔神轟怒”万軍投論
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5cコンHistory-002(7~8P)の掲載です。紙面用に編集した内容でありレイアウト上の問題が存在するかもしれませんが、予めご了承ください。
論文の焦点
”GR召喚”を3回する。
使う際に出力結果の変わるカードだ。
リソースの生産か、アドバンテージの奪取になるか、それはコントロール出来ないものである。
ただし、使い続けると必ず同じ結果に収束する。
GRゾーンのカードを1枚ずつ使っていくから、12回目時点での出目は全く同じ。
“魔神轟怒”万軍投は、出力結果をコントロールする・・・即ち、”目当て”の能力を引き当てるまでガチャを引き続ける付き合い方をするカードだ。
さて、このカードを使う目的は全能ゼンノーである。
よって、彼を場に出す事を第一目標とする。
リストの提示
GRゾーンを以下の考えにより最適化した。
使用条件：マナドライブ5で使うこと(5マナの状態で使うこと)
①万軍投を3回詠唱時点で全能ゼンノーの着地(確定で実現)
②万軍投を2回詠唱時点で、ゼンノーの着地または3枚目万軍投の手札回収(ほぼ実現)
③ゼンノー以外の枠のGR効果として、仮想敵に有効な効果を持つGRクリーチャーを採用する(万軍投使用に対する最低保証)
GRリスト(12枚)
×2 全能ゼンノー
×2 カット 丙-二式
×2 続召の意志 マーチス
×2 クリスマⅢ
×2 回収 TE-10
×2 サザン・エー
本論
①【万軍投を3回唱えた時の話】
万軍投3回で、全能ゼンノーが確定で着地する理由
万軍投を3回唱えた場合、9回のGR召喚となる。GRゾーンにマーチスを「2枚」採用することで、3回目の万軍投までで必ず全能ゼンノーを召喚することになる。
12枚のGRゾーンの内、どこに2枚の全能ゼンノーが配置されていても、マーチスが2枚あれば9回のGR召喚の内に全能ゼンノーが必ず含まれる。
例えば、GRゾーン12枚の内、下から2枚が共に全能ゼンノー、3枚目にマーチスがあったとしても、下から4枚目(上から9枚目)までに必ずもう1枚のマーチスがあるのだから、9回目で2枚目のマーチスが捲れ、上から11枚目のゼンノーが召喚される訳だ。
因みに、お目当てがマナ回収(クリスマⅢ)やピーピングハンデス(カット丙)であったとしても、3回唱えれば必ずその能力が使えるというロジックを把握しておこう。
②【万軍投を2回唱えた時の話】
2回唱えれば、3回目の万軍投が手札に戻るもしくは目的である全能の召喚が、ほぼ実現される。
回収TE-10、全能の計4枚がどれも2回目の万軍投で召喚されないパターンは、以下の条件のみである。
(1)GRゾーンの上から6枚が、クリスマ×2、カット×2、サザンエー×2のパターン。(＝回収と全能とマーチスの計6枚がGRゾーンのボトムにある)
(2)GRゾーンの上から7枚までがマーチス含む上記のGRクリーチャーで、マーチス効果による8枚目も回収・全能で無いパターン(＝回収と全能4枚が全てGRボトムにある+マーチスが0〜1枚含まれる)
つまり、最低保証は付いていない。その場合後述の③に関係するが、全能ではなくカットのピーピングハンデスによって試合を行う必要がある。
2回目のマグナで全能が捲れずとも、3回目のマグナを放つ用意は出来ているので(※)、
3回目のマグナを唱えれば確定で全能ゼンノーが1枚見えるという訳だ。
※回収T-10が召喚されることによって3回目の万軍投が手札に返ってくる。
③【万軍投を1回唱えた時の話】
ゼンノー以外のGR効果とは、カット丙の事である。
相手のキーパーツを落とす妨害行為。ラッカゴスペルのゴスペルや、黒緑アビスのジャガイスト、赤青マジックのヒメカットなどを落とせば、全能が捲れずとも次のターンを頂けるわけだ。
“魔神轟怒”万軍投(GRゾーン)採用の理由は、全能ゼンノーとカット丙の足し算である。
持論 読者に伝えたいこと
さて、だいぶネガティヴに魔神轟怒万軍投を評価してしまった。
大抵の場合は、3回GR召喚をすればゼンノーかカットのどちらかが捲れてくれて、同時に捲れた横のリソース追加札がデッキを加速させてくれるだろう。
しかし、強さのブレ、出力幅の広い(大きい)能力だからこそ、評価は慎重に行うべきなのだ。試合を終えた後、敗因を魔神轟怒万軍投の引き方のみに擦りつけるのはよろしく無い。
必ず悪い引きはある。
悪い引き方をした上でも、試合に対応するデッキであるべきだ。
私達は、GPや超csを想定している。
予選は9回戦で、その後本戦は6~7回戦あるだろう。
GR召喚を何度も行えば目当てのGRクリーチャーを引き当てられる様に、何度も試行錯誤を繰り返されては万軍投も悪い引きをしてしまう。
“魔神轟怒”万軍投のGR召喚は、そんな引き方を必ずするものだ、として考える。
魔神轟怒万軍投が期待値的に、最良の選択肢であったとしても、複数試合を行うプレイヤーであるならば、その時の万軍投は
‘最低保証’を信じるべきだ。
あなたは１つでも多くの試合に勝つべきだから。
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