後輩教師の成長を願う者として
成長志向の学級経営を目指しているが、実は学級に限ったことではない。
成長しようとするのは、自分もそうだし、後輩教師にも願っていることである。
しかし、教師を育てるというのは難しい。
大学では、実践的な学びはほとんど得られないからだ。
概論的な学びなど、どれだけ教育現場に生かされる学びがあるのか正直疑問である。
大学入試改革が叫ばれたが、本丸は大学の改革であって、私も大学での学びや経験が改革されるのを切に願う。
でも、そんな他人事では、身の回りの後輩が育つわけではない。
私は、昨年度と今年度と、新卒1年目や2年目の後輩と学年を組んでいる。
正直、学級が危ないという場面もあった。
それを乗り越えることができたのは、他でもない、後輩の成長だった。
しかし、その成長を支えるのは難しかった。
成長しようと努力するマインドを引き出すコミュニケーションは人それぞれだからだ。
哲学や方法を欲している人。
そもそもよりよくしようと考えていない人。
自分で壁を作ってしまう人。
実感して気付く人。
そうした相手の性格などを見極め、コミュニケーションをとりながら、よりよい学年経営をしていく必要があるのだ。
わたしの場合は、月に1回、後輩に自分の授業をビデオでとってもらい、一緒に見て、話し合った。
後輩が自分で自分の課題に気付き、それを月のテーマにして、取り組む。
その繰り返しで、成長していった。
教師の成長なくして、子どもの成長はないのだ。
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