旗をかかげる ということ
クリタオサムです。
前回の記事、見ていただいた方ありがとうございます。「この世のどこかで誰かが、僕のことを気にかけてくれている」と思うと何だかとっても力が湧いてきます。同時にぼくも、誰かにとってそういう存在でありたいと思います。
何かを書きはじめたいと思った時に、テーマみたいなものを自分なりに決めて書きだそうと思いました。それも中々出てこず、悶々としたわけですが。。そんなある日に、実家の倉庫を整理していたら母の蔵書の中の一冊が目に止まりました。
花森安治さんのエッセー集、“一銭五厘の旗”。
花森さんの真っ直ぐな言葉が、とっても響く本です。その中からの一部、抜粋です。
ぼくらは ぼくらの旗を立てるぼくらの旗は 借りてきた旗ではないぼくらの旗のいろは赤ではない 黒でもない もちろん白ではない 黄でも緑でも青でもないぼくらの旗は こじき旗だぼろ布端布をつなぎ合わせた 暮しの旗だぼくらは 家ごとに その旗を 物干し台や屋根に立てる見よ世界ではじめての ぼくら庶民の旗だぼくら こんどは後へひかない
ああ、僕が言いたかったのはこういうことだったのかな。花森さんの言葉は戦後の背景もあって反戦の意味合いもあるけど、旗をかかげるってことを今に置き換えてみたらどうだろう。
個人個人が幸せに行きたいと願いながら、先行きの見えない不安で大きな社会の流れに飲み込まれてしまいそうになる日々。
そんな社会だからこそ、信じるものがないのなら、何よりも自分のことを信じてみる。自分らしくあることが、僕の、あなたの、最大級の価値だと思うから。
自分自身のあり方を、旗にして高々とかかげて生きる。
旗を降っていれば、きっと素敵な仲間がみつかるはず。
そんなことを思って、プロフィールに「窓を開けたら 自分という旗をかかげるように」と記しています。このテーマに関してはまだまだ、話したいことがありそうです。それは、又の機会に。
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