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実写VR撮影での新しい撮影方法とVRコンテンツ制作

コロナの影響もあり、VRの市場が少しづつですが、大きくなってきたのかなと日々感じています。

実写VRの基本撮影方法

まず、実写VRの表現方法ですが、現在定点撮影が基本となっています。
なぜ、動きが加えられないかというとカメラに動きを加えてしまうと体験しているユーザーが酔ってしまうからです。

VRを体験している時、自分の体は止まっているのに、体験者の世界が動いていると、三半規管が混乱し酔いが生じてしまいます。

なので、カメラが動かない様に固定をして撮影するのが実写VR界隈では基本になっています。世界のVR最先端を行くAV業界の実写VR作品も基本固定での撮影とされています。

この様な形で三脚でカメラを固定して撮影

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ただ、ユーザーの反応としては、
もっと近づけないのか??
こっちから、近くによりたい。

など、動きのあるVRを欲している人が沢山います。

実際にVR(バーチャルリアリティ)は、仮想空間の中で動き回れなくては行けないので実写版VRはVRとしては、まだまだ発展途上になります。

なぜ、実写のVRは動けないの??という疑問があると思いますので軽くお伝えすると現在の技術で一応可能です。

ですが、実写の人物が醸し出す髪の毛の感じや本当の人間の様な感じががまだCGでは出すことができません。イメージとしてCGで人物を作成する様な見え方になります。

臨場感だったり、肌の質感が大切な実写VRにはなかなか向きません。


実写VRの次なる可能性

上記のことを考えながらも、どうにかしてユーザーが動いている感覚でも酔わない実写VRが作れないかと社内で考えていました。

実際にカメラを動かせる撮影方法ができるとVRの演出方法の幅が広がり、もっとユーザーに刺激的な体験が届けることができるようになります。

そこでまず、酔いの原因とはなんだろう。どうして、酔ってしまうのだろうというのを考えました。

実写VRで酔いが起こる原因
・垂直水平が取られていない映像の場合
・カメラが横に振られたり縦に振られたりしている場合
・緩急のある動きをされた場合

この辺りが、実写VRで酔いが起こる原因になります。

そのことを踏まえて僕たちは下記の仮説を立てました。

垂直が保たれたままカメラを等速でゆっくり動かした場合、酔わない


実際に機材を組み合わせテスト開始

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今回のテストでカメラを水平に保ったまま前に突き出すこともでき、横に移動させることもできるようになりました。

撮影された映像を見ても、酔いは少なく、自ら近づいている感じが体験できます。

これまで演者が近づくしかなかった、VRの定点撮影がカメラワークを行い自ら近づける様になり、演出の幅が広がったと思います。

まだ、問題点はありますが、日々研究しながらより良い体験を作り出していきます。

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