カリフォルニアから来た娘症候群
実家で認知症の祖父の面倒を見ている。大学入学から大学院卒業まで実家に住んでなかったので6年ぶりの実家暮らしになる。そして二年前に祖父の認知症が見つかった。御年90歳、体も弱っているが杖を突きながら歩くことはできる。私としては、こんな姿になってしまった祖父を見ていられず、ついつい世話をしてしまうのが家族から反発を食らってしまう。家族からしたら6年ぶりに帰ってきてわざわざ世話をしなくてもということなのだろう。なので、適度な距離で世話をすることにした。
突然帰ってきて家族の医療方針にケチをつけることを「カリフォルニアから来た娘症候群」というらしい別にカリフォルニアでもなく東京でもニューヨークでもいいらしい。
とにかく、距離は関係なく突然帰ってきて介護や治療にいろいろケチをつけてくる身内のことを言うらしい。家族で決めた方針を突然帰ってきた身内によってひっくり返されることを指す。
おもえば私も認知症の姿の祖父を見て入れなくて「もう少し薬を変えろ」や「手を動かすようなことしろ」と言っていたが、これも結局疲れてきてしまった。やはり突然帰ってきたカリフォルニア娘は何もしない方がいいのか。私は祖父の尿瓶をすてるだけだ。