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すいません、3色チーズ牛丼特盛温玉付きで

すいません、3色チーズ牛丼特盛温玉付きで。略してチー牛。このネットミームになってるものの実際に食べたことがなく、この際食べてみようかと思いすき家にいった。
陰キャだなんだとラベリングされる人達が、なぜこのような物を食べてそうと言われるのか?私の周りでは浪人時代の同期がいかにも絵にかいたようなオタクで毎日のようにチー牛を頼んでいたが…
このネットスラングの発端はネット掲示板であるらしいが詳細はwikiに任せる。


実際の名称は「とろ~り3種のチーズ牛丼」https://www.sukiya.jp/menu/in/gyudon/102900/index.html
特盛でカロリーが1350kclもあるらしい

私自身牛丼は年に数回しか食べないので久しぶりに牛丼屋に行く。手を挙げて井之頭五郎みたいに「すいません、三色チーズ牛丼特盛温玉付きで」と注文するもんだと思っていたら、どうやらタブレットで注文するようになっていたらしく、注文にてこずる。目的のチー牛を頼む。店内はそこまで、人もおらず、ヤンキーの家族がいたくらい。ネットスラングのチー牛とは対極の存在である。
昔、某牛丼屋で牛丼に生卵をトッピングして食べた後、数時間後にだんだん気持ち悪くなり全てリバースして高熱で倒れたことがある。これ以来あまり牛丼に卵をつけるという行為は恐ろしくて当分していない。一抹の不安を抱えながらチー牛を待つ。

向かいのヤンキー家族は夫が横柄な態度で店員をタブレットを使わず大声で呼びつゆだくをオプションで付けていた。タブレットで使えば別に自分でできるのにも関わらず。子供もギャーギャーど騒ぎまくるがお構いなしである。

そうこうしているうちに、目的の三色チーズ牛丼特盛温玉付きがきた。思ったほど大盛という感じでもない。チーズと温玉がかかった部分を食べた。あーこんなもんか、という感じ。可もなく不可もなく。味は美味しい。けどチーズの濃い味がずっと続くのかと思った。とりあえず、肉とチーズと温玉をかき混ぜ食べ進める。三分の一くらいすぎて味に飽きてきて紅しょうがをかけた。また三分の一たべて七味をかけた。ひつまぶし方式で食べきった。

思ったよりきついけど何とか食べきった。でもこれを毎日のように食べられるのか?と思う。そういう意味で陰キャは毎日のようにカロリー爆弾を食べているとふうにみられるのは人間の悪意に満ちた偏見によるものだと思う。外見で人をラベリングするなという風潮の昨今だが、人間は目から入る情報がほとんどなので結局無意識には外見で人をラベリングする。ルッキズム甚だしいマッチングアプリでも「チー牛お断り!」と書いている人を見たことがある。また自分をチー牛とされていることを使って、ウケをねらうチー牛もいる。

ただチー牛の成り立ち自体、侮蔑的な意味合いから生まれている。子供部屋おじさんのようにいつも男性のほうが侮蔑的な意味合いのあるネットスラングが生まれるは不思議だと思う。ジェンダー平等と叫ばれる世の中で、なぜネット上では男性に特化したようなスラングが生まれるのか?

ネット上で叩いていいとみなされるのは悪意に満ちたレッテルを張られる人たちだけで、叩く人は特に何も起こらない。そして社会通念のようになっていく。ネット外にいてレッテルを貼られてしまった人も同じような扱いを受ける。止まることのないこのうねり、いつか止まるのかと思うが止まらないと思う。悲しいけど。

立場によっては炎上することも…


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