3/26(帰省と寄生、ニートのしげ)
大学院を修了したものの、行く当てもなかったが来年から23卒として働くことになった。そのため、一年くらい実家に居座ることになった。今年で、27になるがニートというのもみじめなものだ。60を過ぎた両親のもとで、何もせず27歳の人間が寄生しているというのは、昔の自分からしたら考えられないことだ。とりあえず、簡単なバイトでも探してお金なりなんなり稼ぐしかない。
用事があったので市内へ行った。その帰りの駅のホームで一年ぶりに、地元のニート「しげ」と仲間のニートを目撃した。このご時世にマスクをしていない二人のニート。しげは小学生くらいから面識があるが、いまだに何者かはわからない。どこに住んでいるかはある程度の目星はついているが何をしているかわからない。家業の手伝いをしているとは聞いている。でも中卒なのか高卒なのかもわからない。昔あった近くのゲーム屋で会ったことあるけど、本名もしらない。周りは「しげ」と呼んでいたので「しげ」と認識している。身長は180cmくらいあり、少し太っている。いつも音楽を聴いて歩いてる。そんな「しげ」を見るのも久しぶりのことだ。おそらく30は過ぎているだろうし、いまだにきちんと働いてなく、単発のバイトかなんかをしていると思われる。結局何をしているのか、何者なのかわからない、地元にいるニートのしげ。そんなしげがもう一人のニートと一緒に電車から降りて来た。もう一人のニートはしげよりも年上だったと思うし、switch全盛期のこの時代にPSPで誰も知らないゲームをしている。二人仲良く電車から降りてきて、談笑していた。彼らは膨大な時間経過を経験しているはずなのに、老けていないように思えてしまう。むしろ時間が2010年で止まっているような雰囲気がある。2010年から政権交代、大地震、異常気象、戦争、オリンピック、疫病があったのに二人の時間は止まっているように思える。そんな夕暮れに染まる二人のニートにノスタルジーを感じてしまった。