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最後までという話
私はアイドルというものを特別好きって訳では無いが、アイドルの言葉で1つ好きなものがある。
それは引退する時に、「普通の女の子に戻ります」というもの。
理由は、辞める最後までこの人はアイドルなんだって感じたから。
アイドルって、華々しい世界で、お金もそれなりの額を貰えて人気者で楽しそうだなぁというイメージもある。
でも、もちろんそんな甘いだけじゃなくて、辛く醜い部分だって沢山あるだろう。
プライベートをあーだこーだと詮索されたり、路上でキスしてたらそれが週刊誌にのるなんてこともあるわけだしね。
人前に立てば常に笑顔で愛想を振りまかなきゃ行けないし、求められる受け答えばっかりしていて、自分って何なんだろうと感じることもあると聞く。
だけど、普通の女の子に戻りますという言葉で、なんか色々あるんだろうなという感情も抱かせつつ、アイドルとしてのイメージを崩すことなく、アイドルとして辞めていく。
これは1番良い辞め文句じゃないだろうか。
会社でも、辞めるから最後に好き放題文句をいうだけ言って辞めていく人もいるらしい。
普通の女の子に戻ります級の言葉を辞める時に言える人って、どこいっても好かれるだろうし、通用するのかなぁって気がする。
立つ鳥跡を濁さずじゃないけど、引き際さえもカッコいい、そんな人に私はなりたい。