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大人げという話
小学生時代あるあるの問答として、「先生トイレ」「先生はトイレじゃありません」というものがある。
こどもの語彙力の拙さや生理現象の催し具合によってくる焦りから「先生トイレ」という言葉を使っているのだろう。
受け答えしている先生はそれを分かっているはずだが、「先生はトイレじゃありません」という返しをする人もいる。
私がこどもの頃は少し大人げなさを感じていた。
しかし、歳を重ねると教育者としては当然の訂正なのかもしれないという考えも浮かぶようになった。
先生トイレという言葉使いを注意されずに大人になったとき、そのこどもの語彙は成長しない。
それを危惧した先生は教育者の一人として、その義務を果たすために注意をしているのだ。
最近ではちょっとしたことで、学校にクレームを入れる人も少なくないらしい。
いずれはこの「先生トイレ」「先生はトイレじゃありません」というやり取りにもクレームを入れてくる人がいるかも知れない。