2021年を締めるにあたって
今年一年の備忘録でも書いておこうと思う。日記をつけているから、どうということはないのだけれど。これ、いつ役に立つんだろう。まあ、いっか。
今年一年、僕は何ができただろう。大学自治会と中央執行委員会?塾講師?スポーツチャンバラ?三つくらいで止めておくのは定石なんだろうけれど、今日はもう少し連ねてみる。いいだろ、年末だからさ。スキューバダイビングで三つ目の資格も取ったな。企業との事業も三つくらい。そうそう、初めて髪のブリーチをしてみたし、誕生日に旅行へ行ってみたし、クリスマスにケーキも食べたし。もういいか。読者を飽きさせない工夫が大事だよな。
ご存じだとは思うけれど─この言葉、なんか好きなんだよ─僕は浪人をしていて、周りの友達とは一年差で大学に入学した。まあ僕の母校では「まったくもって」珍しいことでもないんだけれど。あ、知らなかったとしたらごめん。2021年が終わるというのに2020年の話をするなんておかしいけれど、大学一年は正直、散々だった気がする。一年間、周りが色とりどりの大学生活を送っていることを端末越しに見ていたから。去年は、そう思いたくはなかったけれど。別にコロナのせいでとか、そういう一般論を言いたいわけじゃなくて、ただただ、摩耗する日々に辟易していた気がする。過去はたいがい美化されるものなのに、一年前或いは二年前のことを思い出そうとすると、うん、やっぱり、あまり鮮やかなものは見えなかったりする。
少しだけ、時系列を追って今年の話をしたい。
2021年のはじまり。確か、珍しいマスクが珍しくなくなった頃じゃなかっただろうか。
前から打診されてはいたけれど、成人式の挨拶をする、というのが幕開けだった。次に母校・僕が通っていた中高の受験当日の手伝いをしに行った。おおよそ二年ぶりに会う級友たちは特に変わっていないようにも、少し色気づいた─いやな言い方だが、本当にそうだったのだ─ようにも見えた。実際にみんな男子校を捨て、それぞれ大切な人ができていた。そんな話、ほとんど6年間しなかったから、彼らの口から発せられる「彼女」という響きはミスマッチで、変な感じがした。
春に大学試験監督補助の、とある部署のNo,2を任せられた。なんのことはない、なんの自慢にもならない話だけれど、その部署のみんなで「いる」だけでとても楽しくて、笑いが絶えない場所だった。今までの人生、なぜだか上に人のいない状況が多かった僕にとって、最強の先輩方がいる、という環境は、被庇護欲とでも言おうか、とても心地よくて、うれしいものだった。そこでの先輩方が引退され、次のリーダーには・・・みたいな話だ。今でもそれは続いていて、本当に大切な場所だ。こんなの読むような奴らではないだろうが、一応言っておきたい。愛してるぜお前ら。
愛というのは密で告げるから、いいんじゃないかとは思うのだけれど。
今年はたくさん旅行に行った。金沢、白馬、高鷲、有馬温泉、石垣島、雄琴温泉、下呂温泉、越前、伏見稲荷、小豆島、城崎温泉、白浜、小田原、横浜、みたいな。京都と兵庫のただの遊びは抜いておくとして。
こんな世の中ではあるけれど、会いに行きたい人、一緒に行きたい人はありがたいことに少しいるから。こんなことを言うと「嘘をつけ、君は温泉に入りたいだけだろう、温泉狂め」といわれてしまいそうだ。失礼だな、サウナだよ。なんの釈明にもなっていないとは思う。
趣味が新しくできた一年でもあった。夏にスキューバダイビングのレスキューダイバーという資格を取った。それなりに─たとえば台風が直撃した海の中1500メートル泳ぐとか─過酷なものではあったが、それだけに一緒に死線を乗り越えた仲間たちには一種の信頼さえ抱いている。
まあ無論、忘れてはならないのはサウナだろう。サウナチャンスを心待ちにしている読者も多いことだろうから、一応今年のチャンス回数を言っておく。60回である。だいたい週に一回か、そう考えるとさほど・・・とも思えるし、行き過ぎやろ、アホちゃう、とも僕の中の関西人は騒ぐ。僕の母の言い分は確実に後者だろうから、もしみんなが僕の母と会う機会があっても決して告げないでほしい。お願いだから。
しかしまあ、本当に良い趣味を見つけたと胸を張って言えるのだから、もはや諦めてほしいものである。これほど気軽に始められる趣味もないと思う。最高だから。というわけでぜひ一緒に来年もサウナに付き合ってくれると嬉しい。
スポーツチャンバラもただの運動不足として始めたのだが、冬になんと全国大会に出場することになった。ありがたい。もっとありがたいことに、全国三位になった。いや、これはさすがに驚きのほうが勝つやろ。勝ち上がりながら「これ、俺勝っちゃって大丈夫そ?」と思っていた。「大丈夫そ?」「○○してもろて」というのは僕が決して口に出すまいとしている二大言語なのにも関わらずだ。まあ言語とは移り変わっていくものであるから云々。
さらにありがたいのは、このスポーツを通じて全国に変な友達ができたことである。やはり共に目指す頂きのある友は一緒にいて心地がいい。毎度龍谷の皆さん、阪大、京産、立命、関西関東四国北海道・・・ちゃんばらを愛すものみなさん!ありがとう。そして俺のチームの後輩たち。次は全国取ろうな。
こんなところだろうか。
一年前からしている塾講師はとても楽しくさせていただいている。
高3ばかり担当させてもらうから、みんなすぐに卒塾してしまうのが寂しいところではある。ただそれでも、少しでも、僕の授業だとか、馬鹿な話が彼ら彼女らの人生を豊かにしていれば、すごく嬉しいのだけれど。
あとは企業との話とか・・・社外秘みたいなこともあるから全然面白い話がないのだが、やはり商品を世に出すのはうれしいものだ。作品は人に見られて初めて作品となるから。言えるとすれば、まああのー、僕の後輩たちが0から作った鞄、買ってください。また発売したら言います。あと本も出せたら出します。
そうして、今一番僕が熱を入れているのは大学の学友会連合会というところ。ま、生徒会みたいなもの。すこし違うけど。ちなみに大学のこういうのをしている人たちだと、たまに高校の生徒会とは違うと声を大にして言うのだけれど、それはその人の母校の生徒会と異なるだけであって、と僕は思う。今まで一応、全国の、それでもほんの一部だけれど、そういう生徒会に携わって、本気になっている学友たちを見てきたから。それを一概にまとめてしまうのは、自分たちがまとめられてしまうのと、同じなんじゃないかな~とかゆるゆる夢想するわけです。まあそんなことはよいんです。
で、今までの二年間経営学部自治会というところにいて、今は中央執行員会の会計部という、よく「学内1忙しい場所」とかなんとか言われるところに入らせてもらった。ようは、学内団体すべての統括団体を、お金的に統括する、みたいな。実際に入ってみてまだ1か月やそこらではあるけれど、ある程度のやり方はわかってきた。
全然忙しくないよ!とは言えない。そうは思わないから。でも、それだけに、すごくすごく魅力的な場所だとも思う。もちろん一緒に仕事や業務─この言葉に違和感を持ってはいるから、あまり使いたくはないんだけれど─お会計をする先輩方が優しくて頼りになることはその魅力の一つ。いやそのほとんどですねハイ。だけれど、やっぱり、時間をかければかけるほど、面白くなっていくことにはそれなりの強度がいるんだと思う。すげーおもしろいんだよ、お会計。だから1日のほとんどを会計に充てることもある。商品開発も、スキューバも、カメラも、チャンバラも、農業も、もちろん楽しいんだ。でも、より面白いから、している。時間をかけている。
よくわからないことを書き連ねてしまったけれど、これが僕の2021年の総括だ。
そうそう、この1年で、大事な後輩、同期たち、先輩方にも会えた。ありがとう。
来年も、実にマイペースで、粋がっていて、今年よりも少しだけ最強な僕をよろしくお願いしたい。
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