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お腹がすいている時の白ご飯と、腹八分目の炒飯。思い出してしまうのは前者だ。それでも。

最近よく、人に会う。
かなりの頻度で、かつての同級生に会う。かなりの頻度で、新しい友達に会う。
楽しいんだ。当たり前なのだけれど。
ただ、予定を合わせる時間は億劫だ。そんなこと、考えなくてもいいのに「もう会わなくていいのかな」など。
会う前も少し、緊張する。何を話していいのか、一瞬わからなくなる。
そして、写真を撮って。


久しぶりに写真を見返して、ようやく思い出すのだ。

本当に楽しかったのに。
週3でお楽しみ会を開くなんて、大学に入るまで考えられなかった。

中高時代、人よりも遊ぶということは少なかったように思う。今かんがえてみれば、だけれど。
でも、忘れられない日というものはあるんだ。強く印象に残っている日。
浪人時代、夏の一日だけ、大学見学という名目で目いっぱい遊んだ日。
どうということはない。ただご飯と歩いたくらいの遊びだった。

こんなにも、いやこれ以上の楽しい日々が続くのなら、大学とは最高ではないかと、そう思っていた。
自分の中でだけは、今こそが最高地点と思うようにしている。だから最高を崩そうとは思わない。ただ、あの日は忘れられないなあと思うだけ。
日々に屠られる記憶はなんだか安っぽく見えてしまうだけ。

それでも。僕はたくさん、人と会いたいと思う。
若いうちにやっておけと言われることは山のようにある。たぶん、大人になったら週3でお楽しみ会なんて開けない。

僕は好き嫌いの多い子どもだった。一口だけでも食べなさいと、よく母には言われた。
「味を知ってるのと知らないのとでは全然違う」
食わず嫌いはやめたいもんだな。海外の方は好まないらしい、納豆もタコもスイカも僕は大好きだから。

味を知った上でスカしていたいだろ。
肉を食える時に食っておかないとさ。
いずれ、たらふく食べられなくなるんだから。

そういう豪華な料理は、後で見返して、思い出して、そういや食ったこともあったなと、過去の記憶として笑いたい。


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