20220101−0205
巷はまたコロナの感染者増で外に出るに出られず、引きこもる時間が増えた。そうでなくとも出不精に磨きがかかり、筆不精にもさらに磨きがかかったので、とりあえずリハビリがてら、覚えているものを羅列。
1:SEAL TEAM(Season1-4)/U-NEXT
数あるNAVY SEALものの中でも、割と珍しいドラマ（かつまだ本国ではシーズンが続いている）。よくある海外ドラマの基本は１話完結で、うっすらとシーズンやエピソードを通して様々な問題が描かれていく形なので、特に頭を使わずに流しっぱなしで見るには最適。派兵／戦闘シーンでメンバーが幾度となくピンチに陥るものの、基本的には世界最強の特殊部隊だけあってほぼ切り抜ける（たまにチームメンバーが怪我したり、亡くなったりすることもある）絶妙の安心感も評価高め。特殊部隊モノといえば装備の考証がお決まりのようにどこかに転がっていたりするので、そういうものも併せて見ると楽しみ方が広がるかもしれない。とりあえず見るものがなければ、という感じの穴埋めには最適な７０点。
2:メア・オブ・イーストタウン〜ある殺人事件の真実〜/U-NEXT
イーストタウンのメア。題名を訳すとただそれだけ。そもそもハズレが少ないHBO作品において、更に外すことが少ないリミテッドシリーズとして放送された作品。主演のケイトウィンスレットの田舎の気が強いババァ（刑事）を演じており、時々ばっちりメイクをした時のその化けっぷりがハリウッド女優としての矜持を見せつけられてる感じでまず最高。ストーリーは７話しかないものの、尺は1時間程度あるので、事件の捜査を通して町の人間関係を丁寧に描いてくれるので、理解はしやすい反面、時々展開の薄さに心が折れそうになるタイミングもちらほらある。しかしながらクライマックスに向けての展開の速さとどんでん返しっぷりはここ最近のドラマじゃあまり見かけなかったような劇的さなので、最後のカタルシスに到達するためには適切な前振りなのかもしれない。3回ぐらい心が折れかけた点と、最後のどんでん返しのバランスをとって８０点。
3:大豆田とわ子と3人の元夫/NETFLIX
本放送時ぐらいから配信には入っていたのでずっとリスト入りはしていたものの、見る機会を失って結局ほぼ1年遅れで鑑賞。チームがカルテットと同じゆえに、カルテットと比較されやすい作品らしいけど、家の近所が沢山出てきたり、全体的なストーリーの見やすさだったり、個人的にはこちらの作品の方が好み。日本の地上波のドラマ作品はそもそも観る選択肢からずっと外れていたけど、いわゆる海外ドラマかぶれでも見やすい（多少そういう要素を含めて制作されている気もするけど）作品が地上波にもあることを知れたのは収穫。一部界隈ではSTUS制作の音楽が話題として先行していたけど、エピソードと連動したリリックって言うのは新しい仕組みというか、新鮮だった気がする。これに関しては元ネタが何かあるはずだと思ったけど探した範囲では見つけることができず。考えついた人凄いな。と思った。８５点。
4:カルテット/Amazon Prime
そんな大豆田とわ子の流れでそのままカルテットを鑑賞。どちらもつまるところ会話劇故に、脚本家の意図することができるキャストが絞られてしまう、という点で大豆田とわ子とかなり重複していたキャストが多く、連続して鑑賞するのはちょっと失敗だったかも（頭の片隅で大豆田とわ子のシーンがチラチラよぎったことが何度か）。おそらくこの作品での反省点ややれなかったことが次作の大豆田とわ子にいくつも盛り込まれている様なところがあり、それが良し悪しというわけではなく、単純に見やすさとしては大豆田とわ子に個人的には軍配が上がってしまった故、おそらく観る順番がカルテット→大豆田とわ子であったならば、この作品に対しての評価もおそらくちがったものになった気がする。
5:2034米中戦争
↑のテレ東BIZは時々隠れた名著というか、なかなか一般的には話題になりづらい書籍を紹介してくれるので割と参考にしていて、そういう中で知っていたので和訳版が出たらすぐに購入した一冊。
元国防長官その他軍事関係者大絶賛という帯もそうだけど、いわゆるミサイルバンバン撃ちまくって対空兵器破壊して制空権を握る、みたいな古来の戦争じゃなくてサイバー攻撃を中心とした攻撃によって主導権を握る（物語的には握られる）という展開はこれまで読んだ同様の書籍にはない新鮮さだったので、割と序盤は一気にスラスラと読み進めることができた。が、やはりいつもクライマックスが竜頭蛇尾というか、序盤のスピード感を考えるとうーん、という感じ。かと言いつつ、こういう戦争もののクライマックスは割とパターン化されてしまうところもあるので果たしてそれを評価の指標に盛り込むべきなのか、というところもありつつ、楽しく読めたので８０点。
以上！