一夏の向日葵

向日葵

一夏を咲き誇り

太陽の方だけを

いつも見ている君

雨が降っても

風が吹いても

空をいつも見ている君

君を見るたび

僕も空を見上げる

変わり無い青空

変わり無い白雲

君はどんなふうに

感じているのだろう


長い月日を経て

土の中からやっと

顔を出せて嬉しい

そんなふうに

感じているのかな


四季もあるうち

一季だけしか

太陽と逢うことは

できない

だから精一杯

目をそらすことなく

君は上だけを

太陽だけを

見続けるのだろう?


そうして再会を

喜んでいるのだろう?

一夏の

夢のような日々は

一夏の

奇跡のような時間は

何よりも早く

過ぎ去っていく

君がまた

太陽との再会を

果たすように

僕もまた

太陽との再会を

果たすその時まで

君ともお別れだね


来年もまた

一夏だけど

思いっきり

咲き誇ろうね


じゃあ

また逢えるその時まで…

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昔々の詩よりお届けします♪

皆さんは向日葵お好きですか?

まっすぐに太陽へと伸びて咲き誇る花、ひまわり。

小さい頃から夏になるといつも近くにあった身近なお花でした。まっすぐ緑色の凛とした直線に、鮮やかな黄色い花びらを付ける美しき佇まい。実際には笑ってなどいないのになぜか微笑んでいるように見える表情。素敵ですよね。

そんな一夏だけの限られた時間の中で、太陽だけを見続ける姿は幼い僕でもどこか儚さと力強さを感じていました。

気付けば、その姿に重なる存在が居たり、僕の中にも様々な形で根付いています。

向日葵を見るたびに、その存在を思いだし、その存在にふれるたび、向日葵を思い出す。

そしてまた長い長い会えない時間が続く。

織姫と彦星のように、向日葵と太陽のように。

僕と君のように。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました🌻

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