自分自身を納得させるための情報収集を経て至った”購入”への決断|住宅への価値観の変遷 4
ちょっと悲しい過去も振り替えつつ、住宅の価値について知識を深めるフェーズに入った。真剣に住宅購入を検討し始めると、「失敗したくない」気持ちから情報収集の方法も変わる。メインのツールがYouTubeとなり、より専門的な知識を吸収していくこととなる。
住宅購入検討へのキッカケ
そもそも住宅購入を検討したのは、生命保険の担当FPとの打ち合わせが終わってからだった。
投資用の商品を勧められる中で、節税の話題になったが、僕はすでに積立NISAや確定拠出年金のマッチング拠出は対応済みで、普通の会社員ができることは後は住宅ローン控除くらいと言われた。
引退するまでは賃貸でいいかなぁと考えていたが、一方で日頃から新築でも無い他人の持ち物に毎月の様に家賃を振り込んでいる状況もモヤモヤしていた。
これは、いわゆる「持ち家VS賃貸」の答えの出ない戦いになるんだろうけど、そこで思考停止になっていたのも事実。自分にとってはどちらがベストなのかを改めて考えるきっかけとなった。
中古住宅の評価を考える
住宅の購入を検討するにあたって、まず始めたのは不動産検索サイトを眺めることだった。これまでも戸建ての金額を見るくらいはしていたけど、多少本気になって見てみると失敗したくないので色々気になってくる。
まず検討したのは中古住宅だ。中古住宅は築年数を基準に調べたが、何年が良いのかがわからない。そもそも良い中古住宅ってなんだ?日頃仕事では部下に成果の報告は定量的にする様に言ってるのにここを曖昧にしてはいけないと思い早速調査した。
まず築年数に関しては耐震基準が影響するらしい。これはググればいくらでも出てくるが、1981年5月以前に建てられたものは旧耐震基準であること。その後2000年にも建築基準法が改正されたので、まずはこの二つを指標にして物件を検索した。
内装や設備についてはリノベーションすれば良いかなと思っていたので、構造の基準を設けた後はリノベーション事例など調べ始めた。
知識を得ると迷いも生まれる
この時点で把握していた僕の住宅への評価指標は、金額、広さ、駅近、日当たり、築年数くらいだった。これは不動産検索サイトに掲載された物件の主要スペックでおそらく大半の人が同じような基準で住宅を選んでるのだと思う。
南向きなら日当たりは良いはず。といった感じで検索を進めていた。
また、中古住宅購入後のリノベーションの具体的なイメージだったり、DIYでコスト削減できないかなんて思ってYouTubeで動画を漁っていると、とある建築士さんが配信している動画に行き着いた。
この動画をきっかけにして、他にも専門家が発信している中古住宅に関連する動画を見漁ったが、建築系のYouTuberが多くいることにも驚いた。
これらの動画のおかげで得た知識はこうだ。
中古住宅は見えない部分の劣化が分かりづらく、リノベーションの時になって初めて構造体の劣化に気付くと余分なお金がかかってしまう。その結末、リスクを考えれば築浅の戸建てが良さそうという理解に至った。
ただ、築浅の戸建てはそれなりに金額がかかる。築浅なのにリノベーションするのはもったいない。高い割には自分の思い通りの家にはならない。等々、知識が増えると迷いも生まれることがわかった。
賃貸か持ち家かの葛藤
少し話は反れるが住宅購入を検討する人であれば、このまま賃貸でいくのかどうかは数時間は悩むものだと思う。
実際僕の場合もそうで、これまでの知識では賃貸も持ち家もどちらも必要なコストは大きく変わらないというのが先入観としてあった。
であれば、現金を多くもてる賃貸のほうが日々の暮らしを贅沢に暮らせるのではないか?というのがここまでの認識だった。
ただ、お金は暮らしの良さを計る指標の一つでしかない。
住居選びを多角的に分析されると違った見方ができるもので、僕が持ち家派に鞍替えする理由で一番しっくりきたのがこちらの動画だ。
必要なコストが賃貸も持ち家も変わらないのは、それは自身が住宅にかけられる総額がある程度決まっているから。住宅ローンを組む場合も、これまでの家賃ベースで払える金額にあわせて、住まいを決めていくので、それが35年続こうが総額に大きな差が出ないのは当たり前だ。
上記の動画で言及されているように、同じ金額でもその暮らしの質にこだわるのであれば持ち家を選択する方が良いと理解した。ただし、その質を定量的に表現できなければ、質の善し悪しを理解できない。
住居の面積が狭く、低スペックな住宅設備。他人に使い古された住宅に対し、毎月家賃を払う。同じ金額でも、持ち家なのであれば、その住環境の多くが向上する可能性がある。
僕を住宅購入に向かわせるには十分な情報だ。
僕や家族の住環境をどのように良くしたいのか。YouTubeで専門家の知識を吸収しまくる日々が始まる。
今日はここまで。
(住宅への価値観の変遷 5 へ続く)
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