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エリート大学生が振り返る 2019年の阪神タイガース

昨年、2019年の阪神タイガースはセントラルリーグ3位という結果でした。最後には奇跡の6連勝によって逆転Aクラス入りを果たし、CSに進むことが出来て、希望を失っていた阪神ファンにとっては気持ちのいい終わり方だったのではないでしょうか。
それでは、2019年の阪神タイガースを見ていきたいと思います。

成績

69勝68敗6分 勝率.504
CS 1st 2勝1敗(vs横浜)
CS Final 1勝4敗(vs巨人)

という結果でした。奇跡のクライマックス進出の勢いそのままに、得意の横浜相手に勝利し、苦手の巨人に負けたという感じでした。
僕から見た阪神のイメージは、横浜ヤクルトに滅法強く、特に相手本拠地で打ちまくり。巨人にはボコボコにされる、、、というイメージでした!実際にどうなのかはのちに書いていきます。
 それではシーズンを振り返ります!

開幕前

 2018年の17年ぶりの最下位を受け、アニキこと金本知憲監督が辞任し、新たに矢野燿大監督が就任しました。
 オリックスからFAした西勇輝投手を獲得して、中日からはガルシア投手、新外国人としてジョンソン投手、マルテ選手を獲得し、戦力アップを図りました。
 前年度のロサリオ選手が外角のスライダーに手を出しまくって三振を量産していて、ああ今年の新外国人も打者は活躍しないだろうな、とやけになっていた自分がいました笑

貧打の3.4月〜不安な打線と安定の投手陣〜 13勝14敗1分 .481

 ルーキーの近本が大活躍し、FAの西も完封勝利を挙げるなどして、新戦力が目立った活躍をしていました。

 開幕2戦を勝利で飾ったものの、得点力の無さに違和感を感じたファンも多かったのではないでしょうか?
 開幕9戦目のマツダスタジアムでの広島戦でこそ9得点をあげましたが、それまでの8戦で最高得点は3点と、今年も打てないタイガースだと思わされました。
 9日の横浜戦では梅野がサイクル安打を達成しました。打つと思っていなかったので、めちゃくちゃびっくりしましたね。

 投手陣の安定により借金1で終えましたが、2桁得点は9日の横浜戦と、18日のヤクルト戦のみでした。
 4月終了時点で阪神は4位でした。横浜が10連敗、広島が5連敗などと、他のチームの大型連敗に救われました。

快進の5月〜サヨナラづくしの1ヶ月〜 15勝9敗1分 .625

 5月の阪神はめちゃくちゃ強かった。5月はファンの記憶に残る好ゲームが3試合ありました。
3日の横浜戦。0-1で負けている6回に上本が国吉から同点ホームラン。テレビで見ていた時は声を出すくらい完璧なホームランで興奮しました。延長10回に大山がフェンス直撃のサヨナラヒットを三嶋から打ちました。痺れましたね笑

5日こどもの日横浜戦。9回裏まで5-5の接戦でしたが、福留がまたしても三嶋からサヨナラツーランを放ちました。こどもの日にサヨナラホームランを打っちゃう福留さん、流石過ぎました!

 そしてなんといっても29日の甲子園での巨人戦、2-4で負けている8回裏、マルテが澤村からファールゾーンからスライスしてポールの内側へと飛び込む同点ツーランを澤村から放ちました。あの時の矢野ガッツが忘れられません笑

そして延長12回裏2アウト満塁、4-4の同点から代打の髙山が池田からサヨナラ満塁ホームランを打ちました。このシーンはテレビなどで何度も放送されて、阪神ファンの記憶に強く残っていると思います!

 5月終了時点では貯金5で2位に浮上した阪神、なんと広島が借金4から貯金13まで驚異的な勝ち方をして、首位に座っています。

沈黙の6月〜苦手の交流戦と原口の復活〜 7勝13敗2分 .350

 なんと6月の阪神は勝率が4割にも満たず、月での借金が6という結果に終わり、完全に失速してしまいました。
 4日から交流戦が始まり、6勝10敗2分と、完全にパリーグのカモになっていました。
原口が癌から復活を果たし、4日のロッテ戦で9回に代打で出場。フェンス直撃の2塁打を放ち、阪神ファンのみならず野球ファンみんなが感動したと思います。泣いているファンなどもテレビに映っていて、僕も泣いていました(泣)

 9日の甲子園での日本ハム戦では原口が9回2アウトに代打で登場し、秋吉からサヨナラタイムリーを放ち、4-3で勝利しました。試合後の監督インタビューでは監督も感極まって泣いてしまい、本当に皆が感動したと思います。原口選手の復活は癌患者への希望にもなりましたし、阪神にも大きな戦力の復活となりました。

 5日のロッテ戦では、髙山のレフトライナーで3塁走者植田が飛び出しタッチアウト、これでゲームセットとなり、2019年を象徴するようなまずいプレーでの負けが目立っていたと思います。
 6月終了時点で借金1に戻ってしまい、横浜と同率の3位にまで落ちていました。
正直7月8月は強いイメージのある阪神なので、この時点では全然心配はしていませんでした。

 連敗の7月〜セクシータイムフィーバー〜 9勝12敗1分 .428

 7月のタイガースは8〜10日の巨人戦、オールスターを挟んで15〜17日の中日戦で6連敗を喫しました。首位を走る巨人との差を広げられ、中日にも逆転される結果となりました。
この月の後半にはみんなが忘れられないことになる、ある陽キャ外国人が入団します。
22日、低迷する打線強化のために、ヤンガービス・ソラーテ選手を獲得します。
ソラーテはセクシータイムというあだ名があり、めちゃくちゃ陽キャでしたね笑
 26日に一軍登録されて即、巨人田口からホームランを打って、これは絶対ホンモノや!!と思いました。ショートも守れるなんてもう最強や!!!と思ったのにエラーの嵐。ショートは即クビでしたね笑
 30日の甲子園での中日戦で2本のホームランを打って、サヨナラホームランを打った時は完全にここから阪神は大逆転していくものと思っていました泣

 7月終了時点で借金は4、順位も4位で諦めムードが漂っていました。

巨竜に勝てない8月〜セクシーフィーバーの終わり〜 12勝12敗1分 .500

 7月後半にあんなに騒がれていたソラーテも打てなくなり、17日のスタメンを最後にみんなの記憶から消えていきました。
 8月も巨人と中日にはめっぽう弱かったです。
16〜18日の巨人戦3連敗など、巨人中日にこの月も負け越しました。
 10日の京セラでの広島戦では、3-5で負けている9回に大山がフランスアから逆転サヨナラスリーランを放ちました。この時は絶対負けたと思っていたのに、大山がサヨナラホームランを打ってめちゃくちゃ喜びましたね笑

次の日も8回にフランスアから逆転をして勝っていて、この時から広島への苦手意識は消えていましたね。
 8月は広島横浜ヤクルトに勝ち越し、なんとか月成績は5分でしたが、ガルシアが8月4敗していて、前年12勝の影もなく今年でクビなのかなあなんて思ったりもしていました。末にはファンはソラーテのことは全員忘れていて、マルテ最高や!状態でしたね!!!
 月成績が5分だったので、借金は変わらず4、順位も4位のまま9月へと進みます。

逆転の9月〜最後に捲る底力〜 13勝8敗0分 .619

 9月は2019年を語る上で一番の月になりました。
 1日から15日の時点で5勝7敗、5位の中日が1ゲーム差に迫っており、15日時点での広島の貯金は3で、借金5の阪神は、CSはおろか、5位でシーズンを終えるかもしれないという厳しい状況でした。
 16日、18日と連勝し、3位の広島が連敗していたことで、阪神にCSの希望がうっすらと出ていて、なんとかしてくれという気持ちでいました。
 ですが、その希望はすぐに打ち砕かれます。
19日の甲子園でのヤクルト戦。僕はCSの望みを捨てずに甲子園球場に足を運び、試合を観戦したのですが0-8の大敗。近本のセリーグ新人最多安打記録こそ樹立されたが、最下位のヤクルト相手に負けられない試合を落としてしまい、誰もがCSを諦めました。

19日終了時点で、あるコンピュータは阪神が3位に上がる確率は1パーセントとの試算を出し、絶対に無理だと思っていました。
 阪神が残りの6試合を全勝するだけでなく、5位の中日が3位の広島に勝たなければいけないというどう見ても広島が3位になるような条件でした。それでも阪神は勝ち続けます。
21日の広島戦では2-2の8回に北條が勝ち越し2ラン、先発西は8回2失点の力投で9勝目。この時僕はなんとか西に二桁勝ってほしい、3位はもういいからという気持ちでいました泣
 22日、24日、29日ではガルシアが中継ぎとして大車輪の活躍を見せ、いずれも勝ち投手に。9月後半のガルシアはロングリリーフとして大活躍でしたね!彼の力は本当に大きかったと思います。
 28日横浜戦では西が完封で10勝目、29日はメッセンジャーの引退試合でしたが陽川の先制ホームラン、大山のダメ押しツーランなどで快勝し、最終戦に勝てば3位、負ければ4位というところまで来ました。
正直、29日勝った時は絶対にCSに行けると思いました。

 運命の30日、先発青柳が初の規定投球回を達成し、無失点で抑えました。
相手の先発大野に、阪神はなすすべも無く沈黙していましたが、3回1/3を投げた時点で大野は最優秀防御率のタイトルが確定、その後に失点するリスクを避けて三ツ間に交代しました。この時点で、僕は勝ったと思いました。思い通りに打ち出し、大山が先制タイムリー、さらに2回の暴投で3-0とし、9回に藤川が締め、貯金1で阪神は逆転でCSを決めました
 この日は、退団を発表している鳥谷の最終戦でもあり、正直阪神に残って欲しかったです泣

 最終戦の後、矢野監督からの挨拶があり、そこで「今現在日本では、ラグビーワールドカップで日本チームが日本中に大きな感動を与えてくれています。僕たち阪神タイガースもファンの皆さんに、これから感動と、そして子供達に夢を与えられるようなそういうチームになっていきます。そして選手たちが粘りに粘って、3位ではありますが、この掴んだクライマックスシリーズの切符をみなさんと最後までしっかり戦っていきたいと思います。」という言葉があり、僕はめちゃくちゃ感動して、さらに阪神が好きになりました。

 CS初戦は横浜に6点リードされながらも8回に大逆転。
2戦目は負けるも、3戦目は投手戦を制しFinal出場。この時は日本シリーズ行ける!って思ってましたね笑
 やはりシーズンの相性通り、巨人相手にはいい所が無く1勝4敗でCSを終えました。

対戦成績

巨人 10勝15敗 借金5
横浜 16勝8敗1分 貯金8
広島 13勝12敗 貯金1
中日 10勝14敗1分 借金4
ヤクルト 14勝9敗1分 貯金5

 巨人、中日に合わせて9個の負け越しをしていて、毎年巨人にやられてしまっていてムカつきますね〜笑
 その他3チームには勝ち越ししているのは意外でした。横浜には強いイメージがありましたが、ヤクルトに5個勝ち越しがあるとは思わなかったです。
近年、広島にいいようにされてきた阪神が、久しぶりに勝ち越したので、2020年は期待できますね!

 2019年は地方球場での3試合、全て敗れています。
さらに、東京ドーム、ナゴヤドーム共に負け越し3ということで、苦手を潰したいですね。
甲子園では32勝29敗として、前年の21勝39敗2分と比べると大きく勝ちが伸びました。というより2018年がグロすぎますね。。

最後に

2019年は近本、木浪らルーキーの活躍。新外国人ジョンソン、マルテの活躍。
守護神藤川復活。近本盗塁王、セ新人最多安打、オールスターサイクルヒット。梅野、西のバッテリーでのゴールデングラブ賞。原口のオールスター2試合連続ホームラン。奇跡の6連勝逆転CS、と前年に比べても様々な面白い要素が多く、楽しいシーズンでしたが、得点力不足とエラー数ワースト1ということも忘れてはいけません。
 2020年に期待できる要素を多く残した2019年、とても阪神ファンとしては楽しかったです!絶対優勝!!!!!!!!!!!!

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