見出し画像

アナザージャーニー

 今日ご紹介したいのは、大輔とのデュオアルバム第2作目の『アナザージャーニー』。

 2017年10月に発表したこの作品。とりあえず、この(めずらしく)私が作ったプロモ動画を見て欲しくって実は気の記事を書いていると言っても過言ではない!その動画はこちら!

当時2歳の娘が動画撮影中に勝手に歌ってくれたり、いい具合のところで転んでくれたりして奇跡の動画が完成したのです。やらせではないのです!っていうか、自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃシンプル。

ギタリストの阿部大輔とベーシストの津川久里子が愛娘に捧げた前作『ピュア・ソングス』から約1年と半年。さらに新たな生命を授かったふたりが“生きる”をテーマに世に送り込んだデュオ・アルバム第2弾。両者のオリジナル曲を中心に、オープニングでは黒澤映画でも使用された古い歌謡曲も。NYの自宅アパートのごく普通の部屋で録音された全9曲。だからこそ逆に得も言われぬ極上の空間が生まれている。夫婦だからこそ紡ぎ出せる深遠なインタープレイと、温もりに満ちた演奏が心に染み入ること必至!(音楽アナリスト&ライター 石沢功治)


と音楽アナリストの石沢さんから
ライナーノーツも書いていただきました。

 この時は、2歳児の娘を隣の部屋にいてもらって無音の子供用動画を見てもらっている間に一曲録る!ってことを繰り返していた日々でした。「やっとできた!よーし!これがOKテイクだ!」と最後の音をボーンと弾いて残響を聴く間もなく、

「あかあーさん、うんちー!」

と隣の部屋からのお下品な叫び声に

「おーのー!」

となっていたのも今ではいい思い出ですね。 

そんなこんなでやっと全曲録音ができたのに、全てのトラックに謎のノイズが入ってしまっていて、全て録り直しに。その頃は第二子を妊娠中だったので、録音に時間がかかればかかるほど、お腹は大きくなっていくのでベースのボディと私のボディが離れていく(涙) しかも臨月に入ったか入らないかのころ。しかもしかも、大輔作のアナザージャーニーという曲は冒頭にかなりのハイポジションでアルコを弾かないといけなかったので、お腹が邪魔で手がポジションに届かなくなりそうでした。石沢さんの文にもあったようにその頃の楽しみは娘を寝かしつけた後に、暖かいココアと茶菓子をお供に黒澤明監督の映画を見漁っていたので、体重も妊娠前プラス20kg!やってしまった!人生で1番デカかった久里子の脂肪もベースのボディを遠ざけた要因の一つでしたね。

産んだ直後はそれはそれで録音どころではなくなったので、ギリギリ出産前に録音が間に合ってセーフでしたが。

 そんなこんなで第二子の出産、育児は私たち二人きりだったので、2歳児のトイレトレーニングと新生児の世話を夫婦でこなしつつ、このアルバムの発表になりました。

 その頃はいっぱいいっぱいだったので、帰国も2年半していなかったので、実はこの作品だけレコ発ツアーなりライブをしていないのです。ひっそりと発売されたアルバム。

 当時、お腹に新しい命を宿し、娘の成長を見守る毎日を過ごしながらも、祖母の死や多分、他の方のあまりよくない知らせを聞いていた時期で、命とはなんだ?と考える時期でもありました。『生きる』をテーマにした作品です。

娘は小3、お腹にいた息子は来年1年生です。たくましく育っています。家族のおかげで、音楽活動もだいぶ自由にできるようになりました。ありがたいです。

また近いうちにアナザージャーニーライブでもやろうかな。

 

サポート大歓迎!あなたのサポートで今日も美味しいご飯が食べられるわ!なんてね(笑)音楽制作、作品制作の資金にさせていただきます。よろしくお願いします!