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もっと不快なことをしていこう

 皆さんにとって不快なこととは何でしょう?最近の私にとっての不快なことは新しいことに挑戦することです。

 自分のキャリアのほとんどをスピロコアのライトという弦をベースに張っています。もう楽器を手にした瞬間にこう来るなというリスポンス、発音、期待している音色がでるようになっていたのですが、最近縁があってガット弦に張り替えました。それがもう不快で不快で。弦は太いは、発音もちがうし、弾き方も変えないといけないかな?くらい。でもいい音なのです。まだお試し期間中なのでこのまま気に入って張り続けるかはまだわかりませんが、こんないい音に出会えた収穫は大きいものでした。

 そして今!ただいま実は少し不快を感じている真っ最中なのです。今からボーカルクラスの通訳をしに行くところなのです。外国から来た講師の方の通訳なのですが、お声をかけていただいて引き受けたものの、私にできるか?ってその後不安が押し寄せて来ています。「20年ちかくアメリカに住んでいたくせに、うそつけー!」とか言いたい方もいるかもしれませんが、会話できるのと通訳して相手に日本語に置き換えて瞬時に伝えるなんてコードなことはこの感覚人間の私にできるのか?!超どきどき。そして責任感!!「うう〜、代わりに大ちゃん行って来てよ〜」ともギリギリになってぼやいてみたり。しかもどなたも初めましての方たちだし。それも緊張の要因の一つ。

 でも、思い返してみたらそんな不快なことを成し遂げた後は大きく成長していることに気がつきました。だーれも知らないクラシック畑のオーケストラでしかもやったことがない曲たちを一年コントラバシストとしてやって来たり、それはかなり大きく成長したな。誰だかわからない人との演奏もいろんな縁に繋がったり、行ってみたことがないところに行ってみると、素敵な出会いや出来事があったり。アメリカに行ったときもそうだった!あと〇〇日後だ〜ってカウントダウンしてたっけ。

 新しいこと学ぶときもわからないから不快でしょうがないですよね。このスマホ然り。ベースもそう、歌もそう。だいぶ形にしていくまでに苦しみました。だって理想が高すぎて想像しているものとは全然違うものが口から出てくるのですから。でも毎日少しづつやっていったから、人にも喜んでいただけるレベルまで何とか、何とか!(まだまだ発展途上ですが)こじつけたのかな?と思います。

 いつも知った顔、いつもの場所、いつもの定位置、いつもの電車、いつもの時間。それもいいかもしれませんが、時には不快な環境に身を置くことで大きく成長できるのですね。私は幾つになっても成長し続けたいと思います。

 頼まれごとも断るのは簡単ですが、基本的には一見無理そうでも、自分にはその器があるから回って来たことなのでやればできる!

よね?!

これから頑張ってきま〜す…

 

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津川久里子
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