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2018年9月12日 神津島天上山(572m)

日程:9月12日 黒島登山口12:21→12:59八合目→13:22文政の石積跡→13:26千代池→13:34裏砂漠手前の林床13:49→14:07裏砂漠→14:18裏砂漠展望地14:28→14:56表砂漠→15:08最高地点→15:28白島下山口→16:25白島六合目トイレ→17:03白島登山口

歩行データ:平均登高スピード登り326、下り236、消費エネルギー1062カロリー

メンバー:斎藤、秋田

12年ぶりの神津島。友人の島旅エキスパート斎藤君から神津島へ取材に出かけるけど一緒に行きませんかと誘われたのは、10日ほど前のこと。前後に予定が入っていたが、島の知人からもたまには遊びに来てといわれていたこともあり、思い切って出かけることにした。12年前に来た時も天上山には登った。5月でオオシマツツジが咲き始めだった。その時に入手した『天上山に咲く花』という写真集で9月に見られそうな花を予習してきた。シュスランと腐生植物のシャクジョウソウを何とか見たいと期待してきた。この日、竹芝桟橋からジェット船で神津島入り。港には宿の人と、島の知人が出迎えてくれた。明日の天気がイマイチなので、宿に荷を置いて早速、天上山へ向かうことにした。集落の中でも高い場所に宿があるため、黒島登山口までは歩いてすぐだった。登山口手前には風穴があって、中から冷たい風が出ている。周辺にはシマシャジンが咲いている。さて登山口へ入ると、いきなりキキョウがお出迎え。いい色合い。登山路は一気に山上を目指している。二合目、三合目と標柱が立っている。振り返れば、海と港と集落が見渡せる。登山道脇にはアキノキリンソウ、イズイワギボウシなど咲いている。十合目まで登ると、少し右に入り、文政の石積跡。幕府が命じて異国の海軍に備えて作らせた石積みの防塁が残っているのだ。その先には千代池。水が干上がっていた。その先は樹林帯。右手の林床に白い小さな花。シュスランだ。かなりたくさん咲いている。よく見ると、葉っぱの模様や花の色などが異なるものも。とりあえず写真だけ撮っておいて後で調べなくては。いやあ興奮するなあ。咲いてる、咲いてる。面白いように見つかる。若い人達がぱらぱら登っているが、花には興味がないようで、へええと言いつつ、通り過ぎていく。樹林帯を抜けると低木の茂み。風が強い。小さな崖状の所に丸くモウセンゴケが着いている。普通は湿地で見るものだが、場所も珍しいし、円形になってるのも珍しい。やがて裏砂漠に出た。真っ白な砂地。風がますます激しく吹きつのる。気をつけないと飛ばされそう。この風をおもしろがって動画で撮影している若いカップルがいた。登り道で男の子は裸足になって自分の足下を撮影しながら登っていた。ユーチューバーでもやってるのかしら。砂地の中に小島のように浮かぶこんもりした茂みはオオシマツツジ。5月には赤い花を付けて華やぐ。裏砂漠展望地へ出ると、式根島、新島、利島などが曇り空の下に霞んで見える。表砂漠は裏ほど砂漠っぽくない。ここから天上山最高地点へ登る。572m。すぐ下に大きく崩れた崖が見える。その下は集落。一応砂防ダム的なものは作ってあるみたいだが、本当に大崩れしたら集落が危ないのではないかと思える。ここも風が強い。下りは白島側へ下りる。こちらの方が十合目から八合目あたりはきれいに整備されている。樹林帯に入ると、林床にまたシュスランの仲間の群落。しばし撮影タイム。その先にはナンバンギセル。またまたシュスラン。苔も美しい。やがて六合目の広場に出た。ここまではクルマで来られるようだ。12年前にはクルマで送ってもらい、ここから登った。様々なキノコを見ながら下る。この先は不思議な尾根道。両側が切り立った林。狭い尾根筋がずっと続く。登山道というより昔の生活道みたいな感じ。後で分かったのは、薪などを獲りに島の人が歩く道だったそうだ。17時、白鳥登山口に到着。思いの外、花の観察ができて満足だった。シャクジョウソウを見つけられなかったのは残念。

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