2021年11月 北陸カニ旅2 能登千里浜
七尾駅に着いて、駅前の飲み屋街の中にある、大将寿しへ。たまたま駅から近くていいかな、と思って選んだが、大正解だった。
平日サービスランチ1100円、というのを頼んだが、まず小鉢2つ、サラダ、ガリが出てきた。もちろんビールも頼んである。そして、まずは1皿、4貫。アオリイカとタイには塩がしてある。奥にはフクラギと甘エビ。どれも旨い。
そしてもう1皿。今度は、ポン酢ジュレを載せたヒラメ、カマスの炙り、そしてアジと、肝載せカワハギ。いやあ、どれも上等だわ。小鉢も良かったし、サラダの野菜も美味しい。で、アラ汁も。いやあ、いい店に出会えたなあ。
食後は少し歩いて、しら井という昆布海産物の店へ。軒下には巻鰤が飾ってある。店内には様々な昆布などの加工品。見ているだけでも楽しい。立派なでっかい昆布も並んでるが、礼文島でもらってきた極上昆布があるので用はない。むしろ昆布飴とか塩昆布とかの方がそそられる。あれこれ買い物をしてしまった。
近くには古いお店もちらほら。こんな床屋さんもあった。
海辺の能登食祭市場は、土産物店、飲食店が多く入った施設。一回りしただけで何も買わず。
駅へ戻る道は、御祓川に沿っている。柳が葉っぱを揺らしていた。
七尾駅の駅名標は、輪島塗を意識しているのかしら。ど派手。
ここから羽咋駅まで戻る。本日のお宿は、休暇村能登千里浜。駅前からタクシーで無料送迎してくれるはずが、下りの列車が先に着いて、すべて出払った後だったようで、待つしかない。駅前の相撲の像は、羽咋神社の神事相撲に因むもの。
15分ほど待ってやっとタクシーが来た。3階の和室は、松原越しに日本海が見える。
宿の周辺を歩いてみた。松原の中には、夏場オープンするキャンプ場がある。
そして、海辺へ出ると、そこは千里浜。砂浜なのに、車で走れる珍しい浜だ。昔、走ったことがあるなあ。
波打ち際にはカモメもいたが、それ以上にカラスが多くて目障り、耳障り。
休暇村には天文台も併設。実は、夕食後、行ってみたら、もう望遠鏡を仕舞ってしまいました、と言われ、がっかり。木星を観たらしい。
夕陽が海へ沈むのを観ながら、大浴場へ。こちらも天然温泉。
同じフロアの一角にハンモックが吊ってあった。風呂上がりにひとりゆらゆら楽しませてもらった。実は、チェックイン時に羽咋市に宿泊するともらえるひとり3000円のクーポンをもらっていた。当然、羽咋市内でしか使えない。ということは、こちらの売店で土産物を買うということ。で、夕食前に、輪島塗の箸や大社焼きの器、その他お菓子などあれこれお土産を6000円分買った。いやあ、おトクなこと。嬉しい!
さて、お楽しみの夕食。今回は、タグ付きズワイガニ会席、というプランで予約してある。まずは、日本酒利き酒セット。宗玄、天狗舞、菊姫。いいねえ。
刺身盛合せにも、生ズワイガニ。そして、茹で上がったばかりのタグ付き加能ガニ。少し北にある西海という港であがった加能ガニ。ひっくり返して、ふんどしを外し、甲羅をあければ、味噌がどっさり。あとはひたすらカニを貪り食らう。酒すら吞むヒマが惜しい。もちろん、おしゃべりのヒマはナシ。默食なり。
半身をようやく食べ終えた頃、焼きガニも運ばれてきた。芳ばしい香りが食欲をそそる。酒は地元のどぶろく辛口を。
最後に、とどめはカニすき。終わったあとは、お約束のカニ雑炊。ふうう。食べ疲れた。18時から食べ始めて、20時には終わらず。天文台は20時から案内があって、30分ほどで終わってしまっていたから間に合わなかったのだ。
食休みした後、また温泉に浸かって、この日は珍しくそれ以上飲む気にもならず。
翌朝、朝風呂。そして朝食。ここでもセルフ海鮮丼、漬けブリ、甘エビ、イカなど。左端の赤いのは、名物トマト丸ごとフレッシュジュース。そして、麩レンチトースト。あれこれ工夫してる。
朝食後、もう一度最後に温泉へ。さすがに誰もいない。
部屋の窓の外には、松原の向こうに明るい日本海。今日もいいお天気だ。本当は、羽咋駅までまた無料タクシーのはずだったが、同じ時間にお客さんが多いため送迎バスで送ってくれた。
羽咋は昔からUFOが見える町として売ってきたが、羽咋駅にもその名残り。
金沢駅で荷物をコインロッカーに。平日なのに、ロッカーはふさがってるのが多くて、空いてるのを探さなくては。やっぱり観光客多いんだねえ。
駅からあるいてすぐの和食店へランチを食べに。人気店らしいので、予約しておいた。12時からなので、周辺をうろうろして少し前に店へ入ると、なんと他の3組はすでに食事を始めていた。
酒は能登の竹葉。
ランチは1100円。小皿がたくさん。うーん、どれも割烹的な一仕事あり、の美味しさ。ご飯もお釜でおこげをつけて炊いてるんだから。かぶら寿司も旨い。
そして、目の前で揚げてくれたブリのから揚げ。
さらにはふわっふわっの焼きたて出汁巻き! ひゃあ、凄いわ。さらに、ご飯とお汁はお代わりしていいというので、お代わりしたら、なんと味噌汁はさっきの具とは違う、ダイコンと磯海苔にしてくれた。参ったなあ。今度は夜に来たい、と店を出る時に若い大将に言ってしまった。
駅ビルで、列車の時間まで土産物さがし。富山の蒲鉾店の店頭に、名物の縁起物かまぼこも。
帰りの新幹線、指定席は全席売り切れと車内アナウンス。いやあ、本当に凄いことになってるんだなあ。車窓には、真っ白に雪を被った立山の雄姿。