2022年5月6日 西沢渓谷
日程:明大前6:30→8:30西沢渓谷駐車場8:40→9:04ねとりインフォメーション→9:38三重の滝→9:59竜神の滝→クモイコザクラ→10:45カエル岩→10:50方杖橋→10:55迂回路→11:06五段の滝を眺める吊橋→11:21ひこいっちゃんころばし→11:39大展望台(昼食)11:55→12:45山の神→13:08ネトリ大橋→13:32西沢渓谷入口
メンバー:秋田、小形、長崎、渡部、矢崎夫妻
今年のテーマはサクラソウ、ということで、クモイコザクラを見ようと西沢渓谷へ。ぼくは初めて。一応、平日とは言え、GWのまっただ中、早めの行動を、ということで、最寄り駅始発に乗って、明大前で車に拾ってもらった。中央道、下りて地道は順調。予定通り、8時半には西沢渓谷の道の駅。
その先の駐車場もすんなり車を駐めることができた。渓谷入口へ向かうと、店先に摘んだばかりのヨモギを広げて、ヨモギ餅を売っていた。
左手の老木の太い幹に御幣が巻いてある。なんのためか不明。
車は通行止め。左脇から入る。登山届け提出箱など置いてある。
と、そこにピコリーノ。車止めの上に小鳥が4羽。この前、タモリ倶楽部でやっていた。あちこちで見かけるが、広島の会社がすべて作っている。
しばらく広い道を歩くと、トイレや駐車場がある、ねとりステーション。そこに山のイラストマップがあるが、よくよく見ると、可笑しい。動物がちりばめられているのだ。
渓谷沿いに進む道と、甲武信ヶ岳などへの登山道が分岐する。その先に、今は営業していない山小屋があった。
快適な遊歩道を歩いて行く。傍らには清流。気温も高くなく、爽やかで気持ちいい。タチツボスミレなど咲いている。連休の最中、人でごった返していたらどうしようかと心配していたが、拍子抜けするほど人は少ない。
やがて、吊橋を渡る。二俣吊橋。
なにしろこの渓谷沿いは、滝が次から次へと現れる。細い滝は大久保の滝。
そして、三重の滝。これは見応えあり。写真の滝壺の下で、狭まった岩壁の間を90度、方向転換して落ちていく。
木々の葉っぱは、新緑を通り越して、鮮やかな若葉となっている。紅葉の景色を思わず想像してしまう。
遊歩道はそろそろ、岩場となり、鎖のアシストも登場した。
さて、そろそろ、お目当てのクモイコザクラが気になる。足下を見ながら、上の方の岩場を探して歩く。お、アヅマシャクナゲが咲いてる。
竜神の滝、恋糸の滝、貞泉の滝と、続く。足下は気を抜けない。
下ばかりに気を取られて歩いていたら、本命登場。クモイコザクラのおでましだった。が、高いところに咲いてる。
足場は悪いし、クモイコザクラは高いところに咲いているし、後ろから歩いてくる人はいるし、となかなかの困難な撮影だった。花の写真は別コーナーで。道には鉄板を渡した橋と、ハシゴまで出てきた。
クモイコザクラが咲いているエリアは、とても狭い一角だけだった。母胎渕を左手に見て、その先にはカエル岩。
そろそろ、渓谷沿いの歩道の突き当たり。方杖橋を渡る。
そして、入口に注意書きがあったが、本来の歩道が崩壊していて、迂回路へ誘導される。この先が、思いの外、ハードであった。
登り切ると、そこは旧森林軌道の廃線跡。右手の橋へ行くと、本来ルートならもっとよく見えたはずの、七ツ釜五段の滝が樹間に見えた。
この先の道は、線路跡のため傾斜はさほどきつくはなく、非常に歩きやすい。所々に、レールがまだ残っていた。
森林軌道は主に木材運搬のため昭和8年から昭和43年まで使われていた。初めは馬で曳いて登り、下りはブレーキをかけながらの運転だったそうな。その後、昭和20年頃からディーゼル機関車が走った。急な崖の斜面に設けられ、カーブもきついから事故も起きたようで、彦一さんが馬もろとも沢に転落した場所は、ひこいっちゃんころばし、と呼ばれていたそうだ。
向かいの山を眺められる見晴らしのいい場所にベンチがあったので、昼食休憩。
歩きやすい道、爽やかな気候、素晴らしいハイキング日和。大久保沢を渡って、さらに下る。
間もなくシャクナゲ大群落という看板が出てきたが、確かにシャクナゲの木はたくさんあるが、花はほんの少ししか付いていない。今年はシャクナゲは外れなんだね。道端に、当時の貨車が置いてあった。狭軌の森林鉄道で運び出すからには、木材も短く切らないと運べなかっただろう。そこまでしても売れたのだろうか。
美しい緑を背景に記念写真。
道の脇には、あれこれ花も咲いている。あれ、落ち葉の下に雪が残っていた。いや、ビックリ。
そして、1周終える、ネトリ大橋まで戻った。工事中。
ネトリ大橋の上から上流を見ると、昔使っていたのだろうか、壊れた吊橋が残っていた。
そして、川の流れとトウゴクミツバツツジ。
とにかく気持ちの良い渓谷歩きだった。写真を撮ったりしてるので、5時間弱もかかった。速い人だと3時間ちょっとで歩いているコースだ。さあ、この後は、雁坂トンネルを抜けて秩父大滝へ向かう。