2023年2月 高知・ジビエの宿
礼文島星観荘には3年前初宿泊。そこは友人Jさんの数十年来の定宿で、彼と一緒に行ったのだが、2泊目に緊急連絡が入り、ぼくだけ先に帰った。その時、入れ代わりに星観荘に来た女性がとても面白い人だったと後からJさんに教えられた。高知でジビエレストランを成功させ、まもなくジビエの宿を始める、と。
そのウワサのジビエの宿、ヌックスキッチンへ、Jさんと出かけることになった。
物部川に沿って山の方へ走る。国道195号線、そのまま走れば四ツ足峠を越えて徳島県那賀町へと抜ける道だ。アンパンマンミュージアムを過ぎ、のどかな山里風景が広がった頃、国道脇に目指す宿があった。
こちらの宿には、築100年の「古民家」と新しい「小さなおうち」の2つの宿泊棟がある。早速、オーナーの西村さんが案内をしてくれた。
まずは昨年春にできたばかりの小さなおうちから。外の階段を上って、ドアを開ければ、めっちゃお洒落な空間が現れた。
家具もそこここに置かれた小物類も、とにかくお洒落でセンスのいいものばかり。基調はあくまで明るい木造りの部屋。
古民家の方は彼女の祖父母が暮らしていらっしゃったお宅とのこと。平屋建て、内装はもちろん今風にリフォームされている。
とにかく、どちらの宿泊棟も、少しでも居心地がいいように、さらに心和むようにと、細かな配慮が行き届いていると感じた。
それぞれをひとりずつ使って下さいと言われ、びっくり。なんと贅沢な! で、ぼくが新しい方の部屋を使わせてもらうことになった。
さて、お風呂はせっかくなので、新しい部屋の方で入って下さいということで、Jさんもやって来て交代で入浴。なんと槙の浴槽。ヒノキやサワラの浴槽は経験あるが、槙って初めてかも。
槙の風呂は格別に気持ちよかった。風呂上がりのビールも一際旨い。
さて、そろそろお楽しみの夕食だ。古民家棟へ。
上の写真の右上はイノシシのハム、皮付きで美味しい。右下は脂身メインのイノシシの生ハム。やっぱり脂身が旨い。
さて、この後、どんなジビエ料理が出てくるか。
先ほどのアレッタも美味しかったが、今度は焼きケール。ほんのり苦味もあって、こちらも美味。
そして、シカ肉のアヒージョ。言われなければシカとは分からないかな。
ジビエ続きの所で、海産物が登場。高知と言えば、ドロメ。それをオムレツ仕立てで。
さて、今宵のメインディッシュはイノシシのすき焼き。放し飼いの鶏が生んだ卵を添えて。
ワインの後は、日本酒を。高知の銘酒、文佳人。
もう満腹。ふう。まだ改善の余地はあると思うが、期待以上の料理に大満足。食後のひとときを、持参した日本酒を飲みつつ、長火鉢の炭のぬくもりを楽しんだ。
部屋に戻り、冷蔵庫の中のポットに入った特別な水を飲む。うーん、これが美味しい。
翌早朝、目覚めると、窓の外の山の上に三日月。
目覚めのコーヒーを一杯。
朝ご飯もまた素晴らしかった。
デザートはキンモクセイジャムをトッピングしたヨーグルトと日本蜜蜂のハチミツ。そして美味しいコーヒー。心よりご馳走様でした。
精算。今回は全国旅行割と他にも割引きがあり、破格の格安、ひとり1万6000円。さらに地域クーポン2000円をいただいた。
宿の詳細については、さらに写真があるので、気になる方はこちらをご覧下さい。