2021年7月 青春18きっぷで栃尾又温泉へ
また青春18きっぷのシーズン開幕。まずは2枚使って、温泉へ行くことにした。上野から新前橋まではグリーン席奮発。
新前橋で乗り換え、昼前に水上駅着。日差しがきついが、駅周辺を少し歩く。D51が静態保存されていた。
で、その先には、転車台。SLが時々走っていて、その時に使われている。
水上駅前は閑散としていた。一応、土産物屋はどこも開けてるんだけど。
少し早いが、朝出てくるのも早かったので、昼メシにした。ラーメンきむら、以前にも入ったことがある。瓶ビールと冷やしジャージャー麺。
水上から長岡行きの鈍行に乗り、浦佐駅で下車。浦佐駅は初めて。駅前の田中角栄銅像を見る。雪が深いからか、覆いが付いてるのが笑える。足下の説明板には傷つけたり汚したりしないようにとわざわざ書いてあった。相当、やられたのだろうか。
浦佐駅で下車したのは、今夜の宿、栃尾又温泉自在館の送迎車を待つため。駅内の観光案内所で待てとのこと。案内所には、近隣の酒蔵のラベルなど飾ってある。
さらに、オリンピックの聖火リレーの記念トーチとユニフォームも飾ってある。
やがて、迎えに来たマイクロバスに乗ったのは、ぼくを含めて3名。さらに、途中の道の駅で連泊中らしいお客を1名乗せて、宿まで。まだ15時になっていないが、チェックインさせてくれた。3階の部屋は一人客用の6畳間。すでに布団が敷いてある。ここはいろいろなことがセルフサービスで、浴衣代わりの簡易作務衣も、おつきのお菓子も、自分でロビーから採ってくる方式。
しばらく前から、スマホの災害速報が地元柏の大雨と洪水警報発令を知らせていた。カミさんにLINEで訊ねると、猛烈な土砂降りで雷も激しいと。こっちは、いい天気と言おうと思ったら、突然の土砂降り。雷も谷間に響き渡っている。ふうう。
栃尾又温泉はこれで3回目。うち1回は神風館、もう1回は同じ自在館だが大正棟。今回が本館初。こちらが温泉の全体図。
楽しみにしていた、したの湯は今日は女性。男はおくの湯。傘を差しておくの湯へ。じいさんが大勢。皆さん、長湯してる。ここはぬる湯に長く入るのがお約束。とりあえず、30分で上がった。これは短い方。部屋へ戻り、缶ビール。一服後は、貸切の露天風呂。途中の廊下に古い写真。
最古の写真は大正時代。露天は少し加熱してある。持ち時間は45分だが、15分ほど浸かっただけで上がった。目の前の緑が濃い。空気もうまい。
帰りにもう一度古写真。これは旅芸人。
部屋で、オリンピック観戦。女子柔道78㎏超、素根選手が勝ち上がっていく。水上駅近くの酒屋で買った日本酒、アマエビ。まあまあ。
もう一度、おくの湯へ。
雨上がりの夕方の空。
夕食は一番最後の時間帯、19時から食堂で。この宿は基本が一汁四菜。今回は2品追加した一汁六菜で予約した。まずは、石垣豆腐、もずく、新玉肉詰めが並んでいる。瓶ビールでスタート。新玉肉詰め、なかなか美味しい。
追加2品の1品は、ニジマス刺身。酒は銘柄おまかせを1合。運ばれたのは長者盛。すっきり系。
そして、2品のもう1品は、イワナ塩焼き。じっくり焼かれているので、アタマから骨ごとばりばり食べられる。薬味は柚子胡椒。
で、四菜の最後はメインディッシュ、鮭の南蛮漬け。いやあ、なかなか結構ですな。付け合わせ含めて、どれも美味しい。酒の持ち込み可、なので、八海山のワンカップをいただいた。
〆のご飯は、地元産のコシヒカリ。これが旨い。汁は鯨汁。これまた美味しい。これで酒が何杯か飲めそうなほど。
食後はロビーで、エスプレッソを自分で淹れていただく。アコギが2本、置いてあったので、エピフォンを調弦して、少しだけ静かに弾いた。部屋へ戻り、オリンピックを見て、寝る前にもう一度おくの湯へ行こうと思っていたら、寝てしまい、起きたら23時前。23時からは清掃タイムのため明日の朝までお預け。
翌朝、4時台に起床。5時から、大好きな、したの湯が男湯に変わる。待ち構えて、フライイング気味に行ってみた。
長い階段を下って、川近くまで下りる。
一番乗り、と思ったら、先客ひとり。挨拶して、ぬる湯に体を沈める。ああ、いいお湯だ。体温とほぼ同じくらいか。五感が研ぎ澄まされる。湯口から注ぐ湯が波紋を描き出す。湯舟から溢れる湯の音、かすかに響くせせらぎの音、窓の外の緑色が次第に濃くなってゆく。ひとり、またひとりと、人が増えてゆく。1時間、たっぷりお湯を楽しんだ。3階の部屋に戻ろうとして、廊下の突き当たりまで行くと、目の下にしたの湯が見えた。
一服して、今度は、うえの湯へ。その前に薬師堂へお詣り。お堂前の地蔵さん。
その脇にある夫婦ケヤキ。
うえの湯は、30分であがった。ロビーに置いてあるギター、こちらが昨夜触ったエピフォン。
もう1本はヤマハ。
朝ご飯は遅い回にして、8時40分。名物のラジウム納豆。焼き魚は熱々の甘鯛粕漬け。
部屋で一服して、最後にもう一度、したの湯へ。最後のお湯は30分。昨日からトータル3時間。やはりここは何泊かしたいなあ。部屋からは青空。
地元はユリが名物らしい。近所の人が作ったキュウリとナス、1袋100円と、美味しかったご飯の米、3合を2つ、お土産に購入。
送迎バスもあるが、それだと乗りたい列車に間に合わないので、路線バスで小出駅へ出た。10時25分発。乗ったのはぼくひとり。終点小出駅まで誰も乗ってこなかった。究極の貸切バス。
小出駅で11時10分発の水上行きを待つ。ホーム上の待合所は冷房が入ってる。蛾がたくさん止まっていた。
水上、新前橋、高崎、上野と乗り継いで、暑い柏へ帰ってきた。18きっぷは、あと3回分。
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