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2024年11月 男木島

最近は昔ほどLCCは安くとれない。たまにあるセールで、高松往復1万円弱で予約できたが、昔ならスルーしたはず。さて、どこへ行くか。これはすぐに決まった。男木島、女木島に行ってみたかったのだ。
朝の便で成田から高松へ。バスで高松駅まで出て、釜玉うどんをまず1杯。
次に、駅前地下でレンタサイクルを借りた。24時間200円と格安。本当はそれぞれの島で泊まりたかったのだが、男木島は宿をとれず。夏期のみ営業とか週末のみ営業とか、女性しか泊まれない、果ては1棟貸しで数万円とか、こりゃあかんわ。しょうがないので、この日は高松に戻り、安宿に泊まることにした。島内は歩いても回れそうだったが、自転車で回るのがよさそう。が、島にレンタサイクルはない。そこで思いついたのが、高松で借りて、フェリーに自転車ごと乗り込むという方法。

男木島、女木島行きの切符売り場は、小豆島行きターミナルからいったん外へ出て、その建物の端っこにひっそりあった。
自転車込みで、往復1700円。

めおんという紅白縞々にペイントされたフェリーは12時に出航。20分で女木島。さらにその先の男木島へ向かう。船内には20~30名ほどの乗客。外国からの旅客もいる。無礼な中国人トリオもいて、少々不快。

首を突き出した亀のように見える男木島。こちら側にも漁港はあるが、船が入る港は、首の向こう側のあたり。高松から所要40分。

小豆島もそうだが、このあたりの島々には、3年に1度開かれる瀬戸内国際芸術祭、通称瀬戸芸で制作されたアート作品が各所に展示されている。男木島も、下船するとすぐに巨大な蛸壺が迎えてくれた。

「タコツボル」という瀬戸芸アート作品。こりゃ分かりやすいや。

この島は平地がほとんどないみたい。港の前の家々も急斜面に張り付くように建っている。急な階段を上り下りする人の姿が目に入る。

猫が多いのはいずこの島も同じ。くつろぎ方がいいねえ。

さあ、島の北端目指して、自転車で出発。が、すぐに急な登り坂。自転車を押して登る。ちなみにレンタサイクルは電動のものはなかった。登り切って、その先は自転車でスイスイ。

やがて、目指す灯台が見えてきた。周囲には大小様々な島が点在している。

下り坂はブレーキかけつつ、慎重に下る。そして、男木島灯台到着。目の前の海は、次々と大小とりどりの船が通り過ぎていく。そこは備讃瀬戸東航路という明石海峡に次いで全国2番目に船の交通量が多い所だそうな。

灯台は香川県産の庵治石を使って造られている。
明治28年12月10日から働いている。
灯台近くにはツワブキの花が咲いていた。

さて、戻ろうか。今度はつらい登り坂。右手を見やれば、瀬戸大橋も見える。

おむすびのような形をした大槌島の向こうに瀬戸大橋が見える。

港上の集落まで戻り、狭い道を抜けて集落内を走ることにする。と言っても、あまりに狭くて押し歩きになりそうだが。

これが200円で借りた自転車。
こんな感じで斜面に家が張り付き、狭い道が走っている。
ここにもネコちゃんがいたぞ。

集落を見下ろすように立っているのが豊玉姫神社。

長い石段を登り詰めると社殿。振り返れば、瀬戸内の風景が広がる。
階段で待っていてくれたネコ。石段には外人さんカップルがいて、若い女性はコスプレをしていて、男性がしきりに写真撮影をしていた。

さらに集落内をさまよう。

こちらは男木島図書館。行政が運営しているわけではなく、個人管理みたい。週末など、月に5、6日、香川大学の学生らの協力を得て、開館しているようだ。入ってみたかったけど、しょうがないねえ。

来る時に船から見えた側の漁港に出た。これで島内のほとんどを巡ったことになる。

男木漁港。海の向こうには四国本土が見える。右の方には屋島。

男木港の方へ引き返す道も非常に狭い。塀の上のネコをカメラ持って追っかけてる女子がいた。

不思議なおうちが狭い通りにあった。ネコ好きのお宅かしら。

往きの船内で不快な印象を与えてくれた中国人グループは、この狭い島になんと軽自動車で乗り込んできていた。男木港近くの墓地の狭い道で立ち往生して通りを塞いでいる。何を考えとるんじゃ。迷惑この上ない。

8ヵ国の言語を組み合わせて屋根が出来ている市立男木交流館。男木港前に立っていて、船の切符売り場、待合所になっている。

おっと、漁港の先の神社へ行き忘れた。もう一度、引き返す。加茂神社。これで心残りはない。

派手な船、めおんが入港。自転車ごと乗り込む。
さらば、男木島。



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