2018年8月21~22日 唐松岳(2696m)
日程:8月21日 八方池山荘13:00→13:53八方ケルン→14:05八方池→15:20扇雪渓→15:45丸山ケルン→16:50唐松岳頂上山荘 山荘18:05→18:20唐松岳18:45→18:55山荘 8月22日 山荘4:27→4:42唐松岳5:26→5:36山荘 唐松岳頂上山荘6:50→8:26扇雪渓→10:50八方池山荘→八方アルペンライン→11:40八方駅
歩行データ:平均登高スピード登り243、下り264、消費エネルギー4550カロリー
メンバー:秋田、糸の会メンバー8名、コーチ
糸の会、3回目の参加は唐松岳。4年前の7月半ばに八方池の先まで歩いたことはあるが、その時は白馬に下ってペンションに泊まったので、唐松岳までは行っていない。台風と台風の隙間を縫うような日程。前日に松本まで入って、当日は白馬駅であずさ3号で来る皆さんを待ち受けた。最終的に今回の参加者は9名。ぼく以外は全員女性。お天気は良く、暑いが、山の上の方は雲がかかっていて山頂は見えない。午後のにわか雨や雷雨が心配。バスで白馬ターミナルまで移動後、歩いて八方アルペンルートの起点、ゴンドラ乗り場まで行く。ゴンドラとリフト2本の通し券を購入。終点、八方池山荘は標高1830m。さすがに少し涼しい。山荘で皆さんお昼を食べるらしい。ぼくは外でおにぎりを食べる。ヤナギランやノコンギクが咲いている。次から次へと、下から上ってくる人、上から下りてくる人、お盆明けの平日だというのに大勢の人で賑わっている。外人さんも時々見かける。13時、ようやく出発。曇り空で花の撮影には最適な環境だが、今日はいつもの糸の会方式で先頭を10分交代する。だからのんびり写真など撮っていられない。持参してきたデジ一眼の出番は明日。コンパクトカメラでちゃっちゃっと撮って、遅れないように前へ進む。先頭に立った時はスピードを上げすぎないよう、ゆっくり歩く。2度ほど給水休憩。この会の歩き方は、それ以外は立ち休憩のみ。でも10分ごとのトップ交代の時に必然的に立ち止まることにはなるので、まあ格別にハードな歩き方ではない。結果的に隊列もばらけないというなかなかの仕組みなのである。花は前回ほど多くはないが、それでも、カライトソウ、タカネマツムシソウ、タムラソウ、イワショウブ、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウなど目を楽しませてくれる。八方池を過ぎれば、後は歩いているのは山装備の人達のみ。と思っていたら、外人さんファミリーが息子達はサンダル履きで追い越していった。この日はすれ違わなかったが、いったいどこまで行ったのだろうか。リュックなども背負っていなかったが。樹林帯に入る手前あたりから雲の中に突入。雨具もすぐに出せるように準備。雪の重みでぐにゃりと曲がった木々の間を登る。メンバーのうち、おひとりが調子が良くないようで、足やお腹の皮がツリ気味という。たっぷり給水してもらい、ゆっくりめで再出発。結局、雨に降られることなく今夜の宿泊場所、唐松岳頂上山荘に到着した。お盆明けの平日、がら空きなのかと思いきや、大賑わい。客のほとんどは高齢者。よそのことは言えないな。コーチが宿泊代1万円を集めて手続きをしてくれるが、以前にもこの小屋に泊まっているメンバー一同から、1万円だと北館で800円追加すれば本館になるなら800円足すから本館にしてと強い要望。戸惑いながらコーチは再び窓口へ交渉に行く。女性陣のパワーは凄い。男女別に部屋割り。2階の端と端。部屋は2段向かい合わせのカイコ棚。枕の数からすると最混雑期には8名入るスペースに、ぼくとコーチが割り当てられた所には先客2名が就寝中。廊下に荷物を置いて、着替えや荷の入替。表に出て、自販機で600円の缶ビールを飲む。コーチは飲まないし、女性達も下山後しか飲まないので、一人ビール。雲が時折切れると、目の前に高峰が聳えている。後で劒岳と分かった。食事は交代制、早い回はすでに食事中。17時40分、食堂に入り夕食。事前に直近の週末にこの山荘で泊まった人達のヤマレコなど調べていたら、夕食はいろいろなおかずが出るようで高評価。楽しみにしていたが、今夜は宿泊客が多いせいか、何とカレーライス。がっかり。お代わり自由と言われてもねえ。コーンスープとおかずを3種類ほどシェアして、それにフルーツデザート。カレー用の先割れプラスティックスプーンでデザートも食べる。お茶だけはしっかりお代わりして水分補給。と、コーチから、せっかくなので希望者はこの後、唐松岳山頂へ日没を見に行きます、と案内があった。もちろん参加。寒さ対策にジャケットを持ち、表へ出ると、女性3名が参加。まだ明るい道を登る。山荘近くに枯れかかっているコマクサが。ぴょんぴょん飛び跳ねているのはイワヒバリ。ルートタイム上は山頂まで20分。15分足らずで山頂。おお夕陽が輝いている。雲はすっかりとれた。立派なフルサイズデジ一眼を持ったカメラ女子2名が夕景にはしゃぎながら撮影している。インスタ映え狙いなのか、モデル役はカメラに背中を向けて立って撮影している。シルエットと夕陽と山々、という絵だな。せっかくだからと思って、シャッター押しましょうかと言うと、渡されたキャノンは重い。こちらを向くものとばかり思っていたら、二人で背を向けて、撮って下さいと言う。いやあおもろい子達やった。さあそろそろ日が沈む。日本海に赤い光が反射している。空の雲や周りの山も赤く染まっていく。凄い風景になってきた。そしてやがて日が沈んだ。余韻も楽しみたいが足下が見えるうちに下山しよう。とっとと下りたら、10分もせずに山荘に着いた。その後、食堂でメンバー揃ってミーティング。図鑑と照らして花の名を調べたり、コーチから明日の予定を確認したり。その間、ぼくはミニペットボトルに詰めてきた日本酒をちびりちびり。旨いなあ。外は真っ暗。星が見えるかと思い、外に出ると、月が明るくてあまり見えなかった。消灯は20時。といってもすぐには消えず。この小屋は24時間完全発電対応。広々寝場所を使えたのだが、なぜか寝付かれず、熟睡することなく、朝まで。4時に起床。4時半出発で再び山頂へ。ご来光を見ようというのだ。他にも大勢いる。同じスペースで寝ていた父子も登ってきた。今日は昨夜と違って頭の上にはほぼ雲がない。遠くの山々も良く見える。次第に東の空と雲が赤くなっていく。5時過ぎ、日の出。八ヶ岳の右横に富士山。その右には南アルプスの山々。五竜岳の右奥に槍ヶ岳と穂高岳。そして昨夜も見えた劒岳、左奥には立山。日が昇ってきた方向には、妙高火打。すぐ左手には白馬の山々。素晴らしい眺めを堪能させてもらった。大満足で下山し、出発の準備をして、朝食。きちんとした朝ご飯だった。ご飯も少しお代わり。7時前に出発。今日はいつもの隊列方式ではなく自由に下山。八方池山荘に12時集合。ピーカンの天気で歩き始めるとすぐに汗ばむ。小屋の水は500が1本300円。高いけど2本買った。デジ一眼にマクロレンズをセットして、最初の一撃はイワギキョウ。コーチは最上の状態の花だけ撮るのではなく、開花前や花が終わった後なども撮るようにと言う。意識しようかと思ったが、どうせ膨大に撮ってもしっかり観返すのはお気に入りのカットだけ、そうなりゃ使用前や使用後の写真など見向きもしないのはハナからわかりきってる。無駄な努力はやめとこ、と即断。日が当たると昨日とは違って、華やかな花畑も目に付く。美人のお花をせっせと探して、時間を気にすることなく撮影。まあしかし、狭い登山道では次々下りてくる人もいるからそうそう長居もできない。ゆっくりと思っていたが所定の1時間半前には八方池山荘に着いてしまった。写真にはそう興味がない女性陣はとうに山荘で、おでんを食べていらっしゃる。ソフトクリーム組もいる。この先はリフトで下るだけだからビールという選択肢もあったが、ソフトクリームをチョイス。美味しゅうございました。予定よりずいぶん早く白馬に下りて、まずは温泉。さとの湯の開業数分前に到着、一番風呂。43℃の熱湯。その後駅前食堂で昼食後、解散となった。