2020年3月 加計呂麻島
加計呂麻島の南側、勢里(せり)にある定宿の海辺にはテラスがあり、海の向こうに与路島、請島が見える。この日は霞んでいて見えなかったが、その2つの島の間に徳之島が見えるはずなんだけど…。
加計呂麻島へは古仁屋港から船で渡るが、古仁屋港に着いたのは19時過ぎ。瀬相行きは最終20時15分発の海上タクシー定期船しかない。待合室で、屋根を見上げたら、梁の上にスピーカーと酒が2ヵ所に載せてあった。お守りかしら。
定期船最終便に乗り込んだのは4名。古仁屋の町の灯りが遠ざかっていく。
宿に着くや、すぐに夕食。他のお客さんはとうに食べ終えて、ドリンクタイム。宿のご主人はぼくを港に迎えに行くために、酒を飲まずに待っていてくれた。申し訳ない。刺身は、シビとキブダイ。ブダイがすごく旨い。
イノシシ汁。コクがあって美味しい。このほかに豚足などが入った具だくさんのおでん。
この宿の酒の定番は、黒糖焼酎じょうご、なのだが、奄美のラムを飲んでみるかと、ルリカケスラムというのを吞ませてもらった。なかなかイケル。
これはぼくが徳之島の酒屋で買って、宿へ土産に持ってきた黒糖焼酎、おぼらだれん。本来はふるさと納税の返礼品で、バラ売りしないらしい。これも開栓した。結局、1時半までこの夜は飲み続けた。
朝ご飯の後に出してもらったタンカン。甘味が強くて美味しい。
宿の入り口に一際目立つ黄色い花が咲いていた。葉っぱより先に花が咲くという。イッペイ。ブラジルの国花らしい。
イッペイの全景。ハイビスカスの隣に植えられている。
宿の庭はお花畑。シランは白花と紫が咲いていた。
リュウキュウコスミレ。加計呂麻島の西の方、実久の海岸にはシロバナリュウキュウコスミレが咲いているはず。
庭の小さな池にメダカが泳いでいる。メダカは今では貴重な存在。子供の頃、長良川で手ぬぐいで掬って獲ったものだが。
こちらはレモンの花。その実は輸入物とは違って、ミカンのような形で、熟するとオレンジ色になる。
左に見えるのが請島。船の奥に、見晴らしが良ければ、徳之島の島影が見える。
これはハナショウブだろうか。海辺近くにも数株、花を付けていた。
こちらは喜界ミカンの花の蕾。喜界ミカンは少し小ぶりなミカン。喜界島の集落を歩くと、どの家にもミカンの木があった。
お昼はカレーうどん。なぜかすごく甘いカレー。
加計呂麻島にもグリーンアノールみたいな外来種の害虫が増えているのかなあ。
勢里から西へ歩き、佐知克(さちゆき)へ向かった。ここも美しい海岸。
佐知克集落の一番手前。手作りの遊び場がいいね。
宿に戻ると、畑のダイコンを抜いて洗ってあった。2本は土産でもらって帰った。
シランの白花と紫の掛け合わせ、というか勝手に掛け合わされてしまった花があった。ほんのり紫色が妖艶。
いっちゃむん市場で買ってきた、ふなやき。カシャ(クマタケラン)の葉に包んでおくと、長持ちする。
海岸にはアダンの実がいくつも付いていた。
ふだん関東近郊で見ているキランソウとはちょっと様子が違う。九州南部や沖縄諸島で見られるという、ヒメキランソウかと思う。
ハンダマのおひたし。味付けは、塩昆布と寿司酢だそうです。さっぱりして美味しい。
ご主人が滞在中のお客さんと釣ってきたムネアカクチビ(フエフキダイの仲間)の煮物。
これは加計呂麻島ではなく、帰りがけに見た奄美大島住用のマングローブの森。
こちらも奄美大島本島。北部、笠利町喜瀬の打田原(うったばる)ビーチ。帰る日になって晴れ間が現れた。