見出し画像

2023年5月 今年も礼文島へ

4年前から毎年、礼文島に通っている。8月、6月、7月と時期こそ違うけど。で、4年目の今年は5月に決めた。今年も友人と一緒に。

羽田発稚内行きの飛行機からは田沢湖、恐山の宇曽利湖、青函海峡、支笏湖、暑寒別連峰、天売・焼尻島など素晴らしい機窓風景。そして、利尻富士。
空港からバスで稚内駅へ移動し、セコマで買った野菜サンドと玉子焼き、缶ビールで昼メシ。

駅からフェリーターミナルへ歩き、さらに、船に乗り込む。船上から利尻富士がよく見える。礼文島もすっきり見える。

フェリー船上かは眺める利尻富士。

海は穏やか、順調に礼文島、香深港へ入港した。

フェリーターミナルには、これから3泊お世話になる星観荘の主人、ヒコさんが出迎えに来てくれていた。

宿のマイクロバスには、すでに泊まっているお客が乗っている。ヒコさんの運転で、島の北の果てへ向かう。今日もいい天気だが、昨日はもっと穏やかで晴れていたらしい。

懐かしい看板に出迎えられる。

宿の周りに、もう高山植物がわさわさ出ている。ハクサンチドリ、エゾエンゴサク、チシマフウロなど。

ハクサンチドリ。
エゾエンゴサク。
宿の食堂、ブラックホール。西陽が強烈。

さて、今夜の夕食は。

鮭ルイベとホッキ貝刺身、ホッケの煮付け、一汐ウニ、ツブ貝など。

夕食を終える頃、夕日が海に沈む様子を眺めに屋外へ出た。寒い。まずまずの眺め。

ドボンと海に沈む夕陽。
明日の行動予定を確認するミーティングの後、全員で記念撮影。何十年来、星観荘に通っている強者揃い。この後、23時まで自由にお酒を飲む。

翌朝、快晴。風が猛烈に吹いている。スコトン岬まで散歩。帰りは向かい風で吹き飛ばされそうだった。

風が強い。
スコトン岬への階段。右下のお宿はまだ開業しておらず。6月からなのかな。
強風をものともせず、カモメやウミウが飛んでいる。
トド島の灯台の修理工事中。資材などは船ではなく、ヘリコプターで運んでいるそうだ。

朝ご飯は7時から。前夜のミーティングで和食か洋食かチョイスする。今朝は和食にした。

糠サンマ、美味しかった。

さて、今回の旅のメインテーマ、とある幻の花を見ること。色々な方々のお力を借りて、見せていただくことができた。感無量。その後、海岸べりに咲くレブンソウも案内していただき、そこからはいわゆる桃知コースを知床側から歩くことにした。なお、道中の花の写真は、後日、別立てで紹介する予定。

カナリアパーク。残念ながら利尻富士は雲の中。
元地灯台。

思っていた以上に多くの種類の花を見ることができた。全般に今年は開花時期がかなり早いようだ。ごく一部を以下に。

レブンコザクラは非常に多かった。最盛期かも。
エゾノハクサンイチゲもたくさん。
桃岩ユース方面の眺め。いつ見ても素晴らしい。
キンバイの谷周辺の木道。右下に小さく移っているのは僕。撮影:斎藤潤。
はじめは雲に隠れていた利尻富士もやがて顔を出してくれた。
そして、桃岩。

桃岩からは13時35分発のバスで香深の街へ下った。海鮮かふかをのぞくと、もう入れてはもらえない状態。やむなくフェリーターミナルの武ちゃん寿司へ行けば、こちらも営業終了。あれま。礼文島でよくありがちなランチ難民になりかける所だったが、ちどりに救われた。ちどりは店内改装して、焼き物テーブルが増えていた。

桃岩展望台からの定期バス。
香深港には海上自衛艦すおうが着岸していた。後で分かったことだが、
この日は一般人も自由に見学が出来る公開日だった。見学すれば良かった。
ちどりで、生ビールとホッケフライ定食。旨い。

昼メシの後は、温泉施設うすゆきの湯で、露天風呂から利尻富士を眺め、いいお湯に浸かってのんびり。風呂上がりのビールも楽しみ、迎えの車を待って、宿に戻った。
さて、今夜の晩メシは。

刺身はソイと甘エビ、焼物はミガキニシン、ウニ醤油イカはご飯と混ぜて、生ワカメ酢の物、タチカマ汁など。ビールが進む。

夕食後はミーティングと酒を飲みながらの談笑タイム。昨夜とメンバーはほぼ同じ。
翌朝も晴れていた。風は強そうだけど。

今朝は洋食にした。ありゃ、スコーンじゃなかった。残念。

この日は、もうひとつのお目当て、今が旬のレブンアツモリソウ三昧。まずは、浜中で下ろしてもらう。

二宮尊徳像が目立つ。

さて、レブンアツモリソウ群生地。手前にも道の脇に生えていた。レブンアツモリソウの写真も別途。

フレッシュな花に虫が入ろうとしていた。
昔からの群生地は左手、その向かいの新しい方の群生地には今年展望デッキが完成していて、まだ入れず。6月2日テープカットまでは封鎖。でもたくさんレブンアツモリソウが咲いてるのに。

群生地から船泊目指して歩く。途中、とある民家の前にチョウノスケソウがまだ咲いていた。

チョウノスケソウ。

さて、本日のメインイベント、船泊の海岸。おお、いきなり希少な赤いアツモリソウが出迎えてくれた。柵があるわけではないので、近寄って撮影できるのがありがたい。これもまた別ページであらためて。

赤いアツモリソウは、レブンアツモリソウの先祖返りという説があると聞いた。
こんなレブンアツモリソウがいっぱいあちらこちらに咲いている。

気がつけば1時間はとうに過ぎていた。と、連れの友人が何やら女性につかまっている。周囲にわさわさ人もいる。何だろうと思ったら、地元北海道のテレビクルーで、タカアンドトシの旅番組の取材に来ているとのこと。それでなくてもこの花園にはすでに何組もの人が来ていたのに、もっとワンサカ押し寄せるのは勘弁してほしいなあ。

ただいま取材中。撮影:斎藤潤。

さて、お昼時。入れるかどうか、チャレンジとまで言われる、双葉食堂。去年は出前忙しいから何時に出せるか分からないよと店の大将に散々脅されて30分以上待たされたが、今年はすんなり入店できた。

お土産は船泊マリンストアで、買ったものを箱詰めして宅急便で送った。
双葉食堂。
ビールと味噌ラーメンをいただいた。

食後はゆっくり歩いて宿を目指す。途中、海岸沿いの海と反対側の崖斜面にたくさんの花々。レブンコザクラ、ミヤマオダマキ、エゾイヌナズナなど。

浅瀬には様々な海藻がいっぱいゆらゆら漂っていた。

宿に戻り、お風呂に入って、洗濯もして、ビール。

今夜は煮物は柳の舞、刺身はカレイとホタテ、3点盛りの真ん中は、出すの忘れてませんかとアピールして出て来たアイヌネギの醤油漬け、そしてウニが2種類。

上の写真の右下のウニは、同宿のチョー常連、来週もまた愛知から来るというみんみん氏からの差入れ。彼は今日迂遠内まで行って、そこで夏の間ウニや昆布漁をしている老夫婦にウニなどの豪勢な昼メシをご馳走になってきたらしく、その土産をお裾分けしてくれたのだ。一昨年、来た時にそこの女性とはおしゃべりを少しして、ワカメを分けてもらったことがある。それはともかく、この差入れウニは絶品であった。
翌朝、最後の朝は早朝は深い霧。すぐに上がりはしたが。

今朝は和食。あれ、洋食チームは今年初めてのスコーンを焼いたそうな。しまった、今日選ぶべきだったなあ。

一緒に来た友人は朝の船で稚内へ。皆でお見送り。中国の団体客も帰るようで、ホテルの人たちが大勢来ていて、色とりどりのテープを渡して盛大にお見送り。我々も負けじと大声で行ってらっしゃい。

テープを互いに持って見送るという光景も最近はあまり見かけなくなった。

ぼくは午後の船で利尻島へ向かう。それまで、荷物を預けて、港近くを散歩。

まず向かったのは礼香寺。庭にあれこれ花が育てられている。りっぱなレブンウスユキソウが咲いていた。

お寺から今度は厳島神社へ。

厳島神社。
明治時代に奉納された古い絵馬。天井画を撮影するのを忘れた。

礼文島最後のメシは、ターミナル2階の武ちゃん寿司。朝、今日の昼はふらりと来て入れますかと念のため確認したら、予約しておいてと言われたのでしておいた。面倒でもこれをしないと難民。残念ながらウニ軍艦巻きは、ウニがあまり取れないので今は出してないと。ありゃ。

生ビールとツブ塩辛。あとは寿司とそばのアツモリセット。

利尻島へ渡る船は、利尻島経由稚内行き。団体客がたくさん乗り込んで船内は混み合っている。さて、来年もまた来られるかなあ、礼文島。さらば。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?