2021年3月 18きっぷ旅2 秋田県立博物館
鳴子温泉駅の待合室は、半円形の階段状劇場形式になっていた。大型テレビでは甲子園の試合。
新庄方面の列車が入るホームへ。
中山平温泉駅の構内には古いSLが置かれていた。
列車が進むにつれ、周囲の雪が増えていき、やがて宮城県と山形県の県境、堺田駅。ここが太平洋と日本海の分水嶺の表示板。
列車が山形県へ入ると雪の量はさらに増した。盆地へ出ても雪は残っている。新庄駅で奥羽本線秋田行きに乗り換え。左手車窓には雪を被った鳥海山。
秋田駅で八郎潟行きの列車に乗り換え。
今回の旅の主目的、秋田県立博物館へは追分駅で下車。駅から博物館まで地図では近そうにも見えたが、あらかじめ乗合バスの予約をしておいた。線路を越すのにぐるっと迂回して、しばらく走った。バスにしてよかった。200円。博物館の中の菅江眞澄資料センターが目当ての場所。
少し前に、大人の休日クラブ主催の東北歴史講座があり、コロナのためいつもの秋葉原の会場ではなく、自宅でオンライン受講した。テーマは菅江眞澄。そこで、この博物館に資料センターがあることを知ったのだ。展示内容は複製も含めた資料類、関連映像各種などで、想像より広いスペースがとってあった。入館無料。博物館の壁画は地元の風物を描いていた。
昨夏、これまた最近読んだばかりの蓑虫山人関連の企画展が行われたとあったので、図録などないかミュージアムショップで訊いたが、図録そのものを作らなかったそうで、現在の常設展でも関連展示はなく、残念だった。
博物館周囲は、湿原と男潟という池。
帰りもさきほど電話でお願いした乗合タクシーで追分駅まで。
追分から秋田までは男鹿線の列車に乗った。
秋田では駅前のホテルで1泊。近くに日本酒好きには有名な店があるので、電話で入れるか確認すると、17時開店時のお客さんが出たら、案内できるというので電話番号を伝えて待機した。18時過ぎ、思ったより早く電話があったので、御食事処永楽へ。
案内されたのは5人掛けカウンターの真ん中席。隣席との間の仕切り板などはなく、間隔も狭い。店内は大繁盛で、若い客が多く、声高に話している連中も多くて、イヤな感じ。まずは今年の出来がいいと聞いた、雪の茅舎美酒の設計から。確かにいいねえ。
壁一面に貼られた日本酒メニューが凄い量。半分が秋田県内、残り半分は全国各地の有名銘酒。つまみはアジのなめろう。これはたいしたことない。カウンター、左隣には女性2人連れ、右隣には若い地元サラリーマン2人。と、右隣の客が店員に灰皿をリクエスト、すぐに出てきた。え、日本酒をウリにしてるのに喫煙OKかよ、そりゃないだろ。次の酒は、2度蔵を訪ねたことがある、ゆきの美人の活性にごり。半分は口開けの新しい瓶から。噴くので当然開栓に時間がかかる。くーっ、旨い。
すっかり人気となった新政を、かなりの種類ここは揃えている。たしか佐藤社長が来店してる様子のFacebookも見た覚えがある。左隣のおねえさん達はその新政飲み比べを何種類も(新政だけの飲み比べでも数種類ある)注文してお飲みになっていた。あまり長居はしたくない。つまみはイワシポテトフライ。まあ美味しい。最後の酒は春霞純米。精算してくれたのは女将かな、何とマスクすらしてないぞ。コワイ、コワイ。1時間足らずで退散。美術館前の公共ホールに炭酸塩ノジュールの展示がしてあって、思わずのぞき込んでしまった。
翌朝は、朝市へ寄った。野菜を売る店で、行者ニンニクとトンブリを購入。
市場内の自家焙煎コーヒーの店で、美味しいコーヒーを飲んでから秋田駅へ向かった。