2024年4月 佐渡、酒蔵巡り1
マレーシアから帰国して、中2日、今度は佐渡へ出かけた。慌ただしいが、しょうがない。本当は昨年暮れに予定していた旅を、自分の入院手術のために延期することを同行の友人達に承諾してもらったのだから。
新潟駅で合流した一行ジイサン4名。佐渡汽船のジェットフォイルで佐渡へ向かう。佐渡は2011年、2013年にドンデン山の花を見に来ているが、それ以来。まずは、3日間、誰がどの日に運転手をやるのか、あと1名は財布番。ぼくは初日運転。財布番は元経理担当、宿命やな。
港でレンタカーを借り、向かったのは天領盃の蔵元。ここは予約していない。お、お洒落な店内。
帰宅後、調べたら、なんとこの蔵、20218年に経営破綻していた蔵を若干24歳の青年が買い取って再建したという。もちろん、雅楽代はその後に生み出されたブランド。ちゃんと調べて、そのあたりの話も聞かせてもらえばよかったなあと後悔。なまじ、佐渡は何度も訪れたことがあったため、予習不足になった。
次に向かったのは、トキ保護センター。ちなみに、同行メンバーのうち2名は初佐渡、もう1名も何十年も前に一度来たことがあるだけ。そういう意味では、定番観光も外せない。
放鳥を続けたトキは、現在では島内に500羽ほど棲息しているという。田んぼのドジョウなどをエサにしている。だから、佐渡の田んぼの多くは化学肥料や農薬を通常の半分以下に抑えて、ドジョウなどが棲息可能な環境を作ってきた。滞在中に、なんとかケージの中ではない自然の中のトキを見てみたい。これまで一度も見たことがない。
次に向かったのは、長谷寺(ちょうこくじ)。佐渡は、まだたくさん桜が咲き残っている。とくに山には、植えたのかしらと思うほど、桜の木が多い。
さて、この後は、いよいよ酒蔵見学。まずは、宿にチェックイン。真野の伊藤屋。北陸応援割で、1泊朝食付き4000円で泊まれる。
向かったのは、尾畑酒造。事前に見学予約済み。
各自、持ち帰り用の酒を、さらに旅の間に皆で飲む酒も購入。さどまる倶楽部というアプリで、ワンカップ酒もプレゼントしてもらえた。
スーパーに立ち寄り、後で飲むビールを仕入れ、いったん宿の部屋に買い込んだものを置いてから、反対方向へ。目指すは逸見酒造。
宿に戻り、一風呂浴びて、風呂上がりのビアタイム。ここの風呂は海洋深層水を沸かしていて、気持ちよかった。
晩メシは、炭火焼登貴。トキの当て字ですな。さきほど尾畑酒造の帰り道、店の前を通ったら、女将さんが掃除をしていた。入店すると、カウンターに常連さんの先客。小上がりに通されたが、女将さんが先ほどのと覚えていらっしゃったようだ。
さあ、お酒はまず、今寄ってきたばかりの真野鶴と真稜の生酒から。つまみはおまかせで。
躍り食い、食べるかい? と大将。もちろん。
新玉卵とじ、タラノメ味噌和え、今が旬のハチメ(メバル)塩焼き&肝味噌と酒肴が続くが、季節感たっぷりで味付けも繊細。聞けば大将は関西方面で修業していたそうな。
そして、もう一皿、焼き物を。これが最高。スーパーでも売っていたサクラマス。これをうす塩で焼いて。
そして、これまた旬の山菜天ぷら。
ぼくはもう十分お腹いっぱいだったが、他の連中は〆に漬け丼を掻き込んでいた。お勘定は驚くほど安かった。
実は前日あたりから喉が痛かったが、この日は熱こそないものの朝から鼻水は出るわ、咳は止まらないわ、で辛く、宿へ帰って皆が酒を飲む傍らで、早々に布団にくるまって寝てしまった。
翌朝、朝風呂に入り、朝ご飯。
こちらは自家焙煎のコーヒーを淹れてくれるというので、ロビー脇のスペースでいただいた。
さて、佐渡の旅、2日目に出発。宿近くのマツキヨで風邪薬を買って、早速服用した。