2024年7月 淡路島
淡路島は大昔、通り過ぎたことがあるだけで、ちゃんと見て歩いたことがなかった。徳島からの帰り、レンタカーを借りて1泊2日で回ることにした。
まずは、北の端っこまで。徳島からは高速道路で一気に行ける。島に入ってからが長い。やはり大きな島だ。
少し下って、淡路夢舞台。安藤忠雄設計の国際会議場&ホテル。
ぐっと南下して、伊弉諾(いざなぎ)神宮。淡路は国生み神話の里。その主役、伊弉諾尊と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀った神社。
参拝後は、近くにある、たこせんべいの里へ。ぜひ寄るようにと義弟ヨメから勧められていた。
お土産も買って、今夜の宿へ向かう。
今夜の宿は休暇村南淡路。本当は福良の町の温泉宿に泊まって、夕食は洋食レストランにしたかったのだが、この日、希望する部屋の空きがなく、しょうがないので休暇村で1泊朝食付きにした。16時、早い時間にもかかわらず、入口近くの駐車場は満車だった。案内されたのは5階の洋室だが、いわゆる裏部屋。反対側ならば、鳴門大橋が見える。まだ時間も早いからと思い、部屋交換を頼もうとフロントへ電話したが、グダグダ返され、結局は面倒くさいことはしたくない、という感じ丸出し。こりゃアカンわ。表、裏があるなら、予約時点でそれがはっきり分かるようにしておくべきなのになあ。さらに言えば、最近の休暇村はほとんど洋室タイプの方が多いが、ここは古いようで、圧倒的に和室が多い。リニューアルの順番が回ってこないのかなあ。
反対側ならば、こんな景色が見えるはず。
温泉浴場で一風呂。風呂上がりのビールを一杯。頼んでおいたタクシーで18時前に予約してあった洋食屋、ぐりるエイトへ。こぢんまりした店内には先客1組のみ。鉄板の敷かれたカウンターかテーブル席か訊かれて、テーブル席へ。先客がカウンター中央にいたので。カウンターはその両脇に2席ずつのみ。夜はコースのみ、とは承知していた。事前に、ビーフカツを食べたいと連絡してあったのだが、シーフードと牛肉のついたコースを頼もうとしたら、一人分だけメインの牛肉料理をビーフカツに変更してもいいと言われたので、そうすることにした。飲み物は赤ワインを1本もらう。
店名は競馬に由来とは、入店した途端分かった。競走馬の写真やジョッキー達の写真や色紙、壁面はそれらで埋め尽くされていた。
さて、いよいよ焼き物。シーフード3点。アナゴ、エビ、イカ。うーん、どれも小さいけど、まあいいか。味付けは、塩か、味噌ベースタレ、醤油ベースタレ。タレがさほど美味しくないのが残念。赤ワインと楽しんでいると、まだシーフードを食べ始めたばかりなのに、ビーフカツの皿を出してきた。えー、ペースが速すぎないかと思ったが、まあしょうがない。これも同じタレで食べるようにと。せっかくだから熱いうちに一口。
そして、すぐまた、牛フィレの皿を持ってきた。これには、さすがに切れて、そんなにすぐに持ってこられても食べられないでしょ、ワインも飲んでるのに。だいたいテーブルにも載りきらない。抗議すると、しぶしぶママさんは、じゃあ出し直しますと引っ込めた。感じ悪い。だいたい、他に客もいないし、こちらの食べる具合も見てるんだから、そのくらい調整しろよ、と言いたい。すっかり気分悪くなってしまった。
町場の食堂の1000円2000円の定食ならいざ知らず、エイトコースなどと謳って6000円以上の値を付けて、たった30分で全部出そうとするか、フツー。それともこの店では、はいはいと客はナットクしてそんなんで食べてるとでもいうのか。口うるさい関西人がそんな訳絶対ないよな。どうせ一見だからと見下してるに違いない。サイテー。
宿のフロントもそうだったが、この店にしても、お客を満足させようという気持ちがないのか。そういえば、昼間、島内を走っていたら、どうにも乱暴な運転をする車が多くて疲れた。前を走るクルマが右に左にふらふらすると思って、よく見たら、片手運転のお婆さん。おいおい、勘弁しろよ。そうかと思ったら、狭い道で向こうから全くスピードも落とさず脇にも避けようとしない軽トラが突っ込んできて怖かったこともあった。1台だけでなく2台も。なんだ、淡路島ってそんな島だったのか、と思ってしまう。
タクシーを呼んで、宿に戻ると、スターウォッチングの時間。ひとり参加してみた。
翌朝、朝風呂を済ませてから、丘の上の宿舎から海岸縁に下りてみた。
本来はもう少し淡路島の中を回ってから鳴門へ、と思っていたが、相性の悪い島に長居は無用。チェックアウトしてすぐに鳴門大橋を渡った。目指すは大塚国際美術館。初訪問。
長いエスカレーターを下りて、展示スペースの始まりが地下3階。なんかヘンな感じ。ここの展示物は、本物をそっくりに陶板で焼いて表現したもの。展示は古い時代から順に新しい時代へと流れるが、数がハンパなく多い。とりわけキリスト教関係の宗教画はこれでもかと続いてうんざりしてくる。古代、中世を終えて、B2へ。
B2は、ルネサンス・バロック。おなじみの作品がどんどん登場する。
イタリアやパリ、スペインなど各地の寺院や美術館で見てきた名作の数々。これも見た、あれも見た覚えがある、と歩き回っていると、なんだかむなしくなってくる。まがい物でしかないのだから、しょうがないのは承知の上だけど。
結局、10時過ぎに入って、12時半過ぎまで館内に滞在した。冷房はもちろんきいているが、少々熱中症みたいな疲れ方。そういや、ペットボトルなど持ち込めないから、水分不足かも。ここは一度だけで十分だわ。
昼メシは、行列の店として知られる、味処あらし。店内のリストに名前と車のナンバーを書いてから、車の中で待つシステム。
まだクルマを返すには早い。前にも行ったことがある自家焙煎コーヒーの店で美味しいコーヒーを一杯。
新しい道の駅があったので最後に立ち寄った。
早めに、徳島阿波おどり空港へ。最後の買い物、カツ天など仕入れてJAL便を待った。柏も暑そうだな。
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