2022年3月 18きっぷの旅2 豊橋から東海道本線を東へ
さて、豊橋。今夜のホテルは、ルートイン。大浴場あり、が決めて。
チェックイン後、まだ早い時間だが、16時から営業中の居酒屋があるので、向かった。小学校の桜がほころび始めている。
ホテルから歩いて15分ほど、住宅街の中にポツンと福島屋はあった。店内はテーブルが2つ、小上がりに3卓、さらに一人客用の小さな卓。
カップルや若い男性同士、一人客などで埋まっていて、小上がりの二人用だけが空いていた。一人ですが、と確かめると、最後の卓へどうぞと案内された。ラッキー。飲み物は冷蔵庫から自分で好きなものを。注文は、最初だけ紙に書いてと言われたので、壁のメニューを見ながら、ナマコ、イワシ刺身、白子刺身をとりあえず。ビールはサッポロ黒の大瓶。お店は夫婦二人でやっているようだ。まずは、ナマコが運ばれた。量がたっぷり。コリコリして美味しい。
隣の卓は、女性がひとり。本を読みながら、にごり酒を吞んでいらっしゃる。なかなかカッコいい。絵になる。お、白子刺身とイワシ刺身。むむむ、どっちも素晴らしく旨い。白子は新鮮そのもの。イワシも小骨など一切なく、脂がのって上品な旨味。これはびっくりの旨さだあ。
こりゃ、ビール吞んでる場合じゃないぞ。日本酒だあ。純米酒と焼きナスを注文。酒は福島の金水晶。やはり店名通り福島のご出身だろうか。
テレビは大相撲放映中。先客たちはそれぞれ顔見知りのよう。が、一人吞みの女性だけは別。皆さん開店時刻から吞んでいらっしゃたのか、次第に引き揚げていく。冷酒から燗酒に切り替えていた一人吞みの女性もお勘定。大相撲が終わり、国会でウクライナ大統領の演説。しばらくすると、どどどっと仕事帰りの軍団が押し寄せてきた。ラストオーダーにしよう。燗酒と〆サバを頼むと、〆るのに20分かかると言われ、断念。蒸しガキに変更。隣の総勢5名の軍団一行、ガハハ笑いや、会話の声も大きくて、早く引き揚げたくなってくる。最後は少々バタバタ片付けて、お勘定。1時間半、5800円なり。満足。ちなみに、店名は福島出身だからではないそうだ。ホテルに帰り、大浴場の人工ラジウム温泉に浸かった。
翌朝も朝風呂、朝食は控えめに。今日は昼吞みが待っているからね。
豊橋の消火栓の蓋、カラフルで楽しい。
駅前には貴重な路面電車の駅。豊橋鉄道の豊橋市内線。落ち着くねえ、この風景は。さて、今日は東海道本線を東へ向かう。
東海道本線はさすがに乗客の乗降が多い。愛知県から静岡県へ、浜松で乗り継ぐと、車窓にはお茶畑。
次の乗り換えは島田駅。工場地帯だなあ。
ずっとロングシートの車両。
おおお、富士山が見えてきた。いいなあ、やっぱり。一昨日、山梨県側からは見えなかったから、よけい嬉しいねえ。
さて、11時半、沼津駅で途中下車。
目指すは、酒蔵かわむら。数年前に焼津から高草山へキスミレを見に来たとき、夕方早めの時間に開いている居酒屋を探していった。典型的な大衆居酒屋でつまみが美味しかったのを覚えている。今回、調べると昼前から営業していることが判明し、再訪となった。
店内にはアクリル板で仕切られたカウンターに、ひとりずつのジイサン客が3名。しょうがないので、テーブル席へ。一番搾り大瓶と、セルフで取り出すおかずを2種。ツブ貝刺身と小イワシ煮。まだ12時にもなってない。思わずニヤリとしてしまう。
静岡の地酒、喜平の極上純米酒。鰻肝串焼きと一緒に。蒲焼きは1500円もするので頼めないが、これなら1本300円もしない。しかも美味しい。
さらに、(野菜入り)揚げ豆腐。これが旨かった。このためにとっておいたビールを吞みつつ。
茹で落花生、ホッキ貝サラダ。最後は、最初から決めていたジャコ天。出来合いの練り物ではなく、この店特製で焼きたてを出してくれる。前に来た時、印象に残った一品。やっぱり旨かった。
いやあ大満足の昼吞み。4200円也。商店街を歩いて駅へ向かう。アーケードの下に店が並ぶが、静岡県下で一番元気な商店街と出ている。
こういう店も健在なところが嬉しい。なんだか、沼津は住みやすそうな町だなあと思ってしまう。
沼津駅の地下通路は年季が入っている。懐かしい雰囲気。
さあ、ここからは熱海までいき、熱海で乗り換えて一気に都心経由で柏まで。
熱海から先はグリーン車を奮発。お、初島だ。海も春の景色だね。
海が見える根府川駅。今回も18きっぷの旅を満喫できた。
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